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男装女神は14歳っ!?~夢を追う者達(ドリームチェイサーズ)冒険譚~  作者: 鴉野 兄貴
ともせ。希望の灯を

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最終話。 ともせ。希望の灯を。 (後編) プロローグ

 地震がぐーらぐら、俺たちの脳みそもぐーらぐら。

河はさかのぼるしネズミは逃げるし、俺たちの自信もぐーらぐら。


「大丈夫です。なんとかなります」根拠を示せ。高司祭さま改め『死と破壊の女神』の最高司祭さん。

石でできた俺の胴より大きな手が出現し、空間や周囲の精霊たちを歪めていく。


「あれって」「以前皆さんがみた神像の本来の姿ですね」……マジ。逃げたい。

石の『手』は蠢き、のたうち、人の形を成していく。長身に細身の身体、神秘的な微笑をたたえた女性の姿に。


『死と破壊の女神』の姿に。



 深々と頭を下げる高司祭さまをよそに

破壊の女神の像は神秘的な笑みを浮かべてみせる。


『死』が周囲を覆い尽くす中、高司祭さまから『生』が放たれ、二つの世界を分ける。

ロー・アースがうめく。「トーイの技か」兄貴の?


「死を破壊するのも、私の力」あでやかに微笑む高司祭さま。

「希望をつむぐのは。『最初の剣士』の意思を継ぐものたち」


 迫りくる死。

恐怖とか、絶望とか、それすら飲み込む虚無。

闇へと孵りたい。母の胎内に戻りたい。生あるものにとって決してかなわぬ願い。


『死にたい。死のう。死んで』女神の声なき声に精霊たちも同調していく。

『生きよう。死こそ生を見つめなおし、勇気と慈愛を見出す力だから』俺たちは叫び返す。


「彼方達は何者ですか。私の声が聞こえていますか」

聞こえています。女神様。あなたの半身ですから。あなたの声、いつも私たちを見守ってくれていました。


「俺たちは」俺はつぶやく。

「どこにでもいる」ロー・アースは一気に抜刀し、俺の前に躍り出る。

「ただの、『にんげん』の」ファルコは鼻をこすって俺のすねをかじった。この事態になにをしている。


「『夢を追う者達ドリームチェイサーズ』だっ!!!!!!!! 」

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