表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/11

1

昔々ある所にカナリアと風のドラゴンがいました。


カナリアと風のドラゴンは人が近寄らない森の奥深くでのんびりと暮らしていました。

カナリアは一日中歌を歌い、その歌にドラゴンは一日中耳を傾けている。

そんな風にして毎日穏やかに静かに暮らしていました。


そんなある日の事でした。


森の奥深くに一人の旅人が迷いこみました。


旅人は東へ西へと森の中をさまよった挙句にとうとう森を抜け出す事が出来ずに倒れてしまいました。


倒れた旅人をみつけたカナリアはドラゴンの所に戻って訴えました。


『旅人が倒れています』


ドラゴンは答えます。


――そうか。


『このままでは死んでしまいます』


――そうか。


『助けてあげたいのですか』


――なるほど。



そこでドラゴンはカナリアに息を吹きかけました。


すると、カナリアの羽が吹き飛び、人間の姿に戻ったカナリア姫が姿を現しました。


それから、ドラゴンがその長い尾を一振りして近く木々をなぎ倒してから、轟々と音を立てて喉を鳴らすと大きな咆哮とともに風を巻き起こし、瞬く間に小さな小屋をひとつ立てて、こう言いました。


――看病してやるといい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