・酒は麻薬
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打たれ弱いんで。
お酒は楽しく飲みたい。
苛々としたままお酒を飲めば、飲み過ぎてしまい、後々に後悔する様な悪酔いしてしまうから。
それでも今日は飲まずには居られない。
「も、守丘様、あの、もうお辞めになられては・・・?」
「っるさい、お代わり。」
あの腐れ外道め。人を何だと思ってやがる。
アイツが嫁になってくれってしつこく頼むから(頼まれてないけど。)仕方なく承諾してやったっていうのに。
思い出すだけで、激しくムカつく。
「あの野郎、どんだけアタシをコケにしたら気が済むんだ。俺様、自己中、陰険虫ぃ~。」
結い上げた髪を掻き毟り、持って来させたアルコールと言うアルコール全てを、これでもかと次々と飲み干す。
その空になったグラスに、次々と新たに注がれていくアルコール。
「オカシイわねぇ~、ちっとも酔えないわぁ~」
この時に飲むのを止めておけば、私はあんな失態を犯さずに済んだ・・・。
でも、その時の私は、とにかく苛立ちが収まるまで飲むのが優先だった。
全ては自分が楽しくなる為に。
「これだから高いお酒は役立たずなのよ。ちょっと、安いお酒は無いの?」
「は、はい、ただ今お持ちします。」
「お願いね。」
注がれたワインを一気に飲み干し、気軽にホテルの従業員に頼めば、彼らは一瞬呆けた後、急いでどこかに走っていった。
多分、厨房にでも行ったんだろうと思っていた私に、その声は聞こえた。
久しぶりに聞くその声は、酷く切なくて、懐かしく、愛しいモノだった。
お酒は麻薬。
忘れないでおいて欲しい。
憶えておいて欲しい。
後悔は先に立たないのだと言う事を。
今回も短いですけど更新。