第34話 未知との遭遇
「何だ、もう外じゃねぇかよ。」
「ここは・・・チッ。月が出てねぇとこんなに暗いんだな。場所が分からねぇ。まぁ、城壁の外・・・かな?」
「・・・こ・・・こわい、怖いよぉ・・・、帰ろうよぉ・・・。」
「・・・。」
ミエルとパンネルが僕の後ろにギュッと捕まっている。まぁ僕が唯一の男だからか?まぁ頼られて悪い気はしない。
あの発見した出口と思われる洞窟はやはり出口へと繋がる洞窟だった。というかしっかり階段もある通路だった。
ちょっと拍子抜けしたのがミエルの手で光っている植物と同じ植物が所々に生えていたのだ。最初は真っ暗で見えなかったが、ミエルの手に持つ光と呼応し光の洞窟とはいかないものの足元もしっかり見える程の光を確保し、僕達の大いなる旅は安全なものへと変化したのだ。
そしてものの5分で外界へと到着したのだ。きっとアカミナたちは洞窟での探索や冒険を楽しみたかったに違いない。
出口だと発覚して喜ぶべき場面なのだがとてもがっかりしている。
出口周辺は光もそこまで遠くは届かず暗くてよく分からないが、今までこの出入り口が発見されなかったのは分からんでもない。自分の身長の何倍もある大きな岩がゴロゴロした所を子供でさえギリギリですり抜けなければ外に出られない。
一番体の大きなアカミナに至っては腰が引っかかって冷や汗をかいたくらいだ。
ここに至るまでの道のりで一番危険だったのはそれくらいか。
「にしても真っ暗だな。」
「なーんも見えねぇ。こんなもんかねぇ?」
「アワワワ・・・。」
「・・・あ、ミエル。その光一回消してまた光らせたり出来る?」
「アワワ・・・ん?あぁ・・・出来るけど・・・怖くない?」
「僕が近くに居るから。合図するまで消してて。」
「え、何で?ねぇ、何で!?」
「セレン・・・何するんだ?」
僕はここに来てから見てみたかったものがある。恐らく今ならそれが叶うだろう。そしてそれは夜しか見れなくて、この世界では4年の内に12日しかチャンスがない。
「いいから。」
「う・・・わ、分かった・・・。ホントに大丈夫?」
ミエルは相変わらず嫌々ながらでも言うことを聞いてくれる。
悪用しないようにせねば。
「真っ暗だぞ・・・。」
「な、なぁセレン。そろそろ俺も怖くなってきたんだけどよぉ・・・。」
さて・・・狙いはどうだ・・・!あぁ・・・やっぱり。
「上見て上。星が凄いよ。」
「はぁ?・・・上?」
「「「「うわぁ・・・!!」」」」
辺りには数え切れない程の数の星が大空に広がっていた。僕はこの世界に来て懐かしい物を初めて見た様な感じがする。カシオペア座やオリオン座、北斗七星や・・・まぁ、正座にはあんまり詳しくないけど、その辺は見ることができた。
にしてもこの世界で見ると空気が澄んでいるからか、余計な光が無いからかとても星の数が多い。
僕達五人はしばらく大空の星々に目と心を奪われた。
「すっげぇ・・・。」
「わぁ〜・・・マジかよ・・・。」
「セレン君セレン君、凄いよ凄いよ!!」
「・・・。」
暗くてよく分からないが、皆がどう驚いているのかは安易に想像出来た。喜んでくれて何よりだ。
さてと。まぁ星も見れたし僕は満足だ。
満足したし今は今後の流れを精査しておくべきだと意識を切り替えた。
まずこんな通路があったんなら、ここが敵の侵入ルートになってしまう可能性だ。それだけは避けなければならない。
そしてそれらはアカミナ達の功績だ。その危険性を回避できたのならかなりの報酬が期待出来るかもしれない。
僕は星を見るのを早々に切り上げ大空洞へ戻り、大人へ報告する算段をつけ始めた。
まずこの手柄を横取りされたくないよな。って事で知っている大人。ニアかアリシア、ミリダン辺りに報告するのが適切か。
もちろんリネイルか、母が居れば報告してもいいとは思うが、この辺に居る可能性は薄いだろう。
今頃何してんだろうな。
明食当時だからハロルに戻ってるとは思うんだけど、平和の為にも忙しくしてて家族団欒ってわけにもいかないんだろな。
家族か・・・懐かしいなぁ。
「ん!?」
「どうしたよ、セレン。」
「いや、何も・・・。」
ちょっと待て。オリオン座とか北斗七星とかが見えたよな。・・・間違・・・ん!?北斗七星あんな形だったか?星が一つ無い気がするんだが。オリオン座は・・・オリオン座か。
ん?・・・ん!?まぁそれはいいか。
・・・というか、ここは地球なのか?・・・どういう事だ!?
