四十六話 愛と天才
四十六話完成しました。
遅くなって申し訳ありません。
「ん・・・ぅん?」
朝、私は身体に重みを感じで目を覚ます。
「お姉ちゃん、おはよう」
目をゆっくり開けると、そこにはリリーの顔がありました。
どうやら、重みの正体はリリーのようです。
「おはよう、リリー」
私は、寝惚け眼でリリーに微笑みます。
ちゅっ
リリーが私に『おはよう』のキスをしてくれます。
うれしいです・・・・・ね!?
私の意識が一気に覚醒します。
びっくりしました。
まさか、起きて一番にリリーからキスしてもらえるとは思いませんでした。
それも、『ホッペにちゅう』ではなく、『唇にキス』です。
ちゅっ
目を見開いていると、リリーはもう一度、私の唇にキスしました。
「えへへ」
リリーは少し顔を赤くし、はにかみます。
か・・・かわいい・・・・・。
ちゅっ
今度は私からリリーにキスしてあげます。
すると、リリーがとてもうれしそうな顔になりました。
「お姉ちゃん、大好き」
リリーが私に抱きつきます。
それを優しく受け止め、頭をなでてあげました。
「リタ」
リリーの頭をなでていると、マキちゃんが私のパジャマを引っ張りました。
いつの間にかマキちゃんも起きていたようです。
「おはよう、マキちゃん」
「おはよう」
どうしたのでしょう?
なにやらマキちゃんが私を見つめています。
ちゅっ
とりあえず、マキちゃんにも『おはよう』のキスをします。
しかし、キスをし終わってもマキちゃんは私を見つめ続けます。
・・・・・もしかして
私は、マキちゃんの頭もなでてあげます。
すると、マキちゃんはうれしそうに顔をほころばせ、私に抱きつきました。
どうやら、リリーがうらやましかったようです。
マキちゃんかわいいです。
「リリー、少しいいですか?」
しばらく『いちゃいちゃ』していると、マキちゃんがリリーに話しかけました。
「うん?」
リリーは、マキちゃんに突然話しかけられて不思議そうな顔をしています。
「私とリタは恋人です。リリーもリタの恋人です。ティアもリタの恋人ですが、これは一旦置いておきます。私達はリタの恋人同士だけど仲良くしないといけません。そして、私はリリーのことも嫌いではありません。なので、私はリリーとも恋人になってもいいと思っています。リリーはどうですか?私と恋人になりませんか?」
なにやら、マキちゃんがリリーを口説いているようです。
私としてはマキちゃんとリリーが恋人になるのは賛成です。
『皆で仲良く恋人になろう』が私の心情ですからね。
「ん~~~~?」
リリーが頭に『?』を浮かべています。
どうやら、マキちゃんの言うことがよく分かってないみたいですね。
「そうですねぇ・・・・・リリー、キスしていいですか?」
「ん?いいよ~」
ちゅっ
マキちゃんとリリーがキスします。
う~~~む・・・・・2人がキスするのを見るは、これはこれで良いです。
なんてゆうんでしょう、『萌える』でしょうか?
すごく目の保養になります。
嫉妬心?
そんなものはまったく沸きません。
「リリー、嫌な感じはしませんでしたか?」
「うん、嫌じゃなかったよ」
「これからもリリーにこうゆうことしてもいいですか?」
「いいよ~」
「良かったです。これなら私とも恋人になれますね」
「?」
「つまり、これからは私とリタ、2人がリリーの恋人になって、リタだけじゃなくて私ともこうゆうことをしましょうってことです。どうです?私とも恋人になりませんか?」
「ん~~~~~」
リリーが考えながら私の顔を見ます。
私は、笑顔で頷いてあげます。
私が頷くのを見て、リリーの顔がほころびました。
「うん、お姉さんとも恋人になる」
リリーは笑顔でマキちゃんに答えました。
「ありがとう。これからは私達も恋人同士ね。私のことは・・・・・マキお姉ちゃんって呼んでね」
「うん。マキお姉ちゃんこれからもよろしくね」
マキちゃんがリリーを抱きしめました。
どうやらマキちゃんもリリーに『お姉ちゃん』って呼ばれたかったみたいです。
こうして、リリーはマキちゃんとも恋人になりました。
朝の支度を終えた私達は、リリーを連れて教室に向かいました。
かわいいリリーを寮の部屋に1人置いていくわけにはいかないですからね。
「「おはよう」」
私とマキちゃんは、リリーと手を繋いで教室に入ります。
私達が教室に入ると、周りが騒がしくなります。
「あの子だれ?」とか「かわいい」とか「ついにリタが女の子攫ってきた」とか聞こえます。
初めの2つはともかく、最後のはどういう意味でしょう?
いったいどうゆう目で私を見てるんだか・・・・・。
「紹介します。私の妹で、恋人のリリーです。手は出さないでくださいね」
まずは席に向かわず、教室の前に出てリリーを紹介します。
「リリー=フル=クロスロードです。お姉ちゃんとマキお姉ちゃんの恋人です。よろしくお願いします」
リリーがペコリとお辞儀をすると「かわいい~~~」とゆう声が上がりました。
一部、冷たい視線を送ってくる人もいましたが、大半の人は冗談だと思ったみたいです。
仕方ないですけどね。
私達が席に着くと(リリーは私の膝の上に座ります)ティアとアンはもう来ていました。
「ティア、アン、おはよう」
私は笑顔で挨拶します。
「「おはよう(です)」」
挨拶は返してくれましたけど、すぐにそっぽを向いてマキちゃんの方を見ました。
ちょっと悲しいです。
ティアとアンは少しの間マキちゃんを見ていると、急にその視線が冷たくなり、私と同じようにマキちゃんもそっぽを向かれてしまいました。
念話してたのかな?
