85 魔法都市 何か面倒くさくなってきた
思考回路がショート寸前です。
すーちゃんは、俺達とラルさんを、『モル・サイエンス』がいる研究所に転移しました。
ここは魔法都市にある地下闘技場、幾千の裏・魔法戦士がここで命を落とす。
いや? ここ研究室だよね?。
地下闘技場で行われる32名のバトルトーナメント。
妹でも32名は居ないよ!
武器の使用以外は何をしてもOKという下りはお約束だ。
つまり拳よりも魔法が最強ってことでいいですか?
あえて、最強は己の心ですね?
分かりません。
ラルさん。本当にここでいいの?
俺知らんよ?
なんで地下研究室って言ってるのに、闘技場があるのさ?
「あぁ……ここであっている。何度か……ここに足を運んだことがあります」
巨大円盤を操作していた、学園長と名乗り40歳位で青色の髪をした女性『ラル・ルミナス』さんが言います。
俺達は地下研究室、改め地下闘技場にいます。
どこからか声がします。
「飛んで火にいる夏の虫とはこのような事を言うのですね?」
闘技場の扉辺りから声が聞こえます。
なんだろうマッドサイエンティストって言うのかな?
そんな言葉がしっくりきそうな白髪で、白い白衣を着て居る科学者がいました。
「そちらの方を見ると、僕の名前は……もう知ってそうですね? 紹介は省きますよ? ラル。わざわざこの研究室に出向いてくれるなんて、僕は嬉しいよ」
「サイエンス、お前さんと話しに来た。魔法無効化の研究を止めてくれないか?」
「ラル。僕の事をもうモルとは呼んでくれないのだね? 悲しいよ。でもその日々はもう終わりだよ。僕の事をモルと呼び捨てにしてくれる、この日を待ち続けたんだ。今日この日をもって生まれ変わるのだよ? ラル。先程の闘技場上空からの砲撃はかなり焦ったけどね? 何故だか分からないが魔道要塞が墜落してくれたお陰で、すぐにでも完成させることのできる広範囲魔法無効化の研究も続けられそうだよ」
ラルとモルは喋っています。
あー、このタイプ絶対相手の話聞かないタイプだね?
ラルさん疑って悪かった。
こういうタイプって一度死ななきゃ治らない系だわ。
「分かっていると思うけど、この研究所内は魔法無効化エリアの実験検証を兼ねていてね。ここでは魔法は使えないのだよ。ラル。この意味が分かってるよね? ラルがここに踏み入れた時点でいくら魔法使いの超エリートでも無意味なのだよ。わざわざラルが僕にあってくれるなんて嬉しい事は無いよ。それに魔法無効化エリアの実験室に来てくれたって事は? そういうことでいいんだよね?」
「……」
モル・サイエンスはラルに聞きます。
へー、ここ魔法無効化エリアなのか?
前にフルちゃんが捕まったのも、魔法無効エリアだって言ってたっけ?
「こんなに都合よくラルが手に入るのだったら、広範囲無効化の研究なんてするまでも無かったかな? さぁやってくれ僕の下僕達」
そう言うと闘技場の地面から触手が湧き出ました。
「イヤアアアアアアアア!!」
何故かフルちゃんを触手で捕まえ、地下闘技場内、上空へ持ち上げていきます。
触手からは粘液が出ています。
「フフフ……この触手は特殊でね。相手の着ている物だけを溶かす粘液なんだよ」
モルが微笑みながら喋ると、フルちゃんの服が溶けだして、黒ハイレグビキニ姿が露わになります。
「少女と思っていたが、随分大胆な下着を穿いてるじゃありませんか。……おかしい。何故下着が溶けないのですか?」
フルちゃんの黒ハイグレビキニが、何故溶けないのか理解できないモルが困惑しています。
そりゃ普通の下着じゃないからなぁ。
あの下着さ?
