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巡る世界  作者: 時世
50/58

四十二話 王国大会

四十二話完成しました。


遅くなってすいません。

文章を試行錯誤していたのですが、なかなか上手くかけませんでした。


雲ひとつない青空の下、私は自分で作った剣『ゼロ』を持って格闘場に立っている。

周りには魔法使いから騎士まで様々な人たちがいる。

ここはリーン王国大会の予選場です。

予選は人数が多いので50人同時に戦い、最後に残っていた人が予選を通過できます。



審判が出てきて開始の合図をすると、周りの人達は一斉に動き出します。


「虚絶」


開始の合図と共にそう呟くと、周りの人達はまるで存在しないかのように私を避けて他の人たちと戦っています。

私は格闘場の中心に歩いていき、そこで一度息を吸い込んで魔法を唱えます。


「ストームショック」


私を中心に強力な風が渦巻き、予選参加者の8割を壁に叩きつけて戦闘不能にします。


「サンダーボルト」


何とか『ストームショック』を耐え抜いた人も、私の2撃目で完全に沈黙しました。

審判が私の勝利を宣言します。

所要時間約1分、私は最速で予選を通過しました。






その日、学園長は私を呼ぶと、リーン王国大会への参加を要請しました。

なんでも、学園から必ず1人、それも1番優秀な生徒を参加させる決まりだそうです。

私は断ろうと思いましたが、「Sランク依頼を達成しているから無理じゃ」と言われてしまいました。


はっきり言って面倒ですが、仕方ないです。

参加するからには優勝してやりましょう。



大会のルールは簡単で、相手が気絶するなどして戦闘不能になるか、降参すれば勝ちです。

周りは強力な結界が張ってあり、場外はありません。

まず、各ブロックで大人数による予選が行われ、そこで32人に絞られた後、勝ち抜き方式の本戦がおこなわれます。

優勝者には王国金貨1枚と『武王』の称号が与えられるそうですが、女性も多く参加するのにこの称号はどうかと思います。



私は寮に戻り魔法大会に参加することをマキちゃんたちに話しました。


「応援に行きますね。リタなら優勝確実です」

「そうですね。私もリタが優勝するとこみたいです」


マキちゃんとティアの中では優勝するのは決定事項のようです。

もちろん、私もそのつもりですけどね。


「私も応援に行ってあげる」


アンも応援に来てくれるみたいです。

そういえば、プレゼントを渡した辺りからアンの私に対する態度が良くなった気がします。

アンって物に弱いのでしょうか?


そして、最初の部分に繋がるわけです。






予想していたことだけど、予選参加者はたいしたことないですね。

50人もいたのにあっさり勝てました。


「「リタ、お疲れ様です」」


予選が終わって格闘場をでると、マキちゃんとティアが笑顔で迎えてくれました。


「ありがとう、全然疲れてないですけどね」


私はそう言って3人で笑いました。


3人?はて?アンはどうしたのでしょうか?

私が周りを見て探すと、アンはチアガールの格好をして蹲っていました。


「マキちゃん、アンはどうしたんですか?何か落ち込んでるみたいですけど?」

「ん?リタがあっさり勝ったので応援できなかったみたいです」


そんなに私を応援したかったのでしょうか?


「アン、応援に来てくれてありがとう。とってもうれしいです」


お礼を言いますがアンは私を見つめます。

はて?何でしょうか?

私達がしばらく見詰め合ってると、アンが何かを決意したのか、急に立ち上り踊り始めました。


い、いったい何事でしょうか?

マキちゃんとティアも不思議そうな顔をしています。


「ア、アン?どうし・・・・・ハッ」


その時、私に何か直感のようなものがしました。


む・・・・・なんでしょう?

ここで対応を誤ると何かが折れる気がします。


私は嫌な予感がして、一旦口を閉じると、アンをよく観察してみることにします。


どうもアンが踊っているのは私を応援するためのもののようです。

踊りを褒めてもらいたいのでしょうか?

ん~~少し違う気がしますね。

よく見れば、顔が少し赤くなってますから、恥ずかしいのを我慢しているのでしょう。

でも、それならなんで踊っているのでしょう?


私は考えますが、なかなか『これ』というものが思い浮かびません。

そのうち、私の思考が少しずつ、ずれていきます。


・・・・・・・それにしても、こういうアンもなかなか良いですね。

恥かしいのに耐えながら踊るアン、かわいいですねぇ~

チアガール姿がたまらないです。


ん?


私はそこで、アンが書いていた日記のことを思い出します。

そういえば、アンはかわいい服が好きでしたね。

もしかして・・・・・


「アン、とってもかわいいです。明日もその格好で応援してくれますか?」


私がそういうと、アンの踊りが止まります。


「し、仕方ないですね。明日もこの格好で応援してあげます」


アンがそっぽを向むいてそういいますが、顔がにやけています。

どうやら服を褒めてもらいたかったみたいですね。


その日は、予選だけだったので、このまま寮に帰りました。






翌日、私は本戦がはじまるより早く格闘場に行きました。

目的は、ここで行われている賭けです。


リーン王国大会では毎年、国公認で誰が優勝するかの賭けが行われています。

しかも、この賭けは選手だろうと国外の人だろうと誰でも参加できます。


私が賭け会場に着くと、すでに多くの人で賑わっていました。


さてさて、私の倍率はどうなってるかな?

私は自分の名前を探します。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


サファイア=リュン=メメコール・・・・・8、7倍

ゼル=シック=ゴードン・・・・・1,2倍

ベアーマスク・・・・・3,5倍

ホーク=ディア=マケマス・・・・・53,5倍

リタ=ロスト=ケミア・・・・・108,0倍

桃色剣士・・・・・32,1倍

ミネア=シュル=コーン・・・・・5,2倍

コング=デャイ=ゴリーア・・・・・13,0倍

ドックマン・・・・・11,6倍


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


えっと・・・・・なんでしょうこの倍率は?

