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巡る世界  作者: 時世
19/58

十四話 テスト

この話で、いきなり時間が飛びました。


ご容赦してください。

静まり返った教室に、物を書く『カリカリ』という音だけが響きます。


同じクラスの、ティアとアリスもみんなと同じで、真剣な顔をしています。


そんな中、私だけは机に突っ伏し、『カリカリ』という音をBGMに気持ちよく寝ています。


「カーン、カーン、カーン」


突然、今までの静寂を破って、鐘の音が聞こえます。


その音を聞くと、大半のクラスメイトはホッとしますが、中には頭を抱えている人もいます。


そう、今はテスト中でした。


「リタ・・・・・始まって10分ほどで寝てましたけど、大丈夫なんですか?」


私が鐘の音で目覚め、「ん~~~~」っと伸びをしていると、隣の席のティアが聞いてきます。


「ん?大丈夫、大丈夫、問題ないです」


私は、そう答えて笑います。


「それなら良いんですけど・・・」


ティアは釈然としない顔をしていましたが、とりあえずそういいました。


「それより、次は実技ですよ、早く行きましょう」


私は、そうティアに言うと、アリスも呼んで、3人で更衣室に向かいます。




(リタ、いい加減クラスメイトの着替えを『ジロジロ』見るのやめませんか?)


私が、更衣室でクラスメイトの下着姿を堪能していると、マキちゃんが念話でそういいます。


(いいじゃないですか、減るものでもありませんし)


私はそう答え、見るのを続けます。


「リタはエッチだねぇ」


アリスはそう言って笑っていますが、ティアは真っ赤になって、なかなか着替えが進みません。


ティアは、部屋で着替えを見られている時は平気そうにしているのに、更衣室だと真っ赤になるのは何ででしょうね?


まぁ、顔を赤くしているティアはかわいいので問題ないですけどね。




私達は、着替えが終わると、グラウンドに行きます。


ちなみに、ほとんどの女子はスパッツですが、私はブルマを履いています。


理由?かわいいからに決まっているじゃないですか。





「では、今から技術の試験を始める。一人ずつ順番に前に出なさい」


授業が始まると、技術担当の教師が来てそういいます。


まずは、魔法の威力テストです。


生徒が『測定用強化案山子』に魔法を当てると、その威力に応じて、グラウンドの隅に置いてある、大きな水晶玉に数字が表示されます。


「そろそろ、私やってくるね」


ある程度、時間が経った時、まずはアリスがテストを受けに行きます。


「「頑張ってね(ください)」」


私とティアはそう答えます。



アリスが魔法を撃つと、113という数字が表示されます。


今までの平均が85くらいだったのでこれはかなりいい数字です。


「「おつかれさま(です)」」


アリスが帰ってくると私とティアはねぎらいの言葉をかけます。


「ありがと」


アリスはそうお礼を言いました。




さて、他の生徒が全員終了したところで、私とティアもテストを受けに行きます。


なぜ最後にしたかというと、マキちゃんが(二人は最後にした方がいい)と言ったからです。


私達は良くわかりませんでしたが、とりあえず言うとおりにします。



先に、ティアが得意な風の魔法を放ちます。




ドーーーン!!




どの生徒が撃った魔法より大きい音がします。



水晶玉には835という数字が表示されていました。





・・・・・・・・・・・・・




教師も含め、みんな呆然とします。


まぁ、ティアは私と一緒にマキちゃんの指導を受けてましたからね。


教師が我に返ると、慌てて「つ、次」っといいます。


「リタさんも、がんばってください」


私がティアとすれ違う時、そう声をかけられます。


「負けませんよ」


私はそう答えて、気合を入れなおします。



さてっと、最近覚えた光の大魔法でも使ってみますかね。


私は『測定用強化案山子』の前に出てそうつぶやくと、呪文を唱えます。





「あぁ、世界を包む眩しき光たちよ



 天まで上る一束の柱となりて



 我が前に蠢く愚かなる者達を消し去りたまえ



 ジャッジメント オブ レイ!!」









パァァァァァァ、ズドーーーーーーーーーン








私がそう唱えると、『測定用強化案山子』を中心に光の柱が現れ、半径10メートルほどの穴を作る。


しかも、そこが見えないほど深い穴です。


水晶玉には『エラー』と表示されています。


もちろん、『測定用強化案山子』なんて跡形もありませんでした。






・・・・・・・・・・・






あれ?やりすぎました?


「えへ、案山子無くなっちゃいました」


私は、そうおどけて見ましたが、さっき800台の高記録を出した、ティアも含め、みんな唖然としています。


そんな中、マキちゃんだけは、このことが予想できたのか、自慢げに胸を張っていました。





「カーンカーンカーン」





授業の終了を告げる鐘が鳴ります。


案山子なくなりましたけど、次のクラス、授業どうするんでしょ?それと、この穴も。




ちなみに、私とティアは次の魔法制御の試験でパーフェクトを出し、その次の詠唱速度のテストでは、無詠唱魔法を使いました。


これは、結果が楽しみですね。













さて、テストから一週間、ついに結果が廊下に張り出されます。


結果表は2種類張り出され、一枚目は剣術科、戦術科、治療科、魔法科、4つの校舎を合わせた筆記の成績表です。


もう一枚は、魔法科だけの技術による成績表です。(他の科もそれぞれの成績表が張られています)




私とティアとアリスは、まず技術の成績表を見に行きました。



まずは、アリスの成績です。(何処にあるかは学生証を成績表に当てると判ります)


アリス=ピュア=リューン       12組  

合計得点 433/500   順位 387/4357位


これはかなりいい成績です。


次は、ティアです。


ティアノート=フィル=ローラント   12組

合計得点 500/500   順位 1/4357




・・・・・・・・




1位でした。




けれど、その上にも名前があります。


リタ=ロスト=ケミア         12組

合計得点 500/500   順位1/4357




・・・・・・・・




私でした。



まぁ、あれだけのことをやれば、トップにもなりますか。














さてっと、気を取り直して、次は筆記です。



今度はティアから見ます。


ティアノート=フィル=ローラント   12組

合計得点 756/1000   順位  3578/10598



十分いい成績ですね。






次はアリスです。


アリス=ピュア=リューン       12組

合計得点 885/1000   順位  857/10598



おぉ、三桁です。





さてと、私はどこかな?


リタ=ロスト=ケミア         12組

合計得点 1000/1000  順位  1/10598



・・・・・・・・



トップですね。




「「リタ(さん)、テストの時、寝てたよね(ましたよね)!!」」


ティアとアリスの声が重なる。


「あ・・・あはははは・・・・・」


とりあえず笑っておきます。


かなり出来たと思いましたが、まさかパーフェクトとは・・・・・。


「納得いきません」


ティアがそういいます。


「ほんと、非常識です」


アリスもこう答えます。


そんなこと言われましても、私にどうしろと?


(リタなら当然ですよ、だって私の恋人ですから)


マキちゃんのその言葉だけが救いでした。








あ~~~~教室戻ると大変なことになってるんでしょうね。









・・・・・このまま、サボっちゃいましょうか?







テストどうでしたか?


学生のころ、私は1位どころか上位にもなった記憶がありません。


え?そんなことはどうでもいい?

すいませんすいません


次回は・・・また未定です。


あ、ごめんなさい、物を投げないでください。

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