なんてったって、エルフの長老が出したやつだしさ。
何故か溶けない黒ハイレグビキニを、必死に触手は粘液を掛け続けます。
「……予定変更だ。ラル。あの頃可愛かったラルに戻ろうか? 下僕達、ラルを拘束するんだ。そしてあの頃の可愛かったラルに戻る為に作った、甘いおクスリを上げようね。そちらにいる女性達も少し育ちすぎているようだね? この甘いおクスリを用意してあるからね? ……その前にそちらにいる紺色の髪の子は特に可愛いね。僕と一緒に遊びましょうか?」
モルはラッキーちゃんを見ると愛出るような目をしています。
俺、分かった事あるよ。
こいつロリコーンだわ。
ロリコーンの前では、自分の感情があまり制御できなさそうな気がするよ。
現に下僕である触手がフルちゃんに襲い掛かってるし、優先順位をラルさんからラッキーちゃんに替わります。
現にフルちゃんは、触手の粘液まみれです。
魔法使えないんじゃ仕方ないね。
触手はラルを拘束しようとはせずに、ラッキーちゃんにターゲットを合わせて触手は伸びていきます。
しかし触手がラッキーちゃんに届く前に、ヴァルちゃんの斬撃で触手は闘技場の地面に落ちていきます。
魔法が使えなければ物理があるじゃない。
てか気になったけどさ? 魔法無効化エリアってさ?
マジちゃんとかは魔法使えるの?
「マジちゃん魔法使える?」
「使えますヨ? 魔法無効化無効魔法を使えば使えまス」
「マジディフェちゃん魔法使える?」
「私も魔法無効化無効魔法防御魔法使えば使えます~」
俺はマジちゃんとマジディフェちゃんに聞くと、マジちゃんとマジディフェちゃんが答えてくれます。
「ちなみに魔法無効化無効魔法されてモ、魔法無効化無効無効化魔法で対処できまス」
マジちゃんが追加で答えてくれます。
なんだろう?
トンチかな?
小学生が使うバリアのバリアみたいな感じかな?
よく分かりません。
「なんたることだ。この空間なら僕は絶対的強者だと思っていたのに。なんで強力な剣士なんて連れてくるだよ! 卑怯だぞっ! 僕の下僕達は物理防御に特化した特殊触手なんだぞっ! 小っちゃい女の子は全部僕のだぞ! 僕のだぞッ!」
モルはパニックっています。
そして泣きながら跪きます。
「サイエンス、昔はとても仲が良かったのに、何故一時期から私に対して態度が打って変わったのか今まで分からなかったが、今理解したよ。サイエンス。私があの頃の姿に戻ればサイエンスは、私に優しく接してくれるようになるのか? それならばそのクスリとやらを飲もうではないか。ただしサイエンス。お前も一緒に飲むんだ。いいかい?」
何故かラルさんは、遠い目をしながらモルへ近づきます。
ラルはモルが手に持っているクスリをモルの口に含ませた後、ラルはモルに口づけをしてクスリを飲みます。
見る見るうちにラルとモルの体は幼くなっていき6歳位の少年と少女に変わります。
「さぁモル。魔法無効化の研究を止めてくれるかい?」
「あぁぁぁ……今、モルって言ってくれた! 僕の大好きなラルだ。……僕の大好きなラルがいる……うん。僕……広範囲魔法無効化の研究……もう……止めるよ……」
ラルがモルに魔法無効化の研究を止めるよう求めると、モルはラルに魔法無効化の研究はもう止めると答えます。
なんかよく分からんけど一件落着でいいかな?
そう思って、フルちゃんを見てみるとまだ触手に絡まれています。
「フルちゃん? 前、ドワーフのおっさんに作って貰った、オリハルコンの短剣使ったらどう?」
俺は思い出したかのように、フルちゃんに伝えます。
フルちゃんはその言葉に気が付き、オリハルコンの短剣で触手を切って触手の拘束から脱出します。
「アキラ様……早く言って下さい……」
べとべとの触手の粘液まみれになったフルちゃんは、黒ハイレグビキニ姿を腕で隠します。
そして、恥ずかしながら答えました。
愛だろ、愛。
フルちゃんかきました。
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=59763000




