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91 魔法都市 宿屋?

 宿屋です。

 俺は女神7人と本物のフルちゃんと上級妖精マツカを連れて、すーちゃんの魔法で魔法都市の宿屋へ転移します。


 フルちゃん? なんかいつもより嬉しそうな気がするのは気のせいかな?

 ルンルン気分でいるフルちゃんは可愛いです。

 そういえば、泊まる時は迷宮都市の屋敷に居るジョアちゃんに一言連絡しておこうか。

 飯の準備とかあるだろうし。


「マジちゃん。ジョアちゃんに、魔法都市の宿屋に泊まるって連絡するからさ? 魔法石ある?」

「了解でス!」


 俺はマジちゃんに通信機である魔法石を出して貰います。


「ジョアちゃん聞こえる?」

「……はい、聞こえます」

「今日、魔法都市の宿屋に泊まる予定だからご飯の準備はいいよ?」

「分かりました」

「そっちってさ? 何か異常ってないよね?」

「特にありませんけど?」

「そっか、ありがとう」


 俺は迷宮都市の屋敷に居るジョアちゃんに魔法石を使って連絡します。

 

 さて? とりあえず宿屋にでも入ろうかな?

 学園長から臨時職員用の宿屋無料チケット貰ったから、使わないと損だよね?

 迷宮都市で貰った、この宿屋女将の招待状は使わない方針で行こうかな?

 俺は女将の招待状を見ながら思いました。


 何か大事な事を忘れたような気がしたまま、俺達は宿屋に入って行きます。


「いらっしゃいやせ……お客様。宿泊ですか? 休憩ですか?」


 宿屋の女将が俺達に挨拶してきます。

 どの街にも居た女将だな? やけに体格がいいです。

 それにしても似すぎです。4つ子かな?


「宿泊だけど。臨時職員用の宿屋無料チケットって使える?」


「お客さん冗談はよして下さい? こちら普通の宿屋では……おや? そちらのポケットに入ってる……紹介状は……迷宮都市の……姉貴ですね!? さぁ! 見せて下さい! 今直ぐに!!」


 俺は女将に告げた後、宿屋の女将は目の色を変えて紹介状を催促してきます。

 怖いよ! なんでポッケの中とか透視できるの!?

 なんかこの女将、めっちゃ鼻息荒いよ!? あの雌の匂いがするみたいな勢いだよ!?


 俺は怖気ついて女将の紹介状を渡します。


 女神達何やってんの!? 俺ちょっと危険にさらされてるよ!?

 女神達の視線は何故か、ラッキーちゃんに向けられています。

 ラッキーちゃんはミミズっぽい生き物を見つけて、キャッキャしています。

 ラッキーちゃん! バッチィから触っちゃダメだよ!?

 

「なるほど、なるほど……姉御のおしりあいで……姉貴の紹介ですか……分かりました! こちらでの宿泊の料金は無料とさせていただきやす! ささ! こちらでございやす!」


 宿屋の女将は納得して、俺達を宿屋の部屋に案内してくれます。

 

「どうぞ! こちらの部屋になりやす!」


 俺達は案内されて、部屋の中に入ってみます。


 部屋の中には10人が一緒に眠れそうな大きいベットがあります。

 木で出来た大きい十字架はおしゃれを醸し出してます。

 ギザギザの大きい漬物石が目立ちます。

 マッサージチェアーもあります。

 近くには横長の木に割れ目が入っていて、木の真ん中に穴が開いており、天井には吊るされた刃物のようなオブジェクトは奇抜感を醸し出してます。

 この宿もなかなかセンスがあっていいじゃない。

 

 異世界にもマッサージチェアーって、あるんだね?


「フルちゃん? 疲れてるならマッサージチェアーあるから使っていいよ?」

「わ、私は……遠慮しておきます……」

「え? 遠慮しとくの? 遠慮しなくていいからさ? ささ!」

「あっ、ちょっと……」

「初っ端から『強』だと痛いからね! 始めは『弱』でいこうか! スイッチオン!」

「――――――――――――!?」

「あれ? フルちゃん、気持ちよくて眠っちゃったのかな? なんかビクンビクンいってるね。低周波機能も付いてるのかな?」


 気持ちよさそうに眠ってるフルちゃんをよそに、俺はベットで横になります。

 それに合わせて女神達も横になり、俺にすり寄ってきます。

 ちょっと暑苦しいなぁ。

 あれ? フルちゃんマッサージ電源ONにしたまま寝っちゃったんだね?

 ちゃんと消さないと駄目だよ。


 俺はマッサージの電源をOFFにします。


 電気代もったいないからね。

 節約は大事だね。

 あ、でもお客だからいいのかな?


 さて。シャワーでも浴びようかな?

 フルちゃんに先に入ってもらうおうかな?


