第11話 不可能の証明の難易度 出発前の一悶着
出発当日。
我が家にはいつもと違う空気が流れていた。
朝早くから起床し、用意した衣類や食料確認するという作業中だ。
大きな革のバックが二つ。
小さな革のバックが二つ。
植物で編み込まれた蓋付きの箱、籠と言うべきか、それも大きく、子供ではとても持てるサイズではないものが一つ。
家族4人分と食料等だろうか。
大荷物だ。
と言っても1年間避難生活をすると聞いた。
そうなのだとすれば少ない方か。
父の出発はまだ先なのだが、母が父の分まで用意したのだろう。
この鞄、やたら品質がいい。
四つの鞄は同じ人が作ったのだろう。
綺麗になめされ、柔らかくしなやかで丈夫だ。
前世の世界に持っていけば相当な値段が付きそうだ。
まぁ、これがこの世界のスタンダードなのだろうか。
それとも皮の質がいいのか。
一つ欠点があるとすれば、重い事だ。
小さい方も小さいと言っても子供の目からしたら結構大きい。
大きい方の鞄が特に大きいのであって、小さいからと言って子供用ではないのだ。
姉が一回背中に背負ったのだが、鞄が本体で姉が付属品に見える。
「さぁ、行きましょう。」
母の合図で街までの途に着いた。
ほんの数分で着くので大丈夫だと思い、小さい方の鞄を持とうとしたが当然のように母が持ってくれた。
父も見送りと荷物持ちで街に一緒に来ている。
父の荷物は大きな鞄一つと籠の箱だ。
よく持てるなぁと言った所だ。
早く大きくなりたい。
今の僕は役立たずだ。
町の広場の中央付近に着いたのだが、今まで何処に居たのか、結構な人がゾロゾロと広場の真ん中に集まっている。
広場のにはもう馬車が3台到着していた。
馬車にはそれぞれ2頭馬が繋げられており、迫力がある。
父が家に来た時も見たが、近くで見ると一段と大きくみえる。
自分が小さいからか、ラオウの馬にしか見えない。
毛並みがいい。
んでもってかっこいい。
周りの人達は、荷台に荷物を乗せている人、世間話している人と様々だが、誰かとお別れをするような人は居ないようだ。
この便が最終だからだろう。
あの時役所で会ったアロハシャツだったカラエルの爺さんも居る。
そしてちょっとなにやら問題がある様子だ。
「お願いします!!」
3人の家族と思われるグループと困った顔で何やら頼まれている。
脇では僕の母が、馬車の御者らしき人と受け付けを済ませ、父が馬車の上の荷物置きにヨイショと鞄と籠箱を乗せている所だった。
僕だけ暇だったので隣の話がよく聞こえる。
「どうにかなりませんか。この子だけでも乗せては頂けないでしょうか?」
「いやしかしなぁ、ワシもどうにかしたいんじゃが席はもう目一杯じゃ。どうしようもなかろうて。その子だけと言っても、面倒見れる人が一緒じゃ無いとダメじゃろう。」
困っているのは四人。
カラエルの爺さんと、ピンクの髪をした母親らしき女性、旦那らしき細身の男と、母親と同じピンクの髪をした僕と同じくらいの女の子だ。
いや、正確には困ってるのは三人で、泣きそうなのが一人か。
母親の方の服は地味なローブを羽織り、派手な髪の色を隠すように布で一まとめにしているが、美人なのは隠しきれていない。
背の低い僕は下から覗き込んでいるからして、特に隠せていない。
ウチの母親よりもそこそこ年上だろうか。
とりあえず口の下にほくろがあるのがセクシーだ。
困っている表情も色気があっていい。
旦那の男にはあまり興味が無い為、特徴は掴めない。
細身の男性としか言えない。
僕と同じくらいの女の子は少しふっくらしている。
ぷっくりと頬が膨れ、失礼ではあるが、まんじゅうみたいだ。
食べ過ぎなのか?
転生してからこの世界、太っている人は珍しい。
過度な愛情の形とか、食いしん坊とかだろうか?