「おい、餓鬼共。お前達、人間の餓鬼共だよな。」
!!!??
「「「「「うわぁ!!!」」」」」
心臓が飛び出るかと思った、いや、今からもう少しで飛び出るかもしれない。ガラガラした野太い声で僕らに誰かが話しかけて来たのだ。
「誰!?誰だ!?」
アカミナは手探りで僕らを集め、自分の後へ誘導すると、僕らに背を向けてさっき話しかけて来た主に言葉をぶつけた。
「おーおー、おっかねぇな。噛み付くんじゃねぇぞ?オレァな、ガルってんだ。ここは・・・ハルルって場所でいいのか?」
「だとしたらどうだってんだ!!」
アカミナは怯みながらも勇敢に立ち向かった。
「ジャッハッハ。威勢がいいなぁ、お前、名前は?」
「お前には・・・教えない。・・・緑の子・・・光を。」
「わ・・・分かった。」
ミエルは光を徐々に大きくし、そして辺りの植物も呼応し淡い光を帯びてきた。次第に声の持ち主の姿があらわになった。
「あっ・・・あっ・・・。」
「あ?何だ。見えてなかったのか?それにしても・・・オメェ、魔術師ってやつか。餓鬼共はこれだからいいんだ。おっきくなったら強くなるんだぞ?いいな?戦おうぜ。なぁ、楽しいぞ?ジャハハハ。」
ヤツの体はその辺にゴロゴロしている大岩よりもデカいんではなかろうか。黒と銀の装飾の入った甲冑に身を包み、その上にローブを羽織っている。間違いなく人ではない。この前みた緑人とかでもない。
「ま・・・魔族か!?あ・・・お・・・お前、この街に近づけるのか!?」
「・・・?何言ってんだおめぇ。」
「この安息地に何故近づけるのかと聞いている!!」
「あ?・・・意味が分からねぇ。しっかりしてくれや。そんなに頭が悪けりゃぁよ、俺と戦う前に死んじまうんじゃねぇのか?頼むぜぇ?」
魔族・・・魔族か!!・・・クッ、魔族に関しては情報不足だ。何をどう対処していいか分からない。・・・ただ相手はこちらに敵意は無いようだ。
・・・ん?・・・アカミナは腰にあった剣を手に震えながら構えている。
「アカミナ!!・・・剣を下ろして。」
「!?・・・。」
「いいから・・・。」
僕は何故かアカミナにこの様な指示を出した。何故だ・・・たまにある。考えるよりも先に体が動くんだ。僕の経験上そうする選択が最善だと判断したのだろう。
あぁ、なるほど。今がその時かもしれない。とりあえずこの子達を巻き込む訳にはいかない、そしてこいつを怒らせたら何をするか分からない。アカミナでは勝ち目がないのは明白だ。なんてない出来事だ。穏便に、穏便に事を済ませるんだ。
カチャリ・・・
アカミナは恐る恐る剣を下ろした。
「ガルのお兄さん。」
「おーおー、何だ。ガルでいいぞ。」
「分かった!!ねぇガル。」
「何だ?・・・いや、おい待て、お前の名前は何だ?」
「僕の・・・名前は・・・セ・・・セレンだよ。」
「おおセレン。何だ。」
「僕達強くなれるかなぁ?」
「お、何だ?お前・・・強くなりたいのか?」
「うん」
「ジャッハッハ。いいねいいねぇ。じゃぁ・・・お前も強くなりたいのか?赤毛の餓鬼」
「そりゃ・・・まぁ、もちろんだ。」
「お前も?・・・お前もか?」
「・・・。」
「・・・あ・・・あ・・・。」
「アワワワ・・・。」
まともに喋れるのは僕とアカミナだけか。他の三人はこのガルとか言う魔族らしき男に威圧され声が出ないでいる。そりゃそうだろう。こんな化け物相手にまともに喋れる子供がいるとは思えない。アカミナが喋れるのは彼女の胆力の賜物だ。