なんとなく内容は分かりますけどね。
まぁ、このことは一旦置いておくことにして、私はリリーを愛でることにしました。
リリーを『ぎゅっ』と抱きしめて、頭を『なでなで』でします。
すると、リリーは私の顔を見てうれしそうに笑いました。
リリーとってもかわいいです。
(リタ、ずるいですよ、私も入れてください)
そんな念話が来て、マキちゃんもリリーを『なでなで』しました。
リリーはマキちゃんにも笑顔を見せます。
マキちゃんはリリーの笑顔を見てうっとりしています。
あ、うっとりしてるマキちゃんもかわいいです。
なので、私はマキちゃんの頭も『なでなで』しました。
私がなでると、少し頬が赤くなりましたが、嫌がりはしませんでした。
「お姉ちゃんも」
それを見ていたリリーが、今度は私の頭を『なでなで』してくれました。
あぁ~~~もう、2人ともかわいいすぎるよ~~~~
私がマキちゃんの頭をなでて、マキちゃんがリリーの頭をなでて、リリーが私の頭をなでるという少し変なことになりましたが、気にしません。
だって、2人ともすっごくかわいいですからね。
私達がそんな感じで『いちゃいちゃ』していると、担任の先生が教室に入ってきてホームルームが始まりました。
連絡事項として、クロスロード公爵(お父さん)が来ているので失礼のないようにすること、リリーについては学園長から見学の許可が出ていることなどを話しました。
ふむ、学園長は私がリリーを教室に連れてくることを予想していたみたいですね。
「お姉ちゃん、なんでこんな基礎的なことやってるの?」
私が授業なんて聞かず、リリーを愛でていると、不思議そうな顔で聞きかれました。
「ん?リリー授業分かるの?」
「うん、これならお家でずっと前にやったよ」
私は少し驚きます。
だってリリーはまだ8歳ですよ?
一年生の内容とはいえ、今はもう後期です。
それが理解できるなんてリリーってもしかして天才なのでしょうか?
「リリー、今からお姉ちゃんが少し質問するから答えてくれますか?」
「?・・・いいよ~」
リリーは少し不思議そうにしていましたが、私は気にせずいくつか質問してみます。
・・・・・・・・・・・・・・
結果、リリーは基本どころか応用もほとんど理解していました。
二年生どころか三年生でも通じるくらいの知識があります。
「リリーは頭がいいですね」
リリーは褒められて『えへへ~』と笑っていましたが、私はそれどころじゃないです。
間違いなく、リリーは天才です。
(マキちゃん、マキちゃん)
(なんですか?)
(リリーすごく頭いいです。すでに三年生並みの知識持ってます)
(・・・・・え?本当ですか?)
(うん、でもこのままではリリーに教えることが出来る人なんてすぐにいなくなります)
(確かに、その年齢でそれだけの知識を得られるならその辺の教師ではすぐに教えることができなくなりますね)
(そこで、リリーにはマキちゃんが色々教えてあげてくれませんか?マキちゃんならリリーの先生として申し分ないです)
(私が、ですか?う~~~ん、確かに私なら大丈夫ですけど・・・・・リタも手伝ってくれます?)
(もちろんです)
(それならいいですよ)
(よろしくです)
私達が教えればリリーはきっとすばらしい人になるはずです。
これからが楽しみですね。
しかし、リリーの才能はこれだけではありませんでした。
技術の授業も受けたみたところ、魔法に長けていて、武術も他の生徒よりずっと強かったです。
知識が高いので魔法に長けているのは分かりますが、武術も強いとは驚きです。
そういえば、盗賊とも普通に戦っていましたね。
私とマキちゃんは、リリーに武術も教えることにしました。
さてさて、これからリリーはどんな子になるんでしょうか?
将来が楽しみです。
その夜、私とマキちゃんが、昨日のように楽しんでいると、寝たと思っていたリリーが急に起きました。
私とマキちゃんは慌てます。
「え、えと・・・・・これは・・・・・」
「知ってます。昨日見てたから・・・・・」
なんとか誤魔化そうとすると、驚愕の事実がリリーの口から出ました。
私とマキちゃんは固まってしまいます。
「お姉ちゃん、私も混ぜて」
リリーが恥ずかしそうに頬を赤くして言います。
ど・・・・・どうしましょう?
私はマキちゃんに救いを求めますが、答えは返ってきませんでした。
結果
リリーとも楽しんじゃいました♪
もちろん、初めてはまだ奪ってないですよ?
ここまで読んでくれてありがとう。
後半グダグダになった気がしますが、許してください。
次回は・・・・・まだ考えてないです。
申し訳ありません。
え?お父さんが出てきてないって?
えと・・・まだ学園長とお酒飲んで盛り上がってるんじゃないですか?
あ、ごめんなさい。
物は投げないで~~~~~~




