表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
145/323

11 決着

 風より早く襲い掛かる拳を二本の剣で受け止めるロー・アース。

「??????! 」腕を切り裂かれ、驚愕に包まれる『しんえんなるうみ』の表情。


 「おめえらああああっ!!!!!!! 気合いれろおおおおっ!!!!! 」

一斉に放たれる銛のついたロープ。網が『しんえんなるうみ』に絡む。

銛はかえしがついていて、それを即座に『館』に打ち付けるグローガンの手下たち。


 ぶちぶちと切り裂かれるロープ。しかし、グローガンの手下たちもひるまない。

「なんか、力が身体の奥から沸いてきますっ! 」「コイツは、ゆるさねぇっ?! 」

その銛の一撃は、上位巨人の肌を貫通し、大地に『しんえんなるうみ』を繋ぎとめていく。

銛についたロープをつたい、ファルコが、ロー・アースが、グローガンが、『しんえんなるうみ』にきりつける。


 俺は弓を引き絞る。

巨大な『腕』が俺の矢を掴む。

これが、『正義アスラ』の力だ。

轟音を伴って、其の矢は『しんえんなるうみ』の頭を吹き飛ばす。


 「がああああああああああっ!!!!!!!! 」

頭が吹き飛ばされ、口の部分しか残っていない『しんえんなるうみ』は銛を引き抜いて襲い掛かってくる。


 振り下ろされる、『しんえんなるうみ』の腕。しかし其の腕は俺に届く前に吹き飛ぶ。

ニコリと笑う。ファルコ。笑い返す。俺。


 「いくのっ! 」目に見えぬ速度で駆けるファルコ。

鋭いひねりと、回転を伴い、光の矢となった彼は『しんえんなるうみ』の胴に飛び込んでいく。

今度は 誰も止めない。


 『いけええええええええええええええっ!!!!!!!! 』

俺たちの思い。『正義アスラ』の怒りを込めた一撃は。

上位巨人族しんえんなるうみの皮膚を突き破り、肉を削ぎ、骨を砕き、内蔵を貫いた。


 ゆっくりとくずれおちる。『しんえんなるうみ』。

はたして、血まみれの中から、ゆっくりと顔をだした子供の姿の妖精グラスランナーは。


 「みゅ? 」

そういって、優しい笑みを俺たちに向けた。

俺たちは歓声をあげて、ファルコを胴上げした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