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ローブの男は寝ている男を連れて町に帰って行った。
寝ていた男を浮かせて運ぶ姿に私が驚くとローブの男は笑った。
「貴方も驚くことがあるのですね。これは魔法です。でも、ほとんどの人間は使えないので俺のこの力は秘密です。ちなみに俺はカナトって名前でこいつはアキトです。落ち着いたらお礼にまた来ます。」
「お礼は要らない。秘密を守ればそれでいい。それに私は1人が好きだ。もう立ち寄らなくていい。」
「そうですか。」
ローブ男、カナトは微笑みながらその言葉を最後に立ち去った。
2人が居なくなり、少し広く感じる家の中で私はいつも通りの日常を過ごした。
少しの胸騒ぎを気のせいだと思いながら…。