薄明かりの中、三人から返事が無いのだと察すると、魔族のガルはがっかりした様な素振りを見せた。
「あー、ガル、聞いて。この子凄いんだよ?僕もよく分からないけど、光をビューって飛ばせるんだ。多分物凄く強くなると思うんだ。見てみる?」
「ほう・・・光魔法ってやつか?おれぁ見た事ないんだ。見せてくれるか?」
「・・・わ・・・わたし・・・そんな・・・。」
「ちょっと準備するね!ちょっとまっててガル。」
「おお、いいぞ。」
「ミエル・・・光を・・・。パンネル、しっかりしろ。お前、光を転送・・・出来るだろ?出来るか?」
「・・・?・・・はっ!転送ま・・・。」
僕はパンネルが転送魔法と言おうした所で口を軽く押さえた。強くなる証明に転送魔法は必要無いからだ。そして僕達子供達はそれを光魔法だと勘違いしているという体だ。ヤツにそれがバレては機嫌を損ねるかもしれない。
恐らくこのガルという魔族は知能があまり高くない。ここの地名も間違えていた。彼に光魔法を披露するという流れで転送魔法を使い、今この危機を誰かに知らせることが出来るだろう。
「あの光魔法って、シュッってなって綺麗なんだよな。こんなに暗かったらどうなるんだろうな。」
僕は大袈裟にはしゃぎ、ガルが疑わない様に場を持たせた。
僕が持たされているのは既にメモをされた紙。その内容は確か・・・「お腹が空いた」とか、「何時頃帰る?」とかだった気がする。そして何も書いていない紙。どれを・・・誰に・・・。
「誰にでもいい、全部。いける?」
「え・・・全部?・・・やってみる!」
皆、今にでもガタガタと腰が砕け座り込んでしまいそうだ。僕はその空気をぶち壊し、皆を安心させる必要がある。
「あんまりまだ上手じゃ無いからさ、ちょっと失敗するかもしれないけど、大人になったらもっと上手くなるからさ。」
「ん?ジャハハ。いいぞぉ?俺をそれでぶっ飛ばしてみろ!な!!ジャハハ。楽しみだ。」
会話を続けろ、何でもいい。時間を・・・。
「僕も強くなると思うよ。僕はドワーフだからね、スンゴイ武器作って、いっぱい練習して、ガルともいっぱい戦える様になると思うよ!!」
「お!?おーー、おーーー!!!そうか!お前、なかなか見込みがあるじゃねぇか!!そりゃぁ楽しみだぜぇぇ!!」
「い・・・行くよ・・・。」
「ん?・・・んー?・・・おっせぇな。」
「大丈夫。パンネル、大丈夫だよ。大きく息をして、いつも通り。ガル!!この子ガルがまだ怖いんだって。ちょっと離れて!」
「ん?あぁ、すまねぇすまねぇ。」
正直僕も心臓はバクバクだ。
「・・・行きます・・・。」
この時僕はハッとした。
この魔術には詠唱が必要だ。
どうする・・・どうする・・・。
「転送魔法 帰還。」
パンネルは小さな勇気を振り絞り、数本の髪の毛に魔力を注ぎ込んだ。
するとパンネルの手元からポウ、ポウと光が灯り、弱い光りながらも4つ5つと光の筋を残して飛び去った。
「ね!凄いでしょ!!」
誤魔化せるか・・・、僕は無邪気に誇らしげにガルに呼びかけた。
「おーおー、スゲェスゲェ。やるなぁお前。そんなチッセェのによお。・・・だけどよぉ?」
大丈夫そうだ。正直心臓が痛い程鼓動を打っている。
ガルは大きく息を吸い込み、拳を強く握り込むと
ガキン!!ガキン!!
