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男が倒れ、私はどうするか悩んだ。
人とは関わりたく無い。
しかし、知り合いである男をこのままにするのは気が引ける。
ましてや今は、雪の降る寒い時期。
この隠れ家は常に適温の環境であるが、外は違う。
いろいろ悩んだ末、男を隠れ家に連れて来た。
男は高熱を出していた。
そんなときまで、ここに来なくてもいいのにと思いながら、私は治るまで看病することにした。
男は3日3晩熱に浮かされた。
4日目以降は安定したが、目を覚まさなかった。
男をこの家に入れてから7日がたった日、森にローブの男が現れた。
「おい!ここにいるんだろ!?あいつはどこだ!知ってるなら教えろ!」
前に来たところを覚えていたのか、こちらに向かい叫んできた。
「男はここにいる。」
そう答えると、ローブの男は目をまんまるにして驚き、固まっていた。
しばらくすると、その場にうずくまりまた動かなくなった。
鎧の男と同じく熱があるのかと思い、
「お前も体調が悪いのか?」
と話しかけていた。
「いや、俺はなんともない。あいつは熱を出していたのか?それを看病してくれてたのか?」
「熱を出してここで倒れた。1人も2人も変わらない。お前も具合が悪いのならそこにいろ。」
ずいぶん前の私なら考えられない言動だった。
絆されたか?
そう思いながらも、私はローブの男の元へ向かった。




