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プロローグ

とうとうファンタジーな物語を書き始めました

原作となるモノは無いはずですが、似たような設定はあるかもです

あと人は死にますが、残酷かどうかは分かりません


ちょっと変わった転生の仕方です、別に気を衒ってません。

けど、神様って愛されそうな人だと思うんだ

よろしくお願いします

ここは深い森の中、私は巨大な樹木の根元近くに腰を下ろして座っている

青く広がっているであろう空を想い、上に視線を向けて見るが見渡す限りの視界を木々が覆いつくしている

自然とため息が口から漏れるが、私は仕方の無いことだと割り切り自分の周りを見渡した

そこには夥しい数の剣と槍、それらが全て数十人の人達をメッタ刺しにしていた


本当に何でこんな事になってしまったのか?



☆☆☆~回想~☆☆☆


それは私が寿命が尽き、死んで少し経った時の事である

フッと意識が戻ると私は何もない白い空間に立っていた

辺りを見回しても何もない。そして誰もいない


「ふむ?噂には聞いていましたが、天国とは何ともそっけない場所ですね」

正直に思った事を言ってみる。言った所でどうしようもないのだが・・・

無意識に自分の掌を見るとある事に気がついた


生前は骨と皮だけになってしまっていた自分の手がとても健康的な肉付きをしている

それだけでは無い、鏡が無いので確かとは言えないが顔も身体も若々しくなっているではないか

天国に行った人間は幸せに暮らしていると言ったが、それは健康な肉体を取り戻せると言った意味だったのか

先に天国へと行ってしまった妻に会えると思っていたのだが、残念ながら当ては外れてしまったようだ


「正確に言えば、ここは天国では無く神の御前であるぞ!」

しげしげと自らの身体を眺めていると突然、自分の後ろから威厳に満ちた可愛らしい声が聞こえてきた

振り返ると意匠を凝らした黄金の椅子に座して、神々しさを感じさせる白い羽と絹のように白い衣を身に纏った天使がいた


「だから、私は神様だ!天使なんてのは私の下の下の下だぞ!私は偉いんだぞ!」

心の声が届いたのか少しだけ不機嫌そうな顔になる神様、とても可愛らしい


「これは失礼しました神よ、ただあまりの美しさと可愛らしさに眼を奪われて思考が疎かになってしまったのです。どうかお許しを」

そう言いながら私は片膝を地につき、神に対して頭を下げた

「ふむ!必要最低限の礼儀は持ち合わせているようだな!面を上げよ!」

そう言われて私は顔をあげて、再び神を視界の中に写した。


正直に言わせて貰おう、好みとしては超ドストライクである!

私よりも少し低い位の身長、未発達ながら女性らしさを感じさせる肉体。さらに明朗快活な性格で私のハートは鷲掴みにされてしまった

それにどことなく幼き日の妻の姿を写し取ったような雰囲気を出していて、懐かしさが胸に込み上げてくる

少しだけ潤んでしまった瞳を手でゴシゴシと拭き取る


不意に神様が何かを思いついたように言った

「人間よ、私の夫にならんか?何やらお主を見ていると懐かしい気持ちになってな」

「喜んで!私は神のためならば、肉体だろうと魂だろうと全てを差し出す所存でございます!」

即答だった

若干うろたえ気味ながら、しかし頬を赤らめて神様は言う

「う、うむ!しかし今はまだダメだ!私は未熟だし、お主はまだ神の座には行き着いていないからな!私が最上位の神になった時、再びお主をこの場に呼び出す。それまでにお主も私に相応しく成れるように全力で頑張るがよい!」

矢継ぎ早にそう言うと背中の羽で顔を隠してしまう神様。なんと可愛らしい


そして、神様が可愛らしく仰った言葉を頭の中で反芻する

なるほど、つまりはお互いに相応しくなれるように頑張らないといけないらしい

「お主はこれから私が送る世界へと渡り、魂を神の座まで届くまでに昇華させなければ私の夫は務まらないぞ!全力で世界を救う英雄となれ!」


そう言い切ると神様は指で空中に何かしらの文字を描いた直後、私の周りに見た事もない文字と模様が浮かび上がった

それに驚く暇もなく、私の身体は光の粒子となり空間から消え始めた

唖然とする私に神様は輝かんばかりの笑顔で私に向かって大きく手を振っていた

「では、達者でな!またいつか会おう!」

神様のその姿を見て、私も笑い返した。そして言う、約束の言葉を

「ええ!あなたもお元気で!いつかまた会いましょう!」

可愛らしい神の笑顔を脳裏に焼き付けながら、私は完全に消え去った

~天界~

天使「神様~!お仕事ですよ~!ハンコくださ~い!」

ヒナ「うぅ・・・まだ顔から熱が引かないよ。で、でもちゃんと婚約できたし・・・えへへ」

天使「次は好きって言えると良いですね?神様?」

ヒナ「ひゃわあっ!」


神様はツンデレ、主人公はデレデレ

作品についての意見や感想、色々と待ってます!

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