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「早く起きなさーい寝坊助さん。」
母様のその声で私は目を覚ました。
私は現在10歳。
私の家系は長寿の種族で10歳は言葉を喋れるようになるくらいの年齢だ。
成人は250歳。
母様と私は同じ種族だか、父様は別の種族。
父様の種族は短命だ。
成人が16歳の全然違う種族。
なぜこの2人が夫婦かというと、父様の祖父と母様が結婚しており、祖父がいなくなった後に寂しくないように、私と母を守る者が居なくならないように、一族の者から夫となる者を選出すると決めていたからだ。
私は母様と父様の祖父との間の子供。
母様はとても綺麗で若々しいが、実年齢は3桁を超えている。
その為一族の中でも夫になる話し合いは毎回少し揉める。
母様はそれを楽しく見守っている。