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プロローグ とある朽ちた聖堂にて
『昔々、とある神様が神託を下しました』
『大いなる魔女の子がこの世を終わらせる。というバカげた神託だ』
『そんな神託が出てきたからさぁ大変!』
『信者どもはそれはもう慌てふためいたものさ』
『完璧なる永劫の世界』
『何一つ不安のない、先がわかっている世界』
『安心して暮らしていたのに変わってしまう!!』
『切羽詰まっておったのだろう。だから間違えた』
『そそ!絶対に手を出してはいけない者に手を出しちゃった』
『いや、むしろ手を出してはいけないモノにそいつらが変えてしまったのだ』
『それもそうだね!アハハ!!』
『そんなわけで、これはそんな話だ』
『世界が終わるお話』
『世界が始まる話』
『『壊れた少女の、ささいな恋の物語』』