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92 魔法都市 魔法商店街

 親の顔より見慣れた光景。

 俺は魔法都市の宿屋で目を覚まします。


 なんだろう? 変な夢を見たような気がするなぁ?

 内容は忘れました。

 俺がうーんと伸びをすると、女神達も目を覚まします。


「おはよう」

「「「「「「「アキラ様おはようございます」」」」」」」

「お、おはようございます……」

(おはようー)


 俺は女神達に挨拶をすると、女神達や、フルちゃん、マツカが挨拶してきます。

 あれま? フルちゃん寝不足なのかな?

 またフルちゃんの目の下にクマができてるよ?

 なんでだろね? 慣れないベットで眠れなかったのかな?


 さくっと、俺は女神達に魔力補充をします。

 女神達の頬に軽くキスをします。

 女神達は魔力が補充されて満足そうです。


 さてどうしたもんかな?

 臨時講師は明日からで時間あるし、魔法都市でも散歩しようかな?


 俺達は宿屋に出る事にします。


「姉御のおしりあいの方……先日は失礼しました。昨晩は……お楽しみの様で……またのお越しを祈っておりやす……」


「以後気を付けて下さい」


「へい……」


 宿屋の女将が話しかけてきます。

 俺達は歩いて、魔法都市を巡る事にします。


 気づいたら魔法が飛んできた商店街に着きます。

 この商店街またきちゃったけど、大丈夫だよね?

 俺達が魔法都市に着いた当初、魔法店が爆発して店の中から魔法が飛んできたことを思い出します。

 商店街で1件だけじゃなくて、4件も魔法が放たれたりすれば逃げたくもなります。

 あの時はゆっくり見れなかったら、もう少し見てみたいと思いました。

 ある商店に着きます。


 商店の中で何か光ったような気がします。

 

「チュドーーーーン!!」


 次の瞬間、商店が大爆発しました。


 前回の比ではなく建物ごと吹き飛びました。

 破片や爆風が俺達に向かってきますが、ディフェちゃんとマジディフェちゃんが防御してくれます。

 あちこちで火の粉が飛散しています。

 周りの住人は避難するものも見えれば、水魔法で消火作業をしてる人達もいます。

 爆発した瓦礫の中から人影が見えます。


「婆様? 婆様どこですか? 婆様!? 婆様大丈夫!? 」


「……」


「婆様動いてっ! 「コル! またアンタかい!」って叱って下さい……! ううう……」


 コルと呼ばれている少女は、婆さんを見つけて必死に呼びかけ泣き崩れます。

 

「どなたか! 回復魔法を使える方はいませんか!? お願いします!!」


 コルと呼ばれていた少女は叫びます。


「大丈夫ですか? 私が見てみます。うわっ! これはひどい……一体誰がこんなことを……」


「それより! 婆様は治せるんでしょうか!?」


「やって見ます……外部の他にも内部にも深い傷を負ってます。私は回復魔法を専攻していますが、これは無理でしょう……」


「そんなっ! ……神様でも女神でもなんでもいいから! 婆様を助けて!!」


 通りかかった回復魔法を専攻している学生さんは諦めています。

 呼ばれました。女神の指名頂きました。

 指名頂いたらしょうがないね。


「ひーちゃん? ここから少し離れたら、あのお婆さんに回復魔法掛けれる?」


「はい~分かりました~」


 俺はひーちゃんに頼みます。

 爆発した商店から少し離れた位置でひーちゃんはお婆さんに回復魔法を掛けます。


 見る見る内に婆さんの傷が治っていきます。


「コル……またお前かい……」


「婆様!? 意識が戻ったの!? 婆様ぁ~!!」


 コルは婆様に抱き着きます。


「私の回復魔法ではありません……この回復魔法はいったい……」


 回復魔法を専攻している学生は困惑して呟きます。

 流石に商店までは直さないけどね?

 さて、ゆっくり商店でも見ようかな?


 歩いて行くと見覚えがある商店に着きます。

 ここの店は前回、水魔法が飛んで来たんだよなぁ?

 ジルって名前の少女だったような事を思い出してます。


「ドバァアアアアアン!」


 そんな事を思っていると、商店の中から大量の水が溢れてきます。


 大量の水を、マジディフェちゃんがこちらに来ないように守ってくれてます。

 少女と爺さんは、大量の水に押し流されるように出てきます。

 流された水が落ち着き少女が気が付くと、近くに居る爺さんに声を掛けます。


「じっちゃん! 大丈夫? じっちゃん!? どなたか!! じっちゃんを助けて!!」


 ジルは目を覚まさない爺さんを心配して助けを呼びます。


「私に任せて下さい。あの……心肺停止してます……」 

「そんな! じっちゃん! 死んじゃ駄目!」


 回復魔法が使える学生は、爺さんの容態を見ますが諦めています。

 心肺停止しているジルは爺さんを心配します。


 1件も2件も同じかな?


