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ロジカルクイーンと私と  作者: 月曜放課後炭酸ジュース
1/4

開幕

この事件は百年以上語り継がれるような怪談だ。


 ロジカルクイーン。

 論理姫。

 終結姫。

 探偵。

 理論武装終末世界。


 彼女は世界的に有名な探偵だ。

 その小さな頭と体躯からは想像出来ない程の知識で、彼女は幾つもの難事件を解決している。

 哲学で物事を語り、論理的思考で謎を解く。

 しかし彼女の有名な点はそこだけではない。

 彼女は由緒正しきお姫様なのである。

 名探偵という部分だけでも凄いのに、彼女はお姫様でもある。

 名探偵であり、お姫様である彼女に付いた名は、終結をもたらす論理姫──ロジカルクイーン。

 そんな名前を聞いただけでも、膝が震えてしまう彼女ロジカルクイーンという存在。


 そんな彼女がやっと私を離してくれた。

 高級だって見ただけで分かるようなベットの上──窓から入ってくる太陽の光に私は目が眩む。

 彼女は一体何をしたのだろうか?

 何故こんなことをしたのだろうか?

 分からない──けどきっといつか分かることになるのだろう。私という一般市民は。

 彼女──ロジカルクイーンは私を見詰めている。

 そして私に告げる。


「ようこそ、闇のような世界へ」


 彼女は黄金の髪の毛を靡かせる。


「そしておめでとう。五代目ロジカルクイーンは──貴方よ」


 この物語は、この事件はひと夏の経験としては語り尽くすことが出来ない──まるで百年以上語り継がれるような怪談だ。

 そんな恐ろしい体験をしてしまう──私の人生はきっとそんな風には出来ている。

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