両手にある拳まで包み込んである小手を激しくぶつけた。両手に握られた拳同士で打ち合わされたそれは激しい火花を飛ばし、心臓に響く様な大きな音を立てた。どうやら威圧のようなもので、自分の力を誇示したいのだろう。ガルのその行為は僕達に十分に過ぎる効果を与えた。
「あんなんじゃ俺は倒せねぇぜ?分かってるんだろうなぁ?」
ガルがパンネルに向かってライバル心を燃やしている様に見える。
くっ・・・。ビビっている場合では無い。機嫌を損なわない様に、ヤツのペースに合わせなければ。
「うぉー、スゲー音!!」
「ジャッハッハ。」
「じゃぁさ、じゃぁさ、僕達五人でガルを倒せたら凄いかな?」
「ジャハハ。そりゃぁ絶対無理だ。無謀ってヤツだ。俺も最近それを学んだんだ。やってみるか?」
今までで一番大きなガルの笑い声が辺りに響いた。
・・・クソ。この辺護衛とか居ないのか?今ので誰かが近寄って来てもいいだろうよ。
誰も来ないって事は門からも遠いし、南側で守備を薄くしてる所に出たって事か。
「違う違う、僕達が大人になってからの話だよ。」
「ん?あぁそうか。そうだなぁ・・・。まぁ、無理だろうな。」
「・・・。」
「まぁ、そんな顔すんなよ。・・・あ、いい事教えてやる。お前ら・・・強くなりたいか?」
何だ?・・・まぁ・・・。
「強くなりたい!」
「・・・強くなりたい。」
「・・・。」
「ま・・・まぁ。」
「つつつよよよよよく・・・つつつよよよ・・・。」
ミエルは泣きそうだ。・・・キエラ、ミエルを見てやってくれ。頼む。そうだな。後で泣いてないこの子達を誉めてやらねば。とにかく今はこの状況をどうにかせねば。
「・・・?まぁそりゃ強くなりてぇよな。ちょっと待てよ?」
するとガルは僕の体を手繰り寄せた。
スーーーー、ハァーーーー
僕の体程はあろうかという顔を僕に近づけて匂いを嗅いだのだ。正直ションベンちびりそうだ。僕はその一線を超えないように無心になり、心を鎮めるよう努力した・・・。なんとか相手にもそれを察せられないようにと。
次にアカミナも同じ様にガルが近寄った
スーーーー、ハァーーーー
アカミナは涙目だがじっと我慢し堪えた。
ガルはまた当然の様にキエラに手を伸ばそうとしている。キエラはまだギリギリ、本当にギリギリ大丈夫だが、ミエルはションベン漏らしているし、パンネルは頭を抱えてうずくまっている。
・・・。
「ガル!!!」
「・・・あ?」
僕は渾身の覇気を纏わせて叫んだ。
ガルはスッと動きを止め、ギロリとコッチを睨んできた。
「ガル、さっきも言ったけど、この子達は君が強過ぎて怯えてるんだ。そして女の子にそんな簡単に触れちゃいけない。」
僕は僕の正義と筋を通す為ガルと正面で向き合った。足はガクガク震えている。コイツは対等に対峙できる人間と戦いたがっている。強いヤツが好きなんだ。だから僕はコイツに僕の強さを見せなければならない。
僕は威嚇するでもなく、敵対するでもなく。あくまでお互いを認め合った上での提案とし、僕の正義を貫く為の目を向けた。
「・・・あぁ、すまねぇサレン」
「セレン。セレンだよ」
「あぁすまねぇセレン。怖がらせるつもりは無かったんだ。」
「いいよ。でも、さっきのは何だったの?」
「あぁ、そうだ。お前らを強くする方法だ。お前達、親は居るだろ?そいつらをぶっ殺すんだ。そしたらよぉ?この前仇だっつって来た奴がよぉ・・・」
・・・は?何言ってるんだコイツ。
「でよぉ、そいつがメチャメチャ強えんだわ!!解放無しじゃとてもじゃねぇが敵わなかったぜ。まぁ使えばなんて事は無かったんだがよ。アニキ達もよく言ってるしな。だからお前達の親とかをぶっ殺せばお前達強くなれるぜ。ありゃぁ凄かった。また戦いてえなぁ・・・」
