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3人の王子達はカナリア姫を救出するために兵隊を引き連れ北山に向かいました。
王子達が登っていくと、いつもは吹雪に包まれた寒くて危険な北の山がぽかぽかと穏やかな春の気候になっていました。
そして、山頂からは美しい歌声が聞こえてきます。
歌声に向かって行くと、そこには一羽のカナリアがいました。
うっとりするような心地よい歌声です。
東の国の王子は言いました。
『きれいな声のカナリアがいるぞ』
西の国の王子は言いました。
『ドラゴンの魔法で姿を変えられたカナリア姫に違いない』
南の国の王子は言いました。
『あのカナリアをドラゴンの所に連れて行って魔法を解かせよう』
サイト“へのへののもへじ/紳士と熟女のための挿絵のある童話”より、文章のみ(少々修正を加え)お引越ししました♪