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巡る世界  作者: 時世
49/58

閑話 アンの日記

アンの日記完成しました。


閑話なので少なめです。




○月×日


最近、学園では『Sランク依頼の達成者が現れた』という噂が流れています。

Sランク依頼の達成、これがもし事実なら、学園始まって以来の快挙です。

しかし、この『依頼の達成者』というのはまだ学園の1年生で、『ケミア』という聞いたことのない家の名前でした。

たぶん最近できた成り上がりの貴族でしょう。




○月☆日


今日は私が所属する『大貴族の会』から全員の『招集命令』が来ました。

『召集命令』が出来るのは、私を含めた公爵のみで、今回はその中でも『大貴族の会』のリーダーである3年の生徒によるものでした。

内容は、噂になっている『依頼の達成者がいる』というのが本当なので我々もSランク依頼を達成してやろうというものでした。

ちょうど今、学生課には『竜退治』のSランク依頼があるそうなので、その依頼を『大貴族の会』全員で受けるそうです。

全部で約100人いますのでドラゴンくらい倒せるはずです。




○月Θ日


ついにドラゴン退治に出発する日です。

なんと、私が副リーダーに選ばれました。

野宿は嫌なので、少し遠回りになりますが各町を回りながら行きます。

『大貴族の会』のメンバーもみんなやる気いっぱいです。




○月$日


ドラゴンの近くにいる町に着きました。

私達がドラゴン退治に来たことを言うと、大歓迎を受けました。

当然ですね。




○月Я日


ドラゴンがこの町に向かっているようです。

きっちりし止めてやりましょう。



皆さんダメダメです。

ドラゴンに攻撃が効いていませんでした。

それにおじい様の依頼だとかでSランクの達成者のリタとかいう人が来ました。

なんでも私が家から縁を切られたとか言っています。

聞いた時は動揺してしまいましたが、よく考えればそんなことあるはずありません。

しかも、知らない間にリタとか言う人はドラゴンを追い返したそうです。

人の依頼を取るなんて卑怯です。

明日文句を言ってあげましょう。




○月Ω日


騎士団が私達を護衛という名目で馬車の中に監禁しました。

これもあのリタとか言う人の仕業らしいです。

私に文句を言わせないなんてどこまで卑怯なのでしょうか?

学園に帰ったら覚えていなさい。

ついでに騎士団にも抗議してやります。




○月×日


学園に到着しました。

今日は最悪でした。

何も書きたくありません。




○月Ψ日


昨日のことを書いておきます。

まず、リタが言ったことは本当でした。

私は家から縁を切られたみたいです。

しかも、リタにファーストキスとセカンドキスを奪われ、舌まで入れられました。

もうお嫁にいけません。

何でもリタはそっちの趣味らしく2人も少女の恋人を部屋に侍らせていました。




○月‡日


リタが剣を作るとか言ってどっかに行きました。

今のうちにここから逃げましょう。

『大貴族の会』の人に頼めば私を泊めてくれる人くらいいるはずです。



最悪です。

『大貴族の会』は解散させられていました。

リーダーは私と同じく縁を切られ、学園を追い出されたそうです。

他にも、主だった人は退学、他の人も停学させられ、今は学園にいないみたいです。

元、自分のクラスに行ったら、冷たい目で見られました。

私が話しかけると、「平民臭いからさっさと出て行け」といわれ、殴られました。

私の人生は終わりです。




△月Я日


今日、家から荷物と手紙がきました。

中身は大量の服と大好きなぬいぐるみ達、その他、私の趣味のファンシーグッズと少しのお金です。


手紙には縁を切らなければ家が潰れていたこと、ドラゴン退治なんて馬鹿なことを考えた私の自業自得であること、私の荷物は邪魔なので送っておくこと、そして、お金を渡すのでもう家に戻ってこないで欲しいとかかれていました。

どこかでまだ信じられない気持ちがありましたが、この手紙ではっきりしました。

私は完全に家から見放されたみたいです。




△月×日


今日は一日中泣いていました。

私はこれからどうすればいいのでしょうか?

いくら考えても涙が出るだけでした。

趣味の服だけが私の味方です。




△月□日


管理人から届いた荷物をどうにかして欲しいといわれました。

確かに届いた荷物は大量ですが、置く場所がありません。

神は私の唯一の救いさえも奪うのでしょうか?

ファンシーグッズと共に天に召されるのも良いかもしれません。




△月#日


リタが亜空間魔法というのを使っていました。

この魔法は大量の荷物がしまっておけるようです。

つまり、私のファンシーグッズ達が救われると言うことです。

神は私を見捨てていませんでした。

リタにメイドになれと言われましたが、ファンシーグッズのためならそれくらい耐えて見せます。

それに、メイド服はかわいくて好きです。

これで堂々とみんなの前でかわいい服が着れます。




△月$日


ついに亜空間魔法を覚えました。

リタに『契約』させられましたが、ファンジーグッズのためなら仕方ありません。

そうそう、マキとティアが着ていた『巫女服』なるものは何処で売ってるのでしょうか?

初めて見る服ですがとてもかわいかったです。

必ず手に入れて見せます。




△月†日


学園に編入することになりました。

それもリタ達のクラスにです。

もしかして、リタは私が思っているよりずっと権力を持っているのでしょうか?

それに、よく考えるとおかしいことが沢山あります。

まず、亜空間魔法です。こんな魔法聞いたこともありません。

次に『契約』です。人間同士は『契約』なんてすることが出来ません。

する意味がないのではなく、『契約』する魔法がないのです。

他にも、魔力が異常です。『契約』してみて分かりましたが、リタを含め、マキとティアも桁違の魔力です。

そして、私も今までの数十倍の魔力になりました。

いったい彼女達は何者なのでしょうか?




△月☆日


最悪です。

リタに日記を読まれました。

私が出しっぱなしにしていたのが悪いと言えばそうなのですけど、酷いと思いませんか?

しかも、私のかわいい物好きがばれました。

これからのことを考えると憂鬱です。

けれど、絶対に私のファンシーグッズ達は死守して見せます。




□月∀日


今日はすごくいいことがありました。

なんと、リタがファンジーグッズやかわいい服を大量にくれました。

しかも、どれも見たことないものばかりです。

決めました。

リタに一生についていこうと思います。



ちょっと気分が高調しすぎてみたいです。

一生ついていくとは書きすぎでした。

でも、見直したのは本当ですよ。




そうそう、もうすぐリーン王国大会があります。

リタは出るのでしょうか?

あの魔力なら優勝できそうなものなのですが・・・・・。







ここまで読んでくれてありがとう。


アンの気持ちを書いてみました。



次回はついに大会です。


え?最近書くのが少ないんじゃないかって?


すいませんすいません。

がんばります。

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