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王が居るであろう建物の前に2人は姿を現した。
その場所に人は居なかった。
アキトは突然の出来事に驚いたが、モリコの能力とすぐに理解し周囲を確認した。
「ここをカナトは通るはずだよ。王の前まで連れて行かれて話を聞いてから連れ戻すか、それともこの場で連れ戻すかどうする?」
モリコがアキトに問いかけた。
「貴方はどちらでもいいのですか?王の前に姿を見せることになったとしても。」
「私は本当の姿ではないし、今の王というものに少し興味があるからどちらでもいいよ。」
アキトは少し考え王の話を聞いてみたいと思った。
「姿を偽るのでは無く、隠すことは可能ですか?」
「可能だよ。なんなら、気配も消せるから野生の感が鋭いものにしか分からないと思うよ。」
そう言って2人に姿隠しの力を使い、建物の中に入った。




