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私をフッたこの男に憑りついてやる!!!

作者: 七瀬





私の名前は 『桑原 香澄』28歳、化粧品関係の仕事をしている。



・・・それと、以前付き合っていた彼の名前は 『南 孝』31歳、営業マン。




私たちの出会いは、、、?

同じジムに来ていた事。


同じトレーナーの人で、自然と私たちは仲良くなって、、、。

その流れで、付き合った。


私は、彼の人柄を好きになったの、、、!

優しくて、誰にでも気さくに話してかけてくれる、、、!

彼の笑う顔が好き。 

くしゃくしゃと飾らない笑い方をする彼の事が私は大好き!




何時もは、、、?

男らしいというか? 弱音を吐かない人なのに、、、!!!


二人で居る時は、私にだけ甘えてきたり弱音を見せてくれたり。

本当に母性本能をくすぐられるほどかわいい。


私は、どんどん孝の事を好きになっていったのに、、、!

孝は、どんどん私から心が離れて行った......。



私は孝と付き合いだしてからは、ジムには行かなくなっていた。

でも孝は私と付き合いだしても、ずっとジムに通い続けている。


孝と付き合って半年ほど経った頃、、、?

孝から私にこんな事を言ってきた、、、!


『香澄! 実は、大切な話があるんだ! いいかな?』

『えぇ!? 何?』

『ごめん!!!』

『えぇ!? 急に何よ!』

『俺と別れてくれ!!!』

『・・・別れるって? どうして、、、?』

『他に好きな子が出来たんだ!』

『・・・好きな子って?』

『ジムで知り合った女の子で、俺から好きになったんだよ!』

『・・・なにそれ?』

『香澄には本当に申し訳ないと思っている! でも、俺は彼女の事を

本気で好きになったから、、、! この気持ちは変えられないよ!』

『・・・だから、私と別れたいの?』

『うん。』

『孝は私の事、、、もう好きじゃないって事かな、、、?』

『・・・あぁ、済まないと思ってるよ香澄!』

『そんな、』

『・・・・・・』




私はこうして、孝から一方的にフラれる事になった...。

私の気持ちを無視して私をフルなんて、、、!?




私は最後に、、、。

孝がどんな女を好きになったのか、、、?

どうしてもその女を見たくなって、私はジムに1人で行ったら、、、。


孝の横で小柄で若い可愛らしい女の子と二人で仲良く話をしていた。

私はそんな二人に話しかけた、、、!


『あぁ、孝! 久しぶりねぇ~元気だった、、、?』

『か.香澄?』

『えぇ!? この女性ひと誰?』

『・・・以前、俺と付き合ってた彼女だよ! どうしてココに、、、?』

『孝がどんな女の子と付き合ったのか? 一目見たくて、見に来ちゃった!』

『・・・・・・』

『香澄! ちょっと!』


孝はそう言うと、、、?

私の腕を引っ張って、人が来ない所まで連れて行くと、急に話し出した!!!


『なんで急に会いに来たんだよ! もう俺たち終わっただろ!!!』

『それは、勝手に孝が私をフッただけでしょ!』

『・・・本当に、香澄には悪いと思ってるよ! でもこんな形で会いに来なく

てもいいだろう、、、!』

『孝の好きな女の子が、どんな女の子か直接、見てみたかっただけよ! 

・・・もう帰るから!』

『あぁ、じゃ~!』

『またね!』

『さようなら香澄!』



私は、この日の帰り、、、。

ジムの屋上から飛び降りて自殺した、、、!!!


この日から、私の魂はずっと孝に憑りついている、、、!

孝は、だんだんとジムにも行かなくなり、、、。


遂には、その彼女とも別れてしまった...。


私が孝に憑りつくようになってからは、、、?

孝の交友関係も広かったのに、家に閉じこもって外に出なくなった...。


仕事でも、仕事の話以外は人と話さなくなったし、、、!

まるで、人格まで変わってしまった、、、!


彼はゾンビのように、、、。

家の中に1人でいる時は、ゆっくりと歩き回りボソボソと独り言を

言いながら過ごす時間が増えた、、、。


見た目も、ムキムキだった身体は、痩せ細り目も窪んで一点を見つめ、、、!

ボソボソとまた独り言を言う...。





ある日、、、。

孝の状態がおかしいと気づいた孝の職場の同僚が霊媒師を呼んで来た、、、!


『どうやら、、、? このお方、霊が憑り付いていますね!』

『霊ですか?』

『はい! 思い当たる事はありませんか、、、?』

『・・・いや~僕には分かりません、それに彼がこんな状態なので聞けませんし!』

『取り敢えずは、悪い霊を取り払いましょう!』

『はい! お願いします!!!』




霊媒師は、、、?

三日三晩、寝ずにずっと除霊し続けた、、、!


私は流石に、孝から引き離される事になる、、、!!!

そして、霊媒師が私にこう言った!


『もうお辞めなさい! あなたはもう亡くなっているのですよ! 彼に憑り

付いたからといってこれ以上、何も変わりません。 それより成仏しなさい! 

もう、あなたも気が済んだ事でしょう、、、!』


私は霊媒師にそう言われて、やっと成仏出来た気がする...。





その後、、、。


孝は、元の状態に戻って、今は普通に生活している。

ただ、孝も本当に反省したのか、、、?


私の写真を捨てずに持っていてくれている。

そして、、、その写真の私に向かって彼はこう言う。


『本当に済まない事をした! これからは、俺の事を天国から

見ててくれないか、、、?』


私はそんな孝を、遠くから見ていて幸せを感じていた。


『本当の意味で、今が幸せなのかもしれない、、、!!!』




最後までお読みいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 主人公の相手を見ていない感じが、幽霊らしさと、そうやって死んでしまっていることに説得力を持たせていた。 [気になる点] ブツブツの内容がわからないので、取り憑かれたことをどう男が感じていた…
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