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いつもの日常を過ごして数日後、また森に人がやってきた。
鎧の男のアキトだった。
「突然すまない。この前は看病していただきありがとう。お願いがあってまたここに来た。話をできないだろうか。」
「カナトにここにはもう来ないように言ったはずだ。お礼も不要と伝えたはずだ。なぜここにまた来た。」
そう私が応えると、アキトの顔が悲しみに染まった。
「カナトが今、国に捕えられている。お礼をしに来たのはもちろんなのだが、カナトを助けられるのは貴方しか居ないため話に来た。どうかこちらの話を聞いてはくれまいか。」
私は話を聞いてみることにした。
要約すると、私が渡した3枚の紙の内容を約束を守った範囲で国に伝え熱病は収束しつつあるが、なぜ対処方を知っていたのか、対処法を知っているのであればその原因をつくったのはカナトではないかと容疑をかけられ捕まったとのこと。
私は呆れた。
私のような不審者との約束をきっちり守り捕えられるくらいなら言ってしまえばいいのに。
周りが本当に不幸になるのかも不確かなはずなのに守り、それゆえに捕えられるとは。
私が原因の発端だな。
ならば責任は取らねばと思いアキトに話しかけた。




