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男装女神は14歳っ!?~夢を追う者達(ドリームチェイサーズ)冒険譚~  作者: 鴉野 兄貴
愛と箒と埃をもって

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7 御掃除は命がけっ?!

 「なんで掃除に武器が要るんだ?」

俺は不審に思いつつもモップを手に取る。

このバケツ、中の水がどれほど汚れても綺麗になる魔法の品だという。

もらっていいだろうか。かなり欲しい。


 ……この部屋から行くか。

大きいところからが鉄則だが、慣れも重要だ。

まずは三人のチームワークを高めてから、大きい部屋に挑もう。


 「ちいや。ノブさわちゃだめっ!?」

へ?ノブがしゅるりと伸びて俺の手を掴む。


ひょ? ひょええぇ? なんじゃこりゃ??


 「!!」

腹に激しい衝撃。回避不能のパンチが次々と扉から飛び出して俺の腹を襲う。

何とか扉から離れようとするが、ノブは男の手の形になっていてガッチリ俺の手首を掴んでいる。

わき腹に更に一発。やべぇ。意識が……。


 「光の矢エネルギーボルトよっ!」

しゅるしゅると伸びた『扉』が俺を包む前にロー・アースの魔法が炸裂する。

ひるんだ『扉』に歩み寄ったロー・アースは『扉』を蹴り飛ばし、無理やり俺と『扉』を引き剥がす。


 「『扉』よ。我は命ずる。『閉まれ』」

彼が叫ぶと『扉』はおとなしくなった。


 「変なコマンドワードを設定されてなくて助かった。危うく食われていたぞ」

……。


 「ロ。ロー」

「あ?」「……離して。お願い」

声が震える。まだ震えがとまらない。

な、なんなの。この扉。


 「これは、ねんどみたいな魔法のいきもので、

散々人をぶん殴って、意識がなくなったら包み込んでたべちゃうの!」

ファルコは真剣に『扉』を眺めている。

イミテーターとかミミックとか言う魔法生物らしい。


 「おい。殺す気か?」

俺はインプを睨んだ。奴は黒い微笑みを浮かべ、

「管理は任されていますが、館の全容は把握しておりません。危険ですから」とホザいた。


「せいぜい、気をつけて『御掃除』してください」

俺たちは顔をしかめ、『掃除』を開始した。

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