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初めての魔王討伐3

洞窟内の戦闘にも耐えられるようかなりの耐久力を誇る壁を20m程掘り進めることでようやく他の通路に繋がったみたいです。

おそらく他のプレーヤーはこんな無謀なことは考えはしても実行はしようとはしないでしょう。

ダンジョン型の洞窟は定期的に内部の地形が変わる為どの方向にどのくらい掘っていけば他の通路に繋がるか分からないし、音に反応してモンスターが集まってくるし、なにより壁を掘り進む労力がかかりすぎます。

私は全力で攻撃してもヒビ一つ入りませんでした。


「響、回復頼む」

「はいはい、ちょっと待って下さい」


私は魔法の鞄の中からMP回復薬を取り出すと瑠花さんに飲ませてあげました。

万引きして入手したアイテムは譲渡できず私が相手を選んで使用する必要があり、特に飲まなくてもよいのですが、MP回復薬はヨーグルト味で瑠花さんはこれが大好きなので仕方がありません。


「この通路はただショートカットしただけっすかね?それとも隠し通路すか?」

「MPの減り具合的には隠し通路っぽいな」


クラマさんのスキル「グッドラック」は訪れるであろう結果により使用MPが異なるのでそれによりある程度予想ができるそうです。


他の通路の横っ腹に繋がったので道が左右に別れている為クラマさんは再び木の枝を取り出すとパタンと倒しました。

今度は壁ではなく右の通路を指し示しています。

瑠花さんを先頭に一同歩き始めました。

そんななか八宵さんが左の通路に鳩型の式神を放っていました。


隠し通路は普通の通路に比べて出現するモンスターの数は少ないですが強い個体である場合が多いため注意が必要です。その分レアなアイテムが入っている宝箱が落ちていたりします。

そういった場所は大抵行き止まりなので先に式神を使ってもう片方の通路を探索するとは流石です、八宵さん。


その後、二度の分かれ道を経てモンスターと遭遇しました。


「シロガネオオアリか、レベルは52。なかなかの強敵だ」

「背後に宝箱があるわ。多分あの宝箱を守るモンスターでしょうね」


全長10mはあろうかと言う巨体、全身が白銀でできていて鋭い剣山のような毛に覆われています。

直接触っただけでもダメージを受けてしまうでしょう。

特に私はレベルが低いためそれだけでも致命傷になるかもしれません。

ですが、その討伐難易度に比例して倒すことで入手できるアイテムは高価で経験値もかなり美味しいのです。


「サクッと片付けてさっさと魔王探索の続きをしようぜ!」


瑠花さんが叫ぶと同時に突っ込んで行きました。


いざ、バトル‼

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