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巡る世界  作者: 時世
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三十一話 問題の後で

三十一話完成しました。


う~~む説明っぽくなったような気がします。

「リタさん、ティアさん、お帰りなさい。無事でよかったわ」


私達が学生課に入るとお姉さんがそう言って迎えてくれました。


「お姉さん、ただいまです」


私はそう言ってお姉さんに笑顔で挨拶しました。



精霊王と契約してから数日、帰りは騎士団の馬車に乗ってゆっくり帰りました。


といっても、騎士団自体はまだ『水精霊の森』で調査してるんですけどね。



「お姉さん、依頼ですけど、達成できましたよ」


私が依頼達成の報告をすると、お姉さんはキョトンとしてしまいました。


「今は、騎士団の人が事後処理などしてると思うので、王宮に確認すれば分かると思います」


私がそう言うと、お姉さんは驚いて、どこかに連絡しているようでした。



数分後


「リタさん、ティアさん、依頼達成おめでとうございます。今王宮に確認したところ、一応解決したそうで、今は詳しい調査をしているそうです。それで、報酬なのですが、調査が済み次第王宮から連絡が来るので、取りに来て欲しいそうです。それと、二人とも1ランクずつアップしました。リタさんがランクAで、ティアさんがランクBですね。リタさんはこれで最高ランクになりましたので、全ての依頼を受けることが出来ます」


お姉さんはそう言って私達に笑いかけてくれました。


ふむ、やっぱり報酬はまだ先のようですね。

王国金貨10枚なんて、すぐに用意できるわけもありませんしね。

にしても王宮ですか・・・・・出来れば近寄りたくないんですけどね・・・・・。




さて、次の日からは大変なことになっていました。


まず、朝起きて朝食を食べに食堂に行くと、なにやら私とティアの話がそこらじゅうでされていました。


この時までは私も「あぁ、やっぱり噂になっていますか」程度に思っていました。


しかし、実はそんな生易しいものではありませんでした。


まず、学園の教室に入ると、クラスメイトに取り囲まれました。


「ねぇ、ランクSの依頼達成したって本当?」

「王宮にも呼ばれてるんでしょ?」

「達成した依頼ってドラゴン退治って言うの本当なの?」

「いや、俺は魔族を千人切りしたって聞いたぞ」

「実はリタとティアって勇者の生まれ変わりだったんですよね」


などなど、真実も一部含まれていますが、ほとんどがどうしてそんな話になったのか分からないような噂ばかりでした。


しかも、答えようにも次から次えと質問されるので答えている暇がありません。


みんな、私の答えが本当に効きたいのでしょうか?

ただ騒ぎたいだけのような気がしてきました。



「ここにリタという生徒とティアという生徒はいるか?」


私達がクラスメイトに囲まれていると、今度は『~~の会』という人達が大勢来ました。


なんか・・・以前にも同じようなことがありましたね・・・

そして、私のクラスメイトは『~~の会』という人達が来るのには慣れていました。

つまり、クラスメイトと『~~の会』の人が入れ混ざり収拾がつかなくなりました。



ピンポンパンポーン


「これより、臨時の朝礼を行います。生徒の皆さんは速やかに中央施設にある大講堂に集まってください。繰り返します。これより、臨時の朝礼を行います。生徒の皆さんは速やかに中央施設にある大講堂に集まってください」


ピンポンパンポン


極め付けがこれです。

もうね、逃げて良いですか?


しかし、私の願いは聞き届けられませんでした。


「リタさんにティアさん、良かった教室に居たのね。校長がお呼びです。私に付いてきてください」


そこには、担任の先生が居ました。



この後、私とティアは校長室で朝礼で表彰されることが伝えられました。


朝礼では、表彰の後、校長の横に立たされ、長話を立って聞かされました。


これ、なんて拷問ですか?