まぁいい。
ピンク饅頭と名付けよう。
ピンク饅頭の母親はこの子だけでも乗せれないかと交渉している。
「そ、それは・・・。」
子供だけでは無理があるだとうと、カラエルに当たり前の事を言い返されていた。
言われて初めて気が付いたのか口籠もっている。
母親は冷静ではないようだ。
言っている事が支離滅裂で理屈がおかしい。
この人言っている事を聞けば、この人をおかしな人だと思う人がほとんどだろう。
「先週の便の日に子供が熱を出してしまって・・・、それで乗れなかっただけなんです。どうにかなりませんか。」
本当は先週の便で行く予定だったって事か。
なるほどねぇ。
でもどうにもならなかった訳でもあるまい。
側から見れば、熱を出した時点で予約をし直し、事前に対策を打ってもらうべきだった。
そもそも当日になって慌てるのもおかしな話だ。
楽観視し過ぎている。
自分の甘えでこうなった。
責められても仕方がない話だと。
一般的な話ではそうだろ
周りに20人以上の人間が居るが、誰も見向きもしない。
相手をしているのはカラエルだけだ。
カラエルの爺さんも大変だな。
とは言え、見向きもしない人を責めるのはおかしいと僕は思う。
余計な事に首を突っ込んで、自分の首を絞めようとするのは間違っていると思うからだ。
「今日、4台馬車が用意出来ていれば良かったんじゃが・・・。」
「そう・・・そうよ。あの時4台用意する予定だって聞いたから安心して・・・。」
「おい、もうやめないか。」
カラエルの爺さん、確かに4台用意するって言っていた。
ダメだったっぽいな。
馬車は3台しか用意出来ていない。
それを理由に爺さんが悪いって事にしようって話か。
やれやれと言う感じだ。
何か悪い事が起きれば、人は誰かを貶めて自分を正当化しようとする。
まぁ、それが子供を守る事に繋がると信じているのかもしれんがな。
分かるよ。
やりたくてやってるんじゃないんだよな。
分かるよ。
ピンクの母親の旦那がそんな事を察したのか、これ以上やめようと止めに入った。
「ちょっと、邪魔しないで!!」
子供を守る母親は美しいものだ。
恥じらいもせずここまで騒ぎを起こす事が僕に出来るだろうか。
爺さんは絶対に4台用意出来るとは言ってなかったハズだし、用意出来ていたとしても予約してなければ乗れる保証も無い。
まぁ、街全体で避難計画立てるべきであって、個人の責任にするなって話でもあるけどな。
今回の被害者はピンクの夫人家族になってしまっている訳だが、改善点が多々ある
今回起こってしまった事は仕方がないとして、今後どのように同じ間違いを犯さないようにするかが重要なのだと思う。
この人が正しいとか、間違っているとか、そういうのはどうでもいい。
過去は変えられないのだ。
起こったことは仕方がない。
僕は未来にしか興味が無い。
この母親の行動は理解出来る。
どんなに理解出来なかったとしても、理解できるよう努力せねばならないのだ。
前日までに手回ししとけよって言う人も居るかもしれない。
が、子供の熱が母親に移って今朝までまともに動けなかったのかもしれない。
もしかしたら前日まで誰かに誘拐され閉じ込められていたのかもしれない。
現実は小説よりも奇なりって言うしな。
誰も想像出来ない事が起きるのが現実だ。
逆に、ここまで騒ぎ立てて子供を守ろうとする母親を僕は評価する。
この人を好きになる理由はコレで十分だ。
確かにこの人を責める理由は無限にある。
ああしとけばよかった。
こうしとけばよかった。
アナタが悪い。
アイツが悪い。
何であの時。
何でやらなかった。
と、後からなら無限に言える。
誰にでも言える。
だが、過ぎた事は仕方がない。
どれだけ悔いても過去は変わらないのだ。
人間は今を生きねばならないのだ。
自分を正当化する為、自分の精神を守る為に言い訳するのは必要かもしれない。
だが、その言い訳がどれだけ正しかろうと、どれだけ同情をかおうと、言い訳は言い訳にしかならないのだ。
言い訳は失敗を失敗と確定させてしまう行為である。
言い訳の延長線には正確は無いのだ。
皆分かってない。
失敗が成功なのだと。
生前の世界では皆が知っている事ではあるが、分かっていない。
理解していない。
失敗こそが成功なのだ。
ただの成功は運が良かっただけ。
本物ではない。
