8 初めてのギルド登録
修正が多すぎです。
門兵から言われた通りに俺は、街を道なりに進むと白い大きな建物が見えてきます。
ハロワかな?
女神に案内されてギルド本部の中に入ります。
中の様子を見渡します。昼過ぎなのか、人は疎らです。
中には、昼から酒を煽っている冒険者も見えます。
さて……。
「よぉ~兄ちゃん~~こんな真昼間から、こんなに女をはべらかせやがって! いい身分だよなぁ⤵お⤴ー? 一人くらい、俺にも幸せを分けてくれよ~? ん~? いいだろ~? こんな綺麗な花束一杯持ってたら持ちきれないだろうしな~?」
「そんな、冴えない兄ちゃんより~俺らといたほうが、楽しいと思うぜぇ~?
「ゲラゲラゲラちげぇねぇ!」
俺が受付嬢に話かけようとした時、ギルド内にいた冒険者達が絡んできます。
お約束のテンプレかな?
あー。そういうのいいから、そっとしておいて下さい!
一人の女神が、冒険者の方を向きます。
回復の女神、ひーちゃんが冒険者の方を見て「ニコッ」と、微笑みかけます。
「トッ、とんでもねぇ別嬪だ! わっ! こっち見た! 可愛い!」
「今、俺見て微笑んだよ!」
「ちげぇーよ! 俺だよ!」
「俺の嫁さんにどう!?」
冒険者達は大はしゃぎしています。
次の瞬間ニコニコしてたひーちゃんから、冒険者達に向けて、目に見えるような覇気をまき散らします。
絡んできた冒険共は、足をガクガク震わさせ失神します。
「オラ、とんでもないもの見ちまっただぁー!」
覇気を感じ、室内にいた冒険者達は驚愕の顔をします。
冒険者は叫び逃げ出します。
考えられない逃げ足で、蜘蛛の子の様にギルドから飛び出していきます。
「あらあら~? 回復って度を超すと、毒にも薬にもなるんですよね~」
回復の女神ひーちゃんが答えます。
なんか……ひーちゃん怖いなぁ。
他の女神達も、アキラ様にいちゃもんを言い放った冒険者に対して、汚いゴミ虫を見るような目で見つめていました。
ギルド荒らす為に来てる訳じゃないんだからさ?
早く登録して宿でも探そうよ!
荒らすのは、ネット住民だけでいいからさ!?
俺は顔を引きつらせたギルド受付嬢に頼みます。
ギルド登録を済ませようとすると、受付嬢が謝ってきます。
「先程のDランク冒険者の暴言……失礼いたしました。……最近、あのような輩が増えていまして、朝に、実りのあるクエストに冒険者が群がります。……溢れた冒険者が、あのような形で、昼間から酒を煽るような事態になりました。最近は討伐系のモンスターも少ないですし、冒険者が溢れて仕事がありません。それだけ今この街は平和で、いい所もたくさんあるんですけどね?」
なるほど。
とりあえず、ちゃっちゃと登録済ませて宿屋探しましょう。
オフサイドトラップを仕掛けるような感じで、俺は大きく腕を振り上げます。
女神達は、何事も無い俺を見て微笑んでいます。
もっと! ゴミ虫みたいな目で見てくれぇ~!
冒険者は、何かに目覚めたようです。