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男装女神は14歳っ!?~夢を追う者達(ドリームチェイサーズ)冒険譚~  作者: 鴉野 兄貴
愛と箒と埃をもって

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8 モップさばきは軽やかに

 「ひらけ。ごま? なの?」「オープン」「かさねた手を其のままに我らの前に道は開ける」

うんうん唸る俺たち。例の扉は開かない。


 「仕方ない。広いところ、ホールから取り掛かろう」

無難だな。俺は風の精霊の声で『空気清浄』と呟いた。


 小さな竜巻が見る見るホールの空気を綺麗にしていく。

「おお」「おっおっ~!」へっへん。ちなみに、物品は壊さない優れものである。


 「石の従者よ」ロー・アースがゲームカードを取り出すとカードが燃える。

みるみる俺より頭一つでかい石像が出来る。「掃除を手伝え」

石像は結構柔軟な命令に対応するらしい。なかなか使える奴だ。


 「ファルコ~。そっちの雑巾とってくれ~」「はい~!」

「ファルコ、こっちの修理するから、釘もってきてくれ」「うん!」

独楽鼠のように走り回るファルコ。結構便利だ。

「カーペットは虫干しだな」「そっちのカーテンは洗濯に出すからまとめてくれ」

しかし、戦闘指揮だけではなく、掃除も出来るとか。ホント何でも出来る奴。


 「そっち、絵画の中の魔物が出たぞ~」「あいよ~」

即答してから。異常に気がつく。


 ……目の前に、顔面がデロデロに溶けた悪趣味な魔物。

俺は無言でモップで魔物に突きをぶちかまして、ごしごし擦って絵画に押し戻した。

魔物は厭々しつつ絵画に戻り、元通りの美女になった。

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