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第十夢。肉球ぷにぷに。しっぽふわふわ プロローグ

「いー天気だなぁ」

ポカポカと俺を包む暖かい陽気。

珍しく顔を出した太陽の光を奪いあうように『五竜亭』の冒険者達はテラスで昼寝と洒落込んでいる。


 俺? テラスが満員御礼。

人があふれ出して仕方ないからこうやって樹の上でのんびりしているところ。

遠くでは相棒のファル(ファルコ・ミスリル。本人曰く「みすみる」)がリスと戯れている。


 俺。チーア。たぶん冒険者。

……時々冒険者らしからぬ依頼ばかり受けている(いつもって言うな)が間違いなく冒険者の筈だ。うん。


 俺の休んでいる樹が揺れる。せっかくうとうとしだしたところなのに。

ぬぅっと顔をだすやる気なさそうなツラ。ボサボサの黒髪に黒い瞳。濃い眉。


 「なんだよ。ロー・アース」「……先客か」

こいつが木登りするなんて知らなかったが。まぁいい。

「居眠りなら他所を当たってくれ。お前と寝る趣味はないぜ」軽いジョークを放つ俺。

「……こんな所で? 」急に恥ずかしくなった俺は黙って彼の顔面に蹴りをお見舞いした。


 何処か(というか足元)でドスンという音が聞こえたが居眠りを決め込んだ。

いい天気だ。


……むにゅむにゅ……ふぁぁぁ。

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