89 魔法都市 クエスト2
無理やり感が凄いです。
俺達は魔法都市のギルド入り口前にいます。
討伐系のクエストは控えるようにして、残った実の入りいいクエストは『研究室の実験依頼』と『学園の臨時講師依頼』かな?
とりあえず聞くだけ聞いて見ようか?
「ちなみに、研究室の実験依頼者って誰か分かる?」
「はイ! 『モル・サイエンス』ですネ」
マジちゃんが答えてくれます。
終わった。これ危険な奴だよ。あのロリコーンが出したクエスト依頼とか危険な匂いしかしないよ? てか昨日さ? 6歳になったモルが『魔法無効化の研究はしない』って言ってたから、このクエスト無効だろ? 無効なら依頼の取り消ししてよ。振り回されるのは冒険者なんだからね? 俺、冒険者じゃないけどね!
まぁ、残った実りのいい依頼は、学園の臨時講師依頼位になるなぁ。別に急ぐ旅じゃないから話聞いて駄目だったら諦めればいいかな? そうと決まれば。
「マジちゃん? このクエストって直接学園に行けばいいのかな?」
「はイ! 臨時講師依頼クエストは学園にテ、応面接と書かれていまス!」
丘の上ににある学園っぽい所に行けばいいかな?
歩いてたら「遅刻遅刻!」ってパンくわえながら走る少女とぶつかる展開になってさ? 当たりそうな所でディフェちゃんの防御魔法で、相手吹っ飛ぶようなイメージが浮かびます。それとも、学園に向かう途中に川に子猫が流されていて、助けると猫耳の少女がお礼を言いに来てくれそうな感じがするけどこれ以上キャラ増やしたくありません。予想斜め上の展開を考えるけど考えたくありません。そうやって展開のハードル上げってても仕方ないからね? クラス40人全員女子で俺が学園に向かう途中でフラグ発生させるとか無理だから! 40人全員遅刻とか無いから! あるの!? 日が暮れちゃう!
考えすぎても仕方ない。
歩くと問題しか起きなそうだから転移しようか。
俺はすーちゃんに頼んで、魔法都市にある学園に転移します。
俺達は丘の上にある学園に着きます。
学園を見てみると女性が多い気がします。
魔法女学園かな? そう思ってみると男もいるかな?
女子9割、男子1割位の感覚かな?
俺さ? 高校大学共に工業学校だったからさ? 男ばっかりだったんだよね? なんかこういう風景新鮮でいいな。世の中の半分が女の人だなんて考えられなかったな。どこに居るんだよって感じだったわ。昔話しても面白くないから止めます。
次行こうか。 どこだろう? どこに受付しに行けばいいのかな? 総務みたいな所探して行けばいいかな? この建物の間取りだったらあそこら辺かな?
俺達は歩き始めます。
学園の総務ぽい所に着くと、受付の人に声を掛けます。
「すみません、ギルドで臨時講師依頼を見てきたんですけど?」
「今日一番にギルドへ依頼した甲斐がありました。早速面接できますがどうされます?」
「ちょっと聞きますけど、8人一緒でも問題ないですか?」
「はい? ちょっと理解できませんがどういう事でしょうか?」
俺は事務のお姉さんに聞きましたが、事務のお姉さんは俺に聞き返してきます。
「アキラ殿ではないか!?」
声のする方を見てみると、昨日6歳位の子供姿になった『ラル・ルミナス』と『モル・サイエンス』が手を繋いで、ラルさんが俺達に声を掛けてきました。
「あれ? ラルさん? なんでこんな所にいるの?」
「それは、私が学園長だからですよ? それよりも、昨日は助かりました。アキラ殿達が居なかったら世界は魔法無効化の研究によって、魔法が使えなくなっていました。感謝します」
「あぁ、別にその件はいいよ? 俺見てただけだし」
「そうですか。それでは、こちらに来たのはどのようなご用件で?」
「んーと、今日ギルドで臨時講師依頼がありましたので、内容の確認をしにきました」
「そうですか! 立ち話でもあれですから! こちらへどうぞ!」
俺は6歳のラルさんと話をして、ラルさんが俺達を案内してくれる様です。
「ちょっと! ここは学ぶ所で、遊ぶ所ではありません! 学園に入ってはいけません!」
「なんだい? 私の事をまだ副理事長から聞いてないのかい?」
「どういうことですか?」
「こう言う事ですよ」
事務のお姉さんは幼女を止めようとしますが、学園長のラルは、事務のお姉さんに何かを見せています。
それを見た事務のお姉さんは、驚いた表情で何度も見返しています。
「こ、これは失礼しました! ラル・ルミナス学園長!」
幼女が学園長だと事務のお姉さんは知り、慌てて敬礼をし始めます。
いったい、何を見せたんです?
