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「よくこの気配に気づきましたね?」
「感だ。」
王以外のその場にいた者たちは驚いた。
いきなり老婆が王の近くに現れたからだ。
王の護衛騎士はすぐさま剣を私に向けたが、王がおさめるよう合図した。
「其方は何者だ?」
「私がカナトに病の対処法を教えたんだよ。」
カナトは私を見て不安そうな顔をしていた。
「さっきの話だと、私が病の根源ってことになるのかい?人間の王とやら?」
「そうなるかもな。其方はなぜ病の対処法をこの者に教えた?」
「気まぐれだよ。魔女の気まぐれ。」
そう私が答えると王は驚愕していた。
「其方は…いや、貴方は森の女神様ですか?約800年前に王家の者に万能薬を授けてくれた…。」
「は?」
私は訳が分からなかった。
800年も昔のことは覚えてないし、万能薬を作成した覚えもない。
「誰と私を間違えている?たとえその人物だったとして、800年も昔の者が生きているとでも?」
実際に私は800年以上のときを生きているが、人間で考えるとありえないことだ。
その人間の王が何を言い出したのかと疑問でしかなかった。




