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カナトが縛られ、憔悴した姿で王の前に連れてこられた。
私との約束を守りこのようになっていることが心苦しく思った。
ここまでしてなぜ守ってくれているのかも気になった。
王からの一方的な質問が始まった。
「其方はなぜこの病の解決法を記した紙を所持していたのだ?」
「ある方に教えてもらった。」
「その者は誰だ?」
「…。」
「言えぬか?」
「…。」
「其方がこの病の原因か?」
「違う。」
「この解決法はいつ教えてもらった?」
「…。」
「其方がこのまま何を言わなければ処分となるが、それでも教えられぬのか?」
「はい。」
その応答をしているといきなり第三者が割り込んだ。
「当人がそう申しておりますのですぐに処分いたしましょう!」
「其方は誰の話に口を出しているのだ?この者をここから出せ。」
その一言で割り込んだ人はどこかに連れて行かれた。
王は話を続けた。
「最後になぜここまでして病の対処法を教えてくれた者を言わぬのだ?」
その質問に初めてカナトは顔を上げて答えた。