俺がラルさんに聞きますが後で話すそうです。
幼女の見た目だけで判断したら危険だなぁ。
後、モルはラルに、よく大人しくついてくるなぁって思っていました。
立派な扉に着いたラルさんは、扉に手を当てると魔力が集中させ、扉を開けます。
その様子をフルちゃんは「ムムム」と、額に眉間を寄せて見てます。
部屋の中に入り椅子に座ると、ラルさんがこちらに向きます。
「ここなら安心して話せます。さて、先ほどの質問ですけど事務員に見せた物は、たいしたものではないです。普通に、魔力認証カードを見せただけです。転写魔法の顔描写を、今の私と、昔の私を、見比べさせた画像を含めます。昨日あの後、学園に戻って副理事長説得して作らせました」
学園長のラルさんは説明してくれました。
6歳の証言で信用させられる、副理事長の姿が気になります。
「こちらに臨時職員として募集した件ですが、最近この学園で講師が次々辞めていく案件がありましてね? 問題児を担当した講師に限ってです。それが原因で『すべての講師不足』が招かれてしまいまして、臨時講師を雇おうと言う話になりました」
ラル学園長が説明してくれます。
見た目も声も幼女なのにね。
違和感バッキンです。
「あなた方の力は私が一番分かってます。魔道要塞を落とす程の力を所持していますからね? そこでこちらからもアキラ殿達に臨時講師を頼みたいです。いかがでしょうか?」
「分かりました。ただし条件がありますがいいでしょうか? 俺はLv1なので何もできません。こちらに居る7名の女性と一緒に同行するのを条件でお願いできますか?」
「ちょっと厳しいですね、それに8人で一クラスですと、こちらの経営が赤字化してしまいます。できれば分散してほしいのですが? できませんかね?」
ラル学園長は俺に聞いてきます。
うーんそうだなぁ。確かに分散しないと学園側も効率悪いと思うしなぁ。どうしようかなぁ? 確か女神って俺の半径50m以内だったら力使えるんだろ? それ以上離れてなければいけるんじゃね? 教室10m四方位の部屋だったしなぁ。横並びの部屋でも中心に俺がいれば左右に3部屋位は行けるかな? 聞いて見るか?
「それではラル学園長? 受け持つクラス部屋を、出来るだけ近くに寄せることができませんか? すぐ対応できるように。例えば半径50m以内とかで」
「アキラ殿達が受け持つ科目を、臨時講師の時に配置すればできます。それに、講師が欠いて空き部屋もありますから大丈夫でしょう」
ラル学園長は俺に提案してきます。
大丈夫そうだね。
「それではこちらの女性方の説明をします」
「お願いします」
「こちらがヴァルさん、様々な武器に関する知識を持っています」
「こちらがマジさん、様々な魔法が使え魔法知識もあります」
「こちらがディフェさん、防御に関する知識を持っています」
「こちらがマジディフェさん、魔法防御に関する知識や魔法が使えます」
「こちらがすーさん、偵察が得意で、偵察の知識や雑学があります」
「こちらがひーさん、回復魔法が使え回復の知識があります」
「こちらがラッキーさん、…………どのような戦場でも生き残れる……戦術の知識があります……」
「あ、後こちらがフルさん、エルフで魔法に関する知識と風魔法が得意です」
「余り長い間は出来るかは分かりませんが。辞める時は言いますので」
「分かりました」
「俺はLv1なので副臨時講師って感じで臨時講師のサポートに回ります。大丈夫でしょうか?」
「大丈夫です」
「それでは手続き等ありますから、明後日からお願いしてもいいですか?」
「宜しくお願いします」
俺は女神達の自己紹介を学園長にしました。
なんかトントン拍子に決まっちゃったなぁ。
駄目だったら逃げればいいし、問題ないかな?
一日全員で金貨8枚ちょっとかな? ちょっと少ないけどいいかな?
今の所、金に困ってないし。
何事も経験って大事だよね?
うん。
「そう言えば? ギルドのクエスト依頼にあった『研究室の実験依頼』って、モルの名前だったけど取り下げなくて良かったの?」
「アキラ。研究も必要無くなったからギルドに取り下げる様連絡しておくよ。僕はラルさえいれば他に何も要らないんだ。アキラありがとう」
俺はモルにギルド依頼について話しました。
ラルが全てと言うモルは、とても幸せそうです。
幸せそうで何よりです。ロリコーンだけどね?
俺も似たようなもんだけどね?
「それじゃぁ失礼します」
「あぁ、言い忘れてました。魔法都市の臨時講師をされる方は、宿泊施設の利用は無料になっておりますので。こちらが宿泊施設の無料チケットです。お受け取り下さい。明後日から宜しくお願いしますね」
俺達はラル学園長から宿屋の無料チケットを貰い、学園長室から出ます。
なんだろ? 魔法都市での宿泊チケット貰ったぞ?
この都市の宿屋に泊まれって事なの?
まぁ……無料ならいいかな?
さて、もう少し魔法都市でも見て回ろうか。
作者の精神状態でコロコロ性格が変わるのは良くありませんね。