失敗こそが成長の源であり、失敗して立ち上がり成長した者こそが成功者なのだ。
失敗を無かった事にしてはならない。
もったいない。
全力での失敗は、何回も出来ないのだ。
成功よりも貴重な体験なのだ。
言い訳をして、失敗じゃなかったと言い張る。
その言い訳こそが本当の失敗。
全力の失敗を認め、次に活かせる者こそ強者なのだ。
かと言って、彼女に失敗を受け入れて次に活かせよって言っても、下手したら明食で死んじゃうんだもんな。
次もクソも無いって話だ。
もしそうなってしまったら何より僕が寝れなくなる。
何故寝れなくなるのかというと・・・。
この人達を助けられる構想が浮かんでしまっているからだ。
この状態で僕が何もしなければ、僕が彼女らを見殺しにしたのだと同じになる。
誰も僕を責めたりはしないだろう。
だが、それは嫌だ。
そして。
何よりも僕が僕を嫌いになるだろう。
それは絶対にダメだ。
多少僕の素性がバレてしまったとしてもやるべきだ。
考えている時間はあまりない。
どうにかなるさ。
まず僕の考えで助けれるかを確認せねば。
「お母さん、お母さん。」
「何?セレン。」
「今日はお父さん一緒に行かないの?」
「そうね、お父さんお仕事が終わらなかったからね。仕方がないわ。」
「三人で行くの?」
「そうね。」
まぁ確認するまでもなかったか。
でも子供二人が大人二人同じ勘定にされているかがちょっと怪しいか。
大人三人が座れる席が僕達の予約で確保されているかどうかが欲しいのだが、子供言葉で引き出す言葉が見当たらない。
どうしよう。
まぁ、どうにかなるか。
「セレン、ほら行くよ。お父さんにバイバイしないとね。」
「お母さん、あっちでおばちゃんが困ってるみたいだよ。何かあったのかな?」
「ほらセレン、お父さんに挨拶は?」
あぁ、そう来たか。
都合の悪い事は聞こえないってヤツか。
ウチの生前の嫁も生前の母親もよく使ってたな。
そう来るなら・・・。
先に謝っとこう。
ごめん、お母さん。
「お母さん!!お母さん!!あのおばちゃん困ってるみたいだよ!!お話聞いてみようよ!!」
さっきより大きな声で、そして周りによく聞こえる声で。
母は少し周りを気にしているように見える。
コレで母がまだ僕を馬車に入れようとするならば、見て見ぬふりではなく、あの三人を無視したという事になってしまう。
僕は母親から結構な剣幕で見られている。
コノヤロウって感じか。
まぁそんな顔もかわいいよお母さん。
そしてごめん、お母さん。
少しして母は諦めた顔に変わった。
「カラエルさん、どうかなされたんですか?」
愛してるよ母上。
「いやのぉ、席があと三席足りなくて困っとるんじゃ。」
「あの、もし宜しかったら席を譲って頂けないでしょうか?」
「いや、それは・・・。」
「どうにかなりませんかね?リネイル。」
「ん〜。」
よし。
父まで巻き込めた。
いけると思うんだけどな。
やってみるか。
「お母さんお母さん。」
「何?セレン。」
「僕達の席は三つあるんでしょ?」
「ん?そうよ?」
「皆で座れると思うよ!」
「え?」
少し大きめの声で言っているから、皆にも聞こえているだろう。
僕は一人一人指差し、数を数えた。
「1、2、3。」
「ん?それじゃ子供達が乗れていないじゃない。」
僕は母親と、ピンクのセクシーな美熟女と特徴の無い細身の男を順に指差しながら言った。
母からは当然の様に返事が返ってくる。
周りの大人達も、途中まで耳を傾けていたようだが、僕が数を数えると子供の戯言だったかと言うように興味を失い、また腕を組み考え込もうかという雰囲気だ。
「僕達は子供だから、お母さんに抱っこして貰えればいいんじゃないかな?」
「ん?」
大人の反応はイマイチだ。
まだよく分かっていないのか。
2日の長旅と聞いているから抱っこする側の負担はあるのかもしれないが、三人の命と引き換えならば十分に軽いだろう。
大人達はキョトンとした少し困った顔で顔を見合わせている。
困った顔には変わりないが、さっきとはちょっとだけ違う気がする。
もう一押しか。
なら、もう一枚、カードを切るか。
「それとね、僕、お父さんのお仕事の続きが見たい。」
「え?」
く、突拍子なさすぎたか。
母親は思考が少し追いついていないようだ。
まぁ、それもそうか。
じゃぁ、こうすればいいか?