「ひーちゃん。フルちゃん寝てる所悪いけどさ、起こして貰っていい?」


「あらあら~わかりました~」


 俺はひーちゃんに頼んでフルちゃんを起こしてもらうように頼みます。


「フルちゃん起きたかな?」

「おはようございます……アキラ様……お花畑の夢を……見てました……」

「そっか。気持ちよさそうだったから、起こそうか悩んだけどさ? 先にフルちゃんにシャワー浴びてほしいから起こしちゃった。ごめんね」

「あ、はい、分かりました。先にシャワー浴びさせてもらいます」


 俺はフルちゃんにシャワーを使う様に伝えます。


「……ふぅ、何かすごい汗をかいた気がします。よいしょ……あれ……? 困りました……黒ハイレグビキニ……脱げません……後でアキラ様に聞きましょう……」

 

 フルちゃんは呟きます。


 俺はベットの上でゴロゴロし始めます。

 さーて、ベットの上でゴロゴロ大会だー! ゴロゴロー!

 女神達も一緒にベットの上でゴロゴロし始めます。

 俺のハイスピリットを見よ!

 超! 高速回転だ!

 ゴロゴロゴロゴロゴロ!

 女神達も俺に合わせて超高速回転し始めます。

 傍から見たらベットの上で8人が転がりまわる様は、儀式をしているような感じです。


 その時、シャワー部屋が騒がしくなります。


「イヤアアアアアアアアア!!」


 シャワー部屋の方からフルちゃんの叫び声が聞こえます。


「フルちゃんどうした!?」


 俺はフルちゃんの声に驚きシャワー部屋に入ります。


 シャワー部屋では、横になる黒ハイレグビキニ姿のフルちゃんに、ミミズのような触手が大量に這いずり回っています。

 よく見ると、ミミズの様な触手はフルちゃんの身体を舐めまわすように、這いずり回っています。

 触手は白い液体を、フルちゃんの身体に塗り掛けてます。

 フルちゃんの白い肌は、より白く濁って行きます。


 何だい!? このシャワーは!? 女将を呼べ!


 俺は女将を呼びます。


「申し訳ございやせん、説明不足でした! こちらは『触手シャワー』でして、体の汚れを食べる触手になっておりやす。人体に害はありやせん。汚れを食べた触手からは白い液体を出しやす。触手から出る白い液体は、美容効果を兼ねており大変人気の商品でございやす。ちなみにシャワー室は実験依頼もかねておりやして……魔法無効化エリアになっておりやす。てっきり姉御のおしりあいなので失礼のない部屋を選びましたが、お嫌いでしたでしょうか?」

「一言も二言も足りません。何ですか魔法無効化エリアって? モル・サイエンスの実験依頼なん? 駄目だよ、ちゃんと説明してくれないと!? 知らない人が使ったら驚いて気絶しちゃうよ!?」

「大変失礼しやした……以後気を付けやす……」

「でも女将? 触手シャワーを差し置いても、この部屋、とってもおしゃれで素敵だね! 他の都市では見られないよ!」

「ありがとうございやす! さすが姉御のおしりあいの方です! 流石お目が高い! こちらの電気椅子は使われた形跡がありやすが? どうでしたか!?」

「あぁ、気持ちよくて寝ちゃってたよ?」

「左様ですか!? 特別製を用意した甲斐がありやした! さすが姉御のおしりあいの方です!」

「まぁ……次からは一言言ってね?」

「分かりやした……以後気を付けやす……それでは失礼しやす。ごゆるりと……」


 女将が俺達に説明してくれます。


「フルちゃんそれ以上、触手に舐めまわせられると、驚きの白さで俺も驚いちゃうよ?」


 俺はフルちゃんを心配します。

 なんか甘い匂いがします。


「ううう……油断してました……気絶して……魔法無効化エリアすら……分かりませんでした……」


 フルちゃんは悔しそうです。

 気にしたら負けだよ、フルちゃん。

 強く生きよ?


「そう言えば、アキラ様? 私の黒ハイレグビキニ脱げないんですけど……呪われているのでしょうか……?」


 フルちゃんは俺に聞いてきます。

 どうなんだろうね? 長老が出したやつだから長老に聞けば早いけどさ?

 女神に聞いて見ようかな?


「なんでフルちゃんの黒ハイレグビキニ脱げないの?」


 俺は女神達に聞いて見ます。


「黒ハイレグビキニハ、長老が作成されておりまス。長老より強い魔力とマナを所持していれバ、解除は可能でス」


 マジちゃんが答えてくれます。

 なるほど。

 勉強になるなぁ。

 さてそろそろ寝ようかね?

 それじゃおやすみなさい。


 俺は眠りにつきます。



「アキラ様! 寝ないで下さい! 寝る前にこの服なんとかして下さい!!」


 フルちゃんは跪き嘆きました。 



 フルちゃん死んでるよね?

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