ガルは初恋を思い出すかの様な面持ちで想いにふけっていた。・・・僕の・・・アカミナの・・・家族が危ない・・・。僕は血の気が引いてくるのが分かる。僕が異転者で・・・
「そんなのさせるわけねぇだろ!!わぁぁぁ!!!!」
「アカミナ!!」
「お?今やるのか?まぁいいけどよぉ・・・。」
僕はアカミナに突っ込んだ。
「やめろ離せ。俺のせいで・・・ダメだ!!離せって!!」
アカミナが踏み込みを躊躇していなかったら僕は止められなかっただろう。そして暇つぶしで穴を掘って鍛えた筋力が無ければアカミナを捕まえる事は出来なかっただろう。・・・いや、それも時間の問題だ。アカミナは僕を振り解こうともがいている。
「いいねいいねぇ、それだそれだぁ。お前は強くなるなぁ。今度ここの祭りでオレァ暴れるからよ。そん時お前の親殺してやるよ。何、礼は要らねぇぜ?」
「そんなの必要無い!!」
今度はセレンが声を荒げて叫んだ。
「・・・あぁ?人が親切で言ってやってんのによぉ。何だその目は。」
「必要無いって言ってるんだ。そんなの無くても俺がお前をブッ飛ばしてやる。戦いたいんだろ?僕は相当強くなるぞ。お前が100人集まっても勝てない程にだ。」
「そりゃオメェ、魔王様にも勝っちまうぞ。」
「その魔王も倒すって言ってんだ。」
「お前が?魔王様を?・・・ジャッハッハッハッハッハ!!!!」
魔人ギガルタスの笑い声は辺り一帯に小さな衝撃波が出るほどだった。
「・・・くっ・・・耳が・・・」
アカミナは剣を落とし耳を押さえている。他の3人も耳を塞ぎ、更にはうずくまっている。
・・・僕はそうする訳にはいかない。例え鼓膜が破れたとしても、コイツの前に対峙し、僕の意志の強さを誇示しなければならないのだ。
耳がキーンとなり頭が痛い。
「そりゃぁ、オメェ・・・。」
俺の目を見ろガル。お前には見える筈だ。ミエルの光は消えて俺にはほとんど見えないが、お前には見える筈だ俺の決意の目が。
「・・・楽しみだ。」
「まぁいいよ。・・・で、ガルはここに何しに来たの?」
「ん?あぁ、さっきも言ったけどよ。明日の祭りでオレァ暴れるんだ。ここはハルルって場所でいいんだよな?」
・・・という事は大会参加者か?
「違う、ここはハロルだよ。」
「あぁそうだ。ハロル。・・・そう!ハロルだ。ありがとよ・・・あぁ・・・セレン。」
「僕も強くなるから、後。僕の親から強くなり方を習うから殺したら逆効果だよ?」
「ん?あぁ、そんなもんか?あー、それもそうだな。まぁ、せいぜい頑張れや。」
「僕達はもう行かないと。寝る時間なんだ。」
「あぁ、餓鬼はしっかり寝て大きくならにゃな。」
「ガルももう帰るの?」
「そうだな。まぁ騒ぎになってもテルの兄貴に怒られるからな。俺も戻らにゃならねぇな。」
出来れば先に帰って欲しい。
「ガルは何処に帰るの?」
「あ?そりゃオメェ、魔界に決まってんだろ。・・・ん?お?おお??・・・なんだ?あぁ・・・急がねぇと。じゃぁな。」
するとガルは両手で空を突き刺すと、何かをこじ開ける様に手のひらを外に向けグッと開いた。
辺りはバチバチと音を立て、何かがどうにかなった。正直何がどうなっているのか分からない。
ただ、ガルが何かをしているのだとしかわからない。ミエルの光があれば見えると思うが・・・。
バチバチ・・・バチ・・・
「はぁはぁはぁ。・・・行ったか・・・。」
「セレン・・・助かった。」
「皆無事で良かったよ。」
「キエラ、パンネルとミエルは大丈夫?」
「あぁ、大丈・・・え、おい、大丈夫か!?おい!!」
・・・僕は動かない二人を前に頭が真っ白になって倒れた。
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