第一話 最強の誕生
並行執筆中の話の続きがなかなか思いつかないのでその間こちらを執筆したいと思います。同時進行になったとしても書き続けるつもりなので両作品ともよろしくお願いします。
「ここは・・・・?」
俺には此処がどこだか分からない。
「やっと目が覚めたみたいですね?」
目の前には日本にはまずいないだろう姿をした少女がいた。
修道服・・・・?
いや、俺の知っているそれとはだいぶ違うようだが・・・・。
「もしもーし?聞いてる?」
「あぁ・・・・。」
「ここは現世と黄泉の狭間です。分かりましたか?」
「うん?」
何でまた俺はそんなところに?
まるで俺が死んだみたいじゃないか・・・・。
・・・・・・・死んだ?
そうか俺はあの時・・・・・・。
「俺は死んだんだな・・・・。」
「へぇ~。分かってるんですか?」
そりゃあ・・・・・・。
思い出したくもないっていうか・・・・。
どうして死んだのだけはなぜか思い出せない・・・。
まあいいか。
「とりあえず気になっていたんだが・・・・。」
「ん?」
「君はいったい何者なんだ?」
「神様・・・・っていえば分かっていただけますか?」
「ばかなっ!?」
「そこ別に驚くところじゃないですよ?」
取り乱してしまった。
・・・・・・すまない。
驚くだろう。
年端も行かない子供が神を名乗っているだと?
「悪い・・・・。つい癖で・・・。」
「一体どんな生活をしていたら驚くことが癖になるのかある意味気になります・・。」
そんな目で見ないでほしい。
こう見えて俺、亜麻束天希は普通の高校生だ。
どこら辺がだって、全部普通だろ?
・・・・・・・・・。
「死んだのです。あなたは。」
それは最初に気づいているが。
「で、此処からが本題です。」
あれ、当事者の死が普通本題じゃない?
「あなたの生前の行いは非常に良いものだったので・・・・。」
だったので・・・・?
「生き返ることが出来ます。」
おぉ・・・・・・!
・・・・・・・・・おぉ?
「転生って奴か?」
俺の体はもう使えないはずだから別世界に飛ばされるパターンか?
「ご名答。」
「やったあ!!っていうノリじゃないよな・・・。」
「魔物、魔法が当たり前の世界に飛んでもらいます。」
「は?」
俺には魔法は使えないし剣術もやってない・・・。
・・・・・・確実に死ぬな。
いや・・・もう死んでるか?
「心配は要りません。」
心配しかできねぇんだが。
「特別に能力の付加を認められています。」
「能力?」
「はい。普通なら魔法を使うために魔力の数値をいじったりするのですが・・・。」
ですが?
「普通ではつまらないので・・・・。」
つまらないってなんだよ!?
「超能力を幾つか付加したいと思っています。」
「超能力ねぇ~?」
「魔法は当たり前ですが超能力を使う人はいませんよ。」
一人だけ?
いいねそれ!
「それで付ける能力ですが・・・・。」
「何を付けてくれるんだ?」
「ある程度制限はかかりますがあなたに決めてもらいたいのです。」
まじか!?
よし、じゃあ某第一位、第三位、第四位の能力にしよう。
「ベクトル完全操作は出来るのか?」
「可能ですよ。」
「電磁系統の完全操作は?」
「出来ますよ。」
「それと説明しにくいが・・・・・。」
「出来ますよ。」
何もいってないぞ?
「心の映像が筒抜けですよ。」
ハッ!?恥ずかしい!
まあ通じたならいっか。
「ちなみにその世界には某幻想を殺す少年のようなものはいませんので。」
上条さん?
「ふーん。」
「では、いってらっしゃい!」
そこで俺の意識は再び途絶えた。
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亜麻束天希
本作品の主人公。
20XX年08月31日に死亡。
死亡原因は今のところ不明。
神を名乗る少女に出会い、某小説の人物の能力を与えられる。
神様
本作品中で主人公と最初に出会った人物。
年齢など、個人に関わる情報は全くと言って良いほど不明。
物語が進むにつれて何度か登場するらしいが・・・・・。
出来れば感想をください。
次回から人物が増えていく予定でおりますが実際にどうなるかは書いているうちに決めさせていただきます。