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巡る世界  作者: 時世
15/58

十話 園外学習の罠(前編)

園外学習の罠(前編)をお届けします。


少し長くなりそうだったので、二つに分けてみたのですが・・・そうでもない?

「ん・・・・さむっ・・・・・」


今日は『園外学習』の日です。


しかし、私が目を覚ますと、隣にいるはずのマキちゃんがいませんでした。




・・・・・・・・・!?




私は、ベットから飛び起きると、マキちゃんを探します。


けれど、私の目に見える範囲にマキちゃんはいませんでした。




「マキちゃん、マキちゃん、どこ!?いたら返事して!!」



私は、叫んでマキちゃんを呼びます。



しかし、どこからもマキちゃんの声は帰ってきませ・・・・・・・・・・









じゅぅぅぅぅぅ












・・・・・・・・・・?













「あ、リタ、おはようございます」




マキちゃんは隣の部屋にある、台所の前にいました。






ぎゅっ





ちゅぅぅぅぅぅぅ







「・・・・・・ぷはぁ、マキちゃん、おはようございます」




私は、抱きついて、キス(ディープ)してから、朝の挨拶を返しました。




「マキちゃん、何やってたんですか?隣にいないから、すごく心配したんですよ」


「あ、ごめんね、リタ。今日の『園外学習』用に、お弁当作ってたのよ」


「お弁当・・・・・ですか?」


「そうですよ、愛情たっぷりのラブラブ弁当です」


「マキちゃん、好きです。大好きです。愛してます」


「私も、リタのこと愛してますよ」



そうして、私はマキちゃんと一緒に『スペシャルラブラブ弁当』を『いちゃいちゃ』しながら作りました。(『ラブラブ弁当』から『スペシャルラブラブ弁当』に変わったのは二人の愛が合わさった結果です)












数十分後、ティアが起きてきたので、私達は食堂に行って朝食を食べました。




そして、現在8時少し前、私達は集合場所である、学園の門に集まっています。


「リタ、ティア、おはよう」


「あ、アリスおはよう」


「アリスさんおはようございます」


私達が集合場所に着くと、そのすぐ後にアリスも集合場所に来たので、朝の挨拶をします。


それにしても、この人たち(クラスメート)園外に行くって自覚あるんでしょうか?驚くほど軽装なんですけど・・・・・。

リュックさえ持っていない人もいます。


まぁ、私達はちゃんと用意してありますから、いいですけどね。







「よし、全員集まったな、いないやつは返事しろ。・・・・・よし、全員いるな、じゃっ、出発するんで着いてくるように」



私達が三人(私は、マキちゃんとも念話してたので実質4人?)でお話していると、オヤジが一方的にそう言って、さっさと一人で出発してしまいます。


いないやつ返事しろって・・・・・相変わらず最低なオヤジですね。









それから、歩くこと約3時間、「そろそろ昼飯にする」っとオヤジが言って昼食になります。

別に、生徒のためにしたわけではなく、自分が食べたかっただけ、みたいですねどね。

その証拠に、すごく高そうなお弁当を取り出すと、さっさと一人で食べ始めていました。



まぁ、オヤジのことは放っておいて、私達もお弁当です。


私はリュックから(といっても、中には何も入っていません。リュックは亜空間に繋げるためのカモフラージュです)お弁当を2つ取り出すと、ティアとアリスも自分のお弁当を出します。


私達は、草の上に腰を下ろして、お弁当を食べ始めます。


さすが『スペシャルラブラブ弁当』、マキちゃんの愛が伝わってきます。

私達は取り留めのない話をしながら(私はマキちゃんの愛を噛み締めながら)楽しいひと時を過ごしました。






オヤジは、高級弁当を食べて、一服した後「よし、出発するぞ、まだ食べてるやつはさっさと片付けろ」といって、また一人でさっさと歩き出しました。


ほんとに、自分勝手なオヤジです。






五時間後



山の麓に着くと、オヤジは「今日は此処で野宿だ」と言って、自分はちゃっかり用意していたテントに入っていってしまいます。


「え~~~~~~~!!」


ほとんどの生徒が、悲鳴の声を上げます。

まぁ、歩きつかれて、フラフラになってるところに野宿ですからね。


ちなみに、私とアリスは強化魔法、ティアは風の補助魔法を使っていたので平気でした。(マキちゃんは何も使ってなかったようですが、特に疲れている様子はないので、大丈夫みたいです)







私達は、他の生徒が叫んでいる間に、薪を集めて焚き火を起こすと、(火は魔法でつけました)私のリュック(亜空間)から、昨日買っておいた保存食を出して、食べ始めます。




私達が3人で(4人で)楽しく食べていると「いいの持ってんじゃん、私達にも分けろよ」っと言って何人かの女子が、私達のところに来ます。


なんなんでしょう、この人たち、貰うにしても言い方ってモノがあると思います。


そのせいで、ティアは振るえ出してしまいますし、アリスも怖がって・・・・・いないですね、完全に無視してます。

あ、マキちゃんは鎌を取り出しました。


「あなた達に上げるエサはないですね、どっかに行って下さい」


私も正直『イラッ』っとしたので、冷たくそういいます。


(私は基本的に、女子には優しいですが、あくまで『基本的には』です)



「はぁ?調子こいてんじゃねーよ、前々からお前のことは気に入らなかったんだよ」


そう言ってその中のリーダー的な女子が掴みかかってきます。


なので、私はそいつに、風の魔法を使ってブン投げてやりました。


その女子は、ブン投げた先にあった木にぶつかって、気絶しました。

いい気味です。


マキちゃんとアリスもすっきりした顔をしています。


ティアだけは、「ま、まずいですよ~~~」っと言いましたが、「大丈夫、大丈夫」と私が頭をなでてあげると、気持ちよさそうにして、それ以上何も言いませんでした。








そうそう、取り巻きの女子達は私が睨みつけてやったら逃げていきましたよ。







ここまで読んでくれてありがとう。

この話は『園外学習の罠』(後編)に続きます


誤字、脱字報告、感想など書いてくれたらうれしいです。


次回は、後編です。

楽しみに待っていてください。


え?一気に書いてくれって?

すいませんすいません

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