「ひーちゃん蘇生できる?」


「問題ありません~」


 俺はひーちゃんに頼みました。

 爺さんがビクンと動くと爺さんは目を覚まします。

 

「ジル……またお主か……」


「じっちゃん! 生き返った! 死んだかと思って心配したよ!!」


 ジルと呼ばれた少女は爺さんに抱き着きます。

 あまり強い抱きしめなのか爺さん苦しそうです。

 それ以上はいけない。


「嘘でしょ……? 心肺停止したのに……」


 生き返った爺さんを見た、回復魔法使いは困惑しています。



 続いて俺達は魔法商店街を見て行きます。

 ここは前回、風のかまいたちが放たれた商店かな?

 俺は商店の前につきました。


「ドッヒュルルルル!」


 なにか風を感じると思ったら、商店の中で竜巻が発生して、商店をバラバラにします。

 暴風をマジディフェちゃんが防ぎ、飛んできた破片等をディフェちゃんが俺達を守ってくれます。

 竜巻は商店を壊し上空へ飛んでいきました。

 崩れた商店の中から、少女とおっさんが見えます。

 少女はおっさん駆け寄ります。


「お父ちゃん~!! 目を覚まして~!!」


「……」


「誰か!! お父ちゃん助けて!! いつもみたいにニルを叱って!!」


 切り傷で真っ赤になった父親を、少女が助けを求めます。

 秋かな?

 

「見せて下さい……うわっ! すごい出血だ……これじゃ回復魔法では治らない気がします……」


「そんな! 誰かお父ちゃん助けて!!」


 回復魔法で治せない程の出血をしてる様です。

 出血大サービスだけど、おっさんだからなぁ。

 ちょっと悩みましたが俺はひーちゃんに目線を送ります。


「ひーちゃん? 頼んだ」


「はい~」


 俺はひ-ちゃんに頼みます。

 何も言わずともっていう感じです。

 ひーちゃんが回復魔法を掛けると傷口が塞がり、おっさんの顔色が良くなります。


「ニル……ここは……」


「お父ちゃん!! 目を覚ましたの!! よかった~」 


 ニルは父さんに抱き着きます。


(なんだ……今の回復魔法は……出血しすぎの状態からでも回復しました……)


 回復魔法使いは、何故出血多量の状態から回復されたのか分かっていない様子でした。

 出血大サービスだからね!

 勘違いしないでよねっ!


 俺達はそのまま歩き続けます。

 

 ある商店に着きました。

 確か、ここは土の塊が商店の中から出てきたんだよなぁ。

 もう抗うのは止めよう。

 全てを受け入れよう。


「ドドドドドドドドッ!」


 そんな事を考えると商店から大量の土砂が流れ始めます。

 大量の土砂は俺達に向かってきますが、ディフェちゃんとマジディフェちゃんが守ってくれます。

 土砂の中から少女が「ぷはっー」と言う感じで這出てきます。 


「お母さん! どこ!」


 土魔法で土砂を掘って行きます。

 土の中から母親を見つけます。


「どなたか! お母さんを助けて! 息をしていないの!」


「私に見せて下さい……心肺停止してますね……残念ですが……」


「お母さん!!」


 心肺停止してる母親を少女は嘆きます。


「ひーちゃん」


「はい~」


 よく分からなくなったので、反射的にひーちゃんに声を掛けてます。


「ベル……店……どうするの……」


「……お母さん! 死んじゃったかと思っちゃった! 心配したんだから!」


 ベルと呼ばれた少女は母親に抱き着きます。


(今は……回復魔法なのか……?)


 回復しようとした学生は呆然と立ち尽くしてます。

 さて? 前回ここで転移の魔法使って逃げたけどさ?

 ちなみに、この後進んでたらどうなってたんだろう?


 俺は気にせずに歩みを進めます。

 闘技場が見える辺りまで商店は続いています。


 ある商店を見てみます。

 ここは回復魔法のアイテムを売ってる店かな?

 中から魔法がぶっ放されることがありませんでした。

 俺は安堵して商店の中に入って行きます。

 

「ごめんください、アイテム見せてもらっていいいですー?」


 俺は回復魔法の商店に入って行きます。






 商店の中には、血まみれになって倒れている少女がいます。


 殺害現場かな?

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