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男装女神は14歳っ!?~夢を追う者達(ドリームチェイサーズ)冒険譚~  作者: 鴉野 兄貴
ともせ。希望の灯を

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3 燃える石

 薪は集まった。だが日常的にあの馬鹿みたいな量のお湯を維持するためには『燃える石』ってヤツが必要らしい。

その事を『孔雀石』と『藍銅鉱』に話すと二人は眉をひそめてみせた。

「アレは……」「……」


 やっぱ無理か。

へなへなと崩れ落ちた俺をファルコがつついている。

「喜んで、差し上げます」この涙は、痛いわけではない。

暗い森の中に光がさしたかのように『孔雀石』の微笑みは美しかった。


 『燃える石』と『燃える黒き水』はドワーフ達が秘匿する宝だ。

他に『悪魔の金属』。所謂鋼鉄という鉄の仲間がある。

俺たちの知っている鉄は青銅と比べて脆いし、扱いにくい。

しかし彼らが見つけ次第封印している鋼鉄の品々は硬く、しなやかで強い。

「アレか。『悪魔の金属』を作るうえで必要なのかい」「……」「……」


 迂闊なことを聞いてしまった。

ドワーフたちはウソがつけない。その代わりに黙るか別の話をする。


「聞け。人の子。大地の恵みを掘り出し、奪い取り続けた人の子たちがいた。

彼らは石を掘り、埋もれた木々を掘り、燃える水を掘り、悪魔の金属を作り、奪い合った。

やがて燃える水を血とし、悪魔の金属で出来た馬なき馬車で世界を駆け、空をも焦がす炎を手に、

鋼の翼で空を舞った。石の中から触れてはいかぬ力を見出し武器にし道具にした。

そして大地の石に隠された見えざる光に焼かれて滅び去った」??????


「我は友たる君たちに『燃える石』を再び託す」……。

「勇気と知恵を持って、『燃える石』を使って欲しい」……はい。

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