第4話 お引っ越し4
桜「さてと。エリアについて分かったと思うから、荷物運ばないとね。私はこの量だから2往復かな。帆は?」
帆「私も2往復かな。2往復めは桜に手伝ってもらうし。」
桜「なんで私もやらないといけないの。自分の分なんだから自分でやってよね。」
帆「今日のランチおごろうとしてたのにな~。そういう事言うならやっぱりやめようかな~」
桜「よしやる!どちらにしろ荷物持っていくよ。ほら早く。」
帆「なんか行動早くなってない?待って~。」
お互い2箱ずつ持ちながら中等の寮へ向かった。
帆「よっし。ついたーー!やっぱり小学寮より大きいんだね。」
桜「中学ぐらいに能力が目覚める人もいるから大きくなってるらしいね。とりあえず1階の管理室で部屋番号聞こうか。」
帆「うん。できれば下の階だといいね。この寮6階もあるし。」
2人はさっきまでと同じペースで管理室に歩いた。
帆「すいません。新しくここの寮に引っ越しするんですが部屋番号教えてください。」
管理者「名前・新学年を教えてください。」
桜「名前は天海 桜、学年新中1です。」
帆「私の名前は天海 帆、学年新中1!」
管理者「小学寮では203号室で間違えありませんか」
桜「はい。そうです。」
管理者「この中等女子寮での部屋番号は306号室です。出入りする際のカードキーです。また、部屋までの移動は右手にあるエレベーターに乗るようにお願いいたします。」
桜「はい。ありがとうございました。」
帆「やったーー!エレベーター乗れるよやったやった。」
桜「はしゃぎすぎ。もう少し静かにして。ほらさっさと乗るよ。」
帆「やっぱり。フードコードの話してから動くの早くなってない?」
エレベーターにのり部屋まで向かった。桜が手際よく部屋の鍵をあけ部屋に入った。
帆「おっ!これは2段ベッドだ。けど私が想像してた2段ベッドとは違う?」
部屋に置いてあった2段ベッドはなぜかドアがついていて中が一つの部屋のようなつくりをしていた。
桜「なるほど。これでお互いのプライベートを分けてるの。あとベッドの右側に机2つとクローゼットがあるね。」
帆「このクローゼット結構入りそうな感じだよー。」
桜「とりあえずのんびり部屋を探検する前に荷物を持ってこようね。そしたらフードコード♪」
桜はそういいながらワクワクした気持ちを隠し切れずステップをしながら進んでいた。
帆(最近結構大人ぶってたけどやっぱり私と同じ年だということを隠しきれてないな)
帆は静かにクスッと笑っていた。2人はもう一度小学寮にもどり、忘れ物がないか入念に確認し小学寮203号室を後にした。