それから数日後、調査が終わったとかで私とティアは王宮に呼ばれました。


「リタ=ロスト=ケミア殿、及びティアノート=フィル=ローラント殿、此度の活躍すばらしいものがある。よって王国金貨10枚を贈呈する」


私とティアは謁見の間でリーン王国の宰相にそう言われ、王国金貨10枚を渡されます。


「これにて、謁見を終了する」


宰相がそう言って謁見が終わりました。


えっとですね・・・5分くらいで謁見終わりました。

しゃべっていたのは宰相だけですし、周りに居る人達も退屈そうにしていました。

リーン国王にいたっては欠伸までしていました。

早く終わったのは良いんですけどね。



私達は謁見が終わると、学園に戻り、普通に授業に参加しました。

この頃には『~~の会』という人達もほとんど来なくなっています。


何故かというと、あまりにもしつこいので「私に勝った所に入ります」と宣言して、全部倒しました。


そうそう、ティアと恋人宣言してから、ところかまわず私達は『いちゃいちゃ』していたので、告白してくる人も減りました。


最近は平和な学園ライフを過ごしています。







(リタ様、少しよろしいでしょうか?)


そんなある日、私はリーフェにそう話しかけられました。


(ん?どうしたの?)


いきなり話しかけられたので少し驚きましが、表には出さず聞き返します。


(実は4人で話し合った結果、光と闇の精霊王もここに誘おうということになりまして)


(ふむ、私は別に良いですよ。けど、私は学園もあるので遠くにはいけませんよ?)


(それは大丈夫です。私達で召喚しますから)


それなら大丈夫ですね・・・・・って召喚ですか!?


(そんなこと出来るんですか?)


確か、光と闇は他の精霊よりも位が高かったはずですが・・・・・。


(はい、私1人では出来ないですけど、4人そろえば問題ないです)


なるほど・・・・・確かに精霊王が4人いればできそうですね。


(なるほど、今すぐ召喚するんですか?)


(はい、ですのでリタ様もこちらに来ていただきたいです)


(わかりました。とりあえずそちらに行きますね)


(お待ちしてます)


ふぅ、光と闇の精霊王召喚ですか、少し楽しみですね。


「マキちゃん、ティア、精霊王達が光と闇の精霊王を召喚するみたいなんですけど、一緒に行きますか?」


「行きたいです」


私が聞くと、まずティアが答えました。


「私も行きます」


マキちゃんも来てくれるみたいです。


「じゃぁ、亜空間空けますね」


2人に確認をして私は亜空間を空け、中に入ります。



・・・・・・・・・・・・・・



私達は、亜空間の中に入ると、思わず沈黙してしまいました。


そこには大地が広がり、湖が出来、山が出来、風が舞っていたからです。


私の亜空間何時の間にこんなことになったの!?


「あ、リタ様、久しぶり~~」


シルフィーが私達が入ってきたのを見て、挨拶します。


「シルフィー久しぶりです。ところで・・・・ここ、何でこんなことになってるの?」



・・・・・・・・・?