「お父さんと一緒に残っちゃダメかな?ねぇお父さん。」
「あー、どうだろうセレーヌ。」
「え!?」
という事は、父は肯定派か。
少なくとも不可能という訳ではなさそうだ。
母はそんなのアリかよって顔をしている。
「大丈夫なの?」
「・・・まぁ、何とかなるだろう。」
よし。
父は多少危険な事でも、好奇心で突っ込んでいくタイプだ。
昨日の湖で姉と遊んでいる時に分かった。
実際シェルターに籠るなら、別に子供が一人増えたくらいでは問題無いだろう。
「えーっと、それじゃぁ。どうしようかしら。」
ここまでくればもう僕の仕事は終わりだろう。
僕の分の席一つは確実に空く。
子供1一席の勘定が大人の半分だったとしても、姉が母の膝の上に座れば、子供2席分、つまり大人1席分は確保出来る。
って事は美熟女とピンク饅頭は馬車に乗れる事はもう既に確定だ。
僕の中でノルマはクリアした。
旦那の方は乗れなくても知らん。
男なら自分でどうにかしろって感じだ。
「ほほ〜、なる程。それなら・・・。」
カラエルもようやく頭が回り始めたようだ。
どうやって断るかで困っていたのが、今ではどうやって乗せるか困っている。
案外考え始めたら簡単な事が多い。
無理だと決めつけているから無理なのだ。
不可能を証明する方が、可能を証明するより遥かに難しい。
例えば、僕が世界を征服する事が出来るか出来ないか。
普通、出来ないだろうと言うのはまぁ分かる。
だが、それを論理的に証明しろと言われるとすんなり出てこない。
それは、運が良ければ世界征服が出来る可能性を秘めているからだ。
天文学的数字ではあるだろうが。
世界征服でさえ不可能ではないのに、馬車に三人追加で乗せる事が不可能なはずがない。
まぁ、この人達に関しては、騒ぎを起こす面倒な人を乗せたくないって気持ちが働くのも問題だったりするけどな。
僕は逆にそこを評価して好きになった訳だが・・・、まぁいい。
あとは大人達に任せて大丈夫だろう。
よし、とぼけよう。
少しでも頭いいとかは思われたくない。
「お父さん、かっこいいもんな〜、バチン!バチン!って!!また見たいな〜」
どうだ。
これが俺の三歳児だ。
渾身の演技でその辺を駆け回る。
何処ぞの名探偵も大変だな。
所で姉の姿が見えないが、もう馬車に乗ってるのかな?
その間に大人達で話し合いが行われている。
ーーー
結論が出た様だ。
女集が馬車に乗り、男は残るって形になった様だ。
母が僕をどうにか連れて行こうと模索していた様だが、僕の将来の事もあるしな。
母はあまり強くは言い出せず、僕の仕事を見たいという意見が尊重される形となった。
あー、でもこれ普通に3歳児としてはおかしいよな。
3歳といえば一番母親が恋しい時期な気がするが。
まぁ、この人達が助かったんだし、どうにかなるだろ。
何があったら甘んじて受けよう。
「いやぁ、お陰様で助かりました。お子さんの機転が利かなければどうなっていた事か。」
「いえいえ、たまたまだと思いますよ。」
母よ。
それでいいのだ。
僕は何も考えてない、何も考えてない。
たまたまだ。
「しかし旦那さんは、馬車に乗らなくていいんですか?」
「私が座ると窮屈になるでしょう。お子さんの二席で大人二人は厳しいですからね。」
ピンクの美魔女の旦那が、母の疑問に受け答えしている。
座って確かめればいいものを、率先して残ろうとしているように聞こえる。
「最初から今日は厳しいと思っておりました。その為の準備も一応終わらせております。私一人どうとでもなるでしょう。前回も避難はしましたけど、家は全然大丈夫でしたからね。」
へー。
まぁ、どうでもいいけどな。
とか思っていたら、ピンクの髪の母親が僕の近くに寄ってきた。
近くで見ると、ピンクと銀色の中間って感じの髪だな。
付いて来てる娘の髪も一緒の色だ。
何だ?
