第7話 お姉ちゃんとパートナー2
芽瑠「なんだ帆と桜かお久しぶりよね。確かにこの時期はお引っ越しか。今ドア開けるから少し待っててね。」
インターホン越しに芽瑠の声が聞こえた。帆と桜は部屋番号を間違えてないか冷や冷やしていたのでお互い顔を見合わせ安心した。そうしてるとドアがガチャと開いた。
芽瑠「さぁさぁ。二人とも入って入って。せっかく久しぶりに会ったのだし。」
帆「うん!じゃあお邪魔しまーーす。」
桜「お邪魔します。」
二人が部屋に入ると黒い髪を二つしばりにし、まるで藤のような綺麗な目をした芽瑠が立っていた。だけれど、芽瑠の隣を見ると星屑のようなまぶしくはない綺麗な髪を再度テールにし左目は水色、右目は黄緑色の目をした女性が立っていた。
???「芽瑠が言ってた妹の双子ってその子たちィ?元気いいね!」
芽瑠「そうだよ~~。水色の髪の毛のほうが帆、桜色の髪をしたこのほうが桜。覚えた?」
???「めっちゃん、もちろん覚えたよこれでも学年学力順位は高いんだから。」
帆と桜は顔を見合わせ同時の首を曲げ、頭には大きな?があるような感じで目をパチクリさせた。
帆「芽瑠姉この人って誰?」
芽瑠「紹介し忘れてた、ごめんなさいね。この子は夜月 鈴音私のルームメート。性格は帆とは違った明るさを持っているといった方がいいかな。」
桜「よ……よろしくお願いします」
帆&芽瑠(あっ。でた桜の人見知り。慣れてる人だと全く問題ないけどやっぱり初対面はだめか。まぁ。警備員とか店員さんには慣れてるだけましか。)
桜「なんで2人ともこっちをじっと見てるの。」
帆&芽瑠「いや。何でもない!」
桜「二人とも口そろえて同じこというなんて絶対なんかあったんでしょ。知ってるからね。」
帆&芽瑠「だから何でもない!」
鈴音「あの。私の存在忘れてない。なんか三人の世界に引き込まれていってない?まあ、ともかく帆ちゃんと桜ちゃんよろくね」
帆「よろしくお願いいたします!」
芽瑠「こんな玄関の近くでやってないでもっと中入りな。小さな机ぐらいならあるからしゃべりましょ。」
桜「じゃあ。お邪魔します。」
4人は奥にある小さな机の周りに座った。
帆「久しぶりに座った感覚ーーー!」
鈴音「あれ。今日が引っ越し日だったんだってね。そりゃ寮部屋の荷物全移動だから能力がない限り結構きつかったでしょ。」
桜「は……はい。二人とも……便利な能力は……なか……ったので。」
鈴音「めっちゃんと私もいい能力なかったしねーー。」
芽瑠「おかげで次の日筋肉痛。階段すら敵だったよ。」
帆「そうだったんだ。そうだ!桜がお姉ちゃんに聞きたいことがあるってゆってたよ!」
鈴音「桜ちゃん、何が聞きたいの?」
桜「えっと……入学式の2週間後に……ある中等部テスト……っていうのあんまり知らなくて……教えてもらいたいなって……」