私の倍率が108倍になってます。

ん~~~やっぱり私が若すぎるからでしょうか?

まぁ、いいです。

さっさと自分に賭けてきましょう。


「あの、賭けに参加したいんですけど」


私はそう言って受付のお姉さんに声をかけます。


「はい、どなたに賭けますか?」

「リタ=ロスト=ケミアにこれだけお願いします」


私は王国金貨10枚を出します。

それを見た受付のお姉さんが一瞬驚いた顔になります。


「えっと、本当によろしいんですか?」

「はい」


けれど、引きつったのは初めだけで、すぐに普通の対応に戻りました。

さすがプロ?です。


「では、こちらが引換水晶になります。無くすと無効になってしまいますので気をつけてください」


私は姉さんから水晶を貰うと、賭け会場を後にしました。


後で聞いた話ですが、毎年1人か2人どこかの貴族が来て大量のお金をかけることがあるそうです。






「リーン王国大会本戦、第8試合は、力、力こそ最強の証!!鉄球による圧倒的なパワーで予選参加者をなぎ倒した、コング=デャイ=ゴリーア選手対、奇跡か偶然か!?気付いたら立っているのが彼女だけでした。予選開始わずか1分で勝利を決めたリタ=ロスト=ケミア選手の戦いです。巨大なコング選手の前にでると、リタ選手の小柄さが際立ってしまいます。さぁ、まもなく試合開始です!!」


大きな歓声の中、私が『ゼロ』を右手に持って格闘場にでると司会の人が叫びました。

目の前には2メートルを越える大男が、鎖のついた1メートルほどの巨大な鉄球を持って立っています。


なんというか・・・・・名前のとおり名選手です。


「グッホ、グホグホグホ」


大男は胸を叩き、私を指しながら何かを言っているようですが、よく分かりません。

この人本当に人間なのでしょうか?


「おっと、早くもコング選手がリタ選手に宣戦布告しました!!」


司会の人が叫びます。

というか、さっきの言葉分かったんですか!?

司会の人すごいです!!



私が初期位置に付くと、ちょうど開始の時間になりました。


「それでは、第8試合初め!!」


開始の合図と共に、コングが鉄球を私に向かって叩きつけます。


ドォーン


私がそれを余裕で持ってかわすと、鉄球は地面にぶつかり、大きな穴が開きます。

しかし、それだけではコングの攻撃は止まらず、鉄球を振り回すと、また叩きつけてきます。


ドォーン ドォーン ドォーン


ふむ、威力はありますが、遅いですね。

鉄球を振り回しているので普通の人なら近づけないところですが、私なら問題ありません。

このまま倒して・・・・・あ、そういえば、アンが応援してくれてるんでした。

もう少し避けていますか。


「おぉ~~っとコング選手の猛攻猛攻猛攻!!リタ選手は避けるのが精一杯です!!」


司会の人が何か叫んでいますが、今は無視です。

それより、マキちゃん達はどこかな?


私は鉄球を避けながら、観客席を探します。

あ、いました・・・・・ってなんで皆チアガールの格好をしてるんでしょうか?

アンの影響かな?

とってもかわいいので問題ないですけどね。


私が皆のチアガール姿を見ていると、それに気付いたのか、応援を一時中断して手を振ってくれました。

私も思わず立ち止まって手を振り替えします。

すると、そこに鉄球が襲ってきました。


ドォォォン


「あ~~っと、リタ選手ついに鉄球を食らいました!!それも直撃です。大丈夫でしょうか!?」


観客席が一瞬静まり返ります。

惨劇を思い浮かべているのでしょう。


しかし、私は観客の予想を裏切り、持っていた『ゼロ』を地面に突き立ると、右手で簡単に鉄球を受け止めます。

観客が呆然としている中、鉄球はコング選手に投げ返しておきます。


まったく、私は今、マキちゃん達に手を振っているんです。

邪魔しないで欲しいですね。


私はもう一度手を振ると、マキちゃん達もまた振り帰してくれました。

さて、チアガール姿も堪能しましたし、そろそろ決着をつけますかね。


「勝者、リタ!!」


私がコングを倒そうと戦闘体制に入ると、いきなり審判にそういわれました。

はて?私まだ攻撃してないですよ?


不思議に思いコングを見ると、投げ返した鉄球を受けて気絶していました。

えっと・・・・・あれ?


「これは驚きました!!リタ選手、鉄球を受け止めたと思ったらそのまま投げ返し、逆にコング選手を倒してしまいました!!いったいあの小さな身体の何処にこんな力を秘めていたのでしょうか!?」


司会の人は興奮気味で実況しています。


はぁ、何か虚しいですね・・・・・仕方ないです、拳でも上げておきますか。


私は拳を上に掲げ、観客をよりいっそう盛り上げた後、堂々と会場を後にしました。





その日は、後2回戦いましたが、どちらも楽勝でした。

この大会、王国中から人が集まってるんですよね?

なんか、自分がおかしい気がしてきました。









何はともあれ、明日は準決勝、そして決勝です。

しっかり優勝してやりましょう。







ここまで読んでくれてありがとう。


今回は書き方を少し変えてみました。

どうも上手くいきませんでしたけど・・・・・(泣)


誤字、脱字、感想など書いてくれるとうれしいです。


次回は王国大会の後編です。


え?もっとしっかり書けって?


すいませんすいません、努力します。

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