礼には及ばぬが。
「僕、お名前は?」
「あ・・・、セレン・・・です。」
ちょっと勢いと圧が凄くて気持ちで負けてしまっている。
しかしこの人いい匂いがするな。
フェロモンに混じって薬草とか、薬品の匂いか?
分からないが、悪い気はしない。
「セレン!いい名前だわ〜、ありがとうねセレン君。助かったわ〜。それに・・・。」
「ん〜〜〜!!」
「かわいい〜!!」
結論、抱きしめられた訳だが、胸を押しつけて頂き息ができない。
これが恩を仇で返すってやつか?
最高だ。
つかだいぶ胸がデカイ。
娘もだいぶポッチャマしてるしな。
母親は娘程ではなく細身だが、元々そういう血筋なのだろうか。
ボリュームがある。
そして僕は彼女を引き離す為に、引き離す為にだよ?
彼女の胸に手をやってグイと押し出し、引き離した。
もちろんその際の手も感触には細心の注意を払い堪能した。
この流れならイタズラしても許してくれそうなのがまたエロい。
あ、一緒に馬車に乗って、この人の膝の上に乗せてもらって、道中ずっとイタズラするってのもいいな。
シャツの隙間から手を入れて・・・とか。
エロガキでいいよ。
今回のプラスイメージと相殺出来れば願ったり叶ったりだ。
「あぁ、一緒に馬車には乗れないのが残念だわ。あ、そうだ。この子、パンネルって言うの。帰って来たら仲良くしてあげてね。」
子供には興味無い。
鼻くそほじってないだけまだマシか。
僕は面食いなのだ。
ただでさえ美形が多いこの世界で、何故ポッチャリポッチャマしているこの子を選ばなければならないのか。
来るものは拒まずの精神なのだが、僕は面食いなのだ。
僕が望まない子が来ないように仕向けたりはする。
それに美魔女から好かれてしまったら、うちの子をと、結婚迫られそうで身の危険を感じる。
距離を置かねばなるまいて。
「うん。」
とは言え、この人美魔女の母親にら嫌われたくはない。
無難な返事で事を済ませた。
「ウチにいつでもいらっしゃい?パン屋さんをやっているの。いつ来てもお腹いっぱい食べていいわよ?」
つまりあれか?
夜中に奥さんの寝込みを襲って、お腹いっぱい堪能してもいいって事か?
奥さんを食べていいって事か?
積極的なのね。
エロいな。
俺の子供を産んではくれまいか。
冗談は置いといて、パン屋か。
美味そうだな。
パンネルと仲良くなり過ぎないようにならねば。
ん?
パン屋でパンネル。
最初、機動兵器の武器の名前かと思ったが、そういう意味なのか?
まぁ覚えやすくていいか。
「いいの?遊びに来るね。ありがとう、お姉さん。」
「あら、お姉さんだなんて。」
また抱きしめられた。
「持って帰ろうかしら・・・。」
小声でそういう彼女に、いいよとか言ったらどうなるだろう?
試しに・・・。
まぁ冗談だ。
彼女の顔が少し真面目になっていたのが気になったが、そのあとまたニコリと笑い、僕の頭を撫でた。
「またね、今日はありがとうね。」
美魔女はそう言うと、パンネルと一緒にまた大人の話し合いの中に入って行った。
後ろ姿もお尻が大きくていいんだよな。
歩き方とか、仕草とか、姿勢も良く品があっていい。
馬車に乗れないとか、ちょっと抜けてるところもまぁ魅力になるのかね。
しかしあれだな。
隣に手を繋いで歩くピンク饅頭は・・・ピンク饅頭だな。
失礼か?
何はともあれ今回の騒ぎは一段落して良かった。
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