八話 ルームメート
2人めのヒロイン登場です。
今回は少し、少なめです。
入学式から10日、その日、私とマキちゃんが、いつものようにいちゃいちゃしていると、トントンっと部屋をノックする音がしました。
「は~い」
これまでに、この部屋を訪れる人はいなかったので、『誰だろう?』と思って私がドアを開けると、そこには管理人さんと美少女が立っていました。
青い瞳に白い肌、胸は少し大きめで、(といっても私よりはですけど)髪は銀色の腰まであるストレイトヘアーです。
身長は140くらいでしょうか?かなり小さいです。
「こんばんわ、リタさん。この子はあなたのルームメイトで、ティアノート=フィル=ローラントさんです」
「は、初めまして、ティアノートです。え・・・えと、ティアって呼んで下さい。よろしくお願いします」
管理人さんが紹介すると、ティアと名乗った子はオドオドしながら挨拶しました。
「初めまして、リタ=ロスト=ケミアです。こちらこそよろしくお願いしますね」
私がそう答えると、「は、はい!!よろしくです」とティアは答えました。
私たちがあいさつし終わると「では、私はこれで失礼しますね」と言って、管理人さんは帰っていきました。
(ついに、ルームメイト来ちゃいましたね、しばらく部屋でマキちゃんといちゃいちゃ出来ないのでしょうか?)
私が念話でマキちゃんに話しかけると。
(大丈夫ですよ、私の認識阻害でリタも対象に入れれば問題ないです。ついでに消音魔法も使えば、声も聞こえませんので完ぺきです)
(つまり、これからも今までどおりいちゃいちゃ出来るってことかな?)
(そういうことです♪)
(よかったです♪)
「あ、あの~~」
あ、私がマキちゃんと話してる間、ティアを放置してしまいました。
「あ、ごめんね、なにかな?」
「えっとですね、この部屋は2人部屋ではないのですか?」
「え?」
「あ、間違ってたらごめんなさい。そちらにもう一人いるんですが、紹介もなかったのでどうしようかと思いまして・・・」
・・・・・・・・・!?
(もしかして、マキちゃん見えてません!?)
(ま、まさか、私『元』とはいえ死神ですよ、生きてる人には見えるはずありません)
(でも、何か思いっきりマキちゃんの方、見てませんか?)
(そ・・・そうですね、とりあえず聞いてみますか、普通は私の声も聞こえないはずですし)
私とマキちゃんは、戸惑いながら念話をします。
「も・・・もしかして、私のこと見えてます?」
・・・・・・・・・・?
「どういうことですか?」
(思いっきりマキちゃんの声、聞こえてますね・・・・・)
(・・・・・みたいですね、何ででしょう?)
「えと・・・・・初めまして、私は『黒衣 真貴』です。よろしくお願いします?」
「あ、ティアノートです。よろしくお願いします」
マキちゃんが挨拶すると、ティアも挨拶しました。
「クロイ=マキさんですか、変わった名前ですね・・・・・あ、すいません。ごめんなさいです」
「あ、名前は真貴の方です。マキって呼んでくれていいです」
「マキさんですか、何度もすいませんです」
この子、謝ってばっかりですね。
「それで、マキさんもルームメイトなんですか?」
「そ、それは・・・・・」
(リタ、どうしましょう?)
(ん~~~、マキちゃん、ここは任せて)
(わかりました)
私は、念話でマキちゃんにそういって、ティアに話しかけます。
「ティア、ちょっといいですか?」
「は、はいです。なんでしょう?」
「マキちゃんはちょっと事情があって、内緒でここに暮らしてるんです。普段は『認識阻害』っていう魔法で見えないようにしてるんですけど、ティアにはそれが上手く働いてないみたいなんです。管理人さんもマキちゃんには気付かなかったでしょう?」
「そ、そういえば、そうですね。紹介もありませんでしたし」
「だから、マキちゃんのことは他の人には黙っていてくれますか?」
「は、はいです」
「ありがとう」
「い、いえ、こちらこそ立ち入ったこと聞いてしまって、すいませんです」
とりあえず、納得してくれたみたいですね。
(リタ、ありがとう。愛してる)
(マキちゃんのためですから。もちろん私も愛してますよ)
「え、えと、それじゃぁ、私今日は疲れてるので寝さしてもらっていいですか?」
「はい、いいですよ。というか、ここはあなたの部屋でもあるんですから、私に断らなくてもいいですよ」
「そ、そうですね・・・・・すいませんです。おやすみなさい」
ティアはそう言うと、私とは反対のベットに行って寝てしまいました。
(ずいぶん疲れていたみたいですね、もう寝てますよ)
ティアの寝息を聞いて、マキちゃんが念話で私に話しかける。
(それより、マキちゃん、認識阻害が利かないと『いちゃいちゃ』できないですよどうします?)
(リタ、安心してください。認識阻害が利かなくても姿を消す魔法を使えば問題ないです)
(なるほど・・・・・ティアは寝てしまったみたいですし、さっそく楽しみますか♪)
(はい♪)
私達は、念話でそう話すと、どちらともなくキス(ディープ)をすると、ベットに倒れこむのでした。
私とマキちゃんの蜜月はまだまだ続きそうです♪
ここまで読んでくれてありがとうございます。
二人目のヒロイン、ティア登場です。
どうでしたか?上手く書けていればいいのですが・・・・・。
さて、次回はティアサイドの予定です。
変更になる可能性もありますが、お楽しみに。
え?その曖昧な予告はなんだって?
すいませんすいません。