シルフィーは良く分からないという顔をします。


「この亜空間です。何処から大地や山が生えてきたのですか?」


「ん?フレイとリーフェが作ってましたよ?」


私が聞くとシルフィーがそう答えます。


「それより、みんな呼んでくるね~~」


シルフィーはそう言って飛んでいってしまいます。


まぁ・・・良いんですけどね。

大地が出来たからって特に問題ないですし。




「お久しぶりです、リタ様」

「リタ様、久しぶりだな」

「リタ様~~お久しぶり~~」


上から、リーフェ、フレイ、アクアの順番で挨拶をします。


「みんな、お久しぶりです」


私も精霊王達に挨拶します。


そうそう、精霊王達はティアとマキちゃんにはほとんど話しかけないです。

何故かというと、2人はあまり精霊と相性がよくなく、嫌われているわけではないのですが、好かれてもいないので、こちらから話しかけない限りスルーされるみたいです。



「よかったです。これで植物が育てられます」


リーフェがそう言ってうれしそうにします。


「植物ですか?」


「そうです。大地と水は大丈夫なんですけど、流石に光と闇がないと植物は育たないですからね」


私が聞くと、リーフェがそう答えます。


「もしかして・・・・・光と闇の精霊王召喚するのってそのためですか?」


「?そうですよ?」


リーフェは『当然です』という感じで答えます。


「・・・・・光と闇だけ仲間はずれにするのは気が引けるとかそういう理由じゃなかったんですか?」


思わず、私は聞いてしまいます。


しかし、精霊王達はキョトンとして、『何でわざわざそんなことする必要があるの?』って顔で私を見ています。


そういえば・・・・・精霊って基本自分勝手でしたね・・・・・。



「ねぇねぇ、それより早く召喚しようよ~~」


私とリーフェが話をしていると、シルフィーがそういいます。


「そうだな、さっさと召喚しようぜ」

「召喚~~しましょう~~~」


フレイとアクアもそういいます。


「そうですね、リタ様も来たので早速召喚しましょう」


リーフェがそういうと、精霊王達は輪になってなにやら呪文らしきものを唱え始めます。

なぜ、『らしき』かというと、人間では発音できないような呪文だからです。


精霊王達が呪文らしきものを唱え終わると、魔法陣らしきものが現れ、そこから2人の美少女が現れます。


1人は金色のロングストレートの髪をしている美少女で、もう一人は黒のロングストレートの美少女です。


「あらあら、みなさんおそろいでどうかしたんですか?」

「何か用?」


金、黒、の順番で話しかけます。


「レイ、ノア、お久しぶりです。実は私達今ここに住んでるんですけど、お2人も来ませんか?」


リーフェがそういいます。


「そうですねぇ~~ここは住み心地がよさそうですし、いいですよ」

「私も住む」


金、黒の順番でそう答えています。

たぶん金の髪がレイで黒の髪がノアですね。


「話が早くてよかったです。そうそう、ここはリタ様が作ってくれた世界なんですよ」


そう言って、リーフェが私のほうを見ます。

すると、レイとノアは一度私を見た後、近づいてきました。


「初めましてリタ様、光の精霊王レイチェルです。レイとお呼びください」

「闇の精霊王、ノア。ノアでいい」


レイとノアが自己紹介します。


「初めまして、リタ=ロスト=クロスロードです。リタと呼んで下さい」


「はい」


レイがそう言って、ノアは頷きます。


「リタ様、顔下げる」


ノアは頷いた後、いきなりそういいました。



・・・・・・・・・?



私は『何でしょう?』と思いながらもとりあえず言われたとおりに顔を下げます」



ちゅぅぅぅぅぅぅ



すると、ノアにいきなりキスされました。しかもディープなのをです。


なんか・・・前にも同じようなことありましたね・・・・・。


「契約終了。よろしく」


キスが終わると、ノアがそういいます。


「はい、よろしくお願いします」


私は慌てずにそう答えます。


「では、失礼して私も」



ちゅぅぅぅぅぅぅ



レイにもされました。


「私のこともこれからよろしくお願いします」


「はい、よろしくお願いします」


もうね、ここまでくればなれたものです。

なにか、後ろでマキちゃんとティアが私に見せ付けるようにキスしていましたが気にしないことにします。












こうして、私は全ての精霊王と『契約』をしました。




ちなみに、数日後亜空間を覗いてみたら綺麗な世界が広がっていました。


こののち、この亜空間は精霊界と呼ばれるようになるのですが・・・・・それはまた別の話です。





ここまで読んでくれてありがとう。


誤字、脱字感想など書いてくれるとうれしいです。


次回は、魔術大会かドラゴン退治の予定です。

どっちがいいかな?


え?どっちでもいい?

まぁ、両方書くつもりですからどちらからでも良いといえばいいんですけどね。

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