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男装女神は14歳っ!?~夢を追う者達(ドリームチェイサーズ)冒険譚~  作者: 鴉野 兄貴
幕間劇。翼喪いし天使と赤き瞳の盗賊

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7 小悪魔(インプ)と天使(アンジェ)

 「……だから、チーアって子を出せっていってるじゃない?! 」

ん? 騒がしいぞ。

「知らないわよ。そんな子! 」おい。けっこうな言い草だな。アキ。


 「ここにいるぞ」

頭を掻き、狩でしとめたイタチを見せる。

「午後から、トート先生のところ行くから、そのつもりで」

そういって、椅子に座り、仕留めたイタチをアキに差し出す。

「買い取れ」という意味である。


 「……判ったわ。とりあえずご飯出すね」

店の奥に走っていくアキを罵る子供。「嘘つきっ! いるじゃないっ?! 」

「えっと。アンジェ? だったっけ? 」


 ニヤリと笑う神官様。「うん」

アンジェはそういうと俺の隣に座った。


 「あのババア、嘘つきだから苦労したわ」

18でババアとか言われたらアキも泣くだろうに。

「お前こそいくつだよ? 」「ピチピチの12♪ 」うわ。


 「お子様はこういう店に入っちゃダメなんだぞ」アキの判断は正しい。

そういってやるとアンジェは膨れてみせた。


 「だめなのの! 」……?

其の声を聞いて振り返る俺達。ファルコだ。


 「お前、風呂は? 」くさいし。

「今日はまだなの」ファルコは苦笑い。

どうも夜にトート先生の手伝いにいったらしい。


 「かっわいい~??!! 」

アンジェは膝をつくと、ファルコの両の頬を持って喜ぶ。

「だれ? この子? チーアの子供とかだったら困るんだけど」「ちがう」

ナニ言ってやがる。


 「お姉ちゃん、誰? 」

ファルコはキョトンとしている。

アンジェは「お姉ちゃん」といわれて機嫌を良くしたらしい。

「お姉ちゃんはねぇ。アンジェって言うの。慈愛神殿の下級神官よ」

「……下級神官? 」ファルコは不思議そうにアンジェを見た。

「女神さまの力が見える」へ?


 「ふぁる? 」意味ワカランのだが。ファルコ。

アンジェは困ったような顔をしてファルコから手を離す。

そして自分の膝の上にファルコを誘う。


 ファルコはあっさり其の上にのった。

ファルコを抱きしめながらアンジェは戻ってきたアキに「私にもミルク」と告げた。


アキはちょっとひくひくしていた。ざまぁ。

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