表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/214

8 初めてのギルド登録

 修正が多すぎです。

 門兵から言われた通りに俺は、街を道なりに進むと白い大きな建物が見えてきます。

 ハロワかな?


 女神に案内されてギルド本部の中に入ります。

 中の様子を見渡します。昼過ぎなのか、人は疎らです。

 中には、昼から酒を煽っている冒険者も見えます。


 さて……。


「よぉ~兄ちゃん~~こんな真昼間から、こんなに女をはべらかせやがって! いい身分だよなぁ⤵お⤴ー? 一人くらい、俺にも幸せを分けてくれよ~? ん~? いいだろ~? こんな綺麗な花束一杯持ってたら持ちきれないだろうしな~?」


「そんな、冴えない兄ちゃんより~俺らといたほうが、楽しいと思うぜぇ~?


「ゲラゲラゲラちげぇねぇ!」


 俺が受付嬢に話かけようとした時、ギルド内にいた冒険者達が絡んできます。

 お約束のテンプレかな?

 あー。そういうのいいから、そっとしておいて下さい!

 一人の女神が、冒険者の方を向きます。

 回復の女神、ひーちゃんが冒険者の方を見て「ニコッ」と、微笑みかけます。


「トッ、とんでもねぇ別嬪だ! わっ! こっち見た! 可愛い!」

「今、俺見て微笑んだよ!」

「ちげぇーよ! 俺だよ!」

「俺の嫁さんにどう!?」


 冒険者達は大はしゃぎしています。

 次の瞬間ニコニコしてたひーちゃんから、冒険者達に向けて、目に見えるような覇気をまき散らします。

 絡んできた冒険共は、足をガクガク震わさせ失神します。


「オラ、とんでもないもの見ちまっただぁー!」 


 覇気を感じ、室内にいた冒険者達は驚愕の顔をします。

 冒険者は叫び逃げ出します。

 考えられない逃げ足で、蜘蛛の子の様にギルドから飛び出していきます。


「あらあら~? 回復って度を超すと、毒にも薬にもなるんですよね~」


 回復の女神ひーちゃんが答えます。

 なんか……ひーちゃん怖いなぁ。

 他の女神達も、アキラ様にいちゃもんを言い放った冒険者に対して、汚いゴミ虫を見るような目で見つめていました。

 ギルド荒らす為に来てる訳じゃないんだからさ?

 早く登録して宿でも探そうよ!

 荒らすのは、ネット住民だけでいいからさ!?

 俺は顔を引きつらせたギルド受付嬢に頼みます。

 ギルド登録を済ませようとすると、受付嬢が謝ってきます。


「先程のDランク冒険者の暴言……失礼いたしました。……最近、あのような輩が増えていまして、朝に、実りのあるクエストに冒険者が群がります。……溢れた冒険者が、あのような形で、昼間から酒を煽るような事態になりました。最近は討伐系のモンスターも少ないですし、冒険者が溢れて仕事がありません。それだけ今この街は平和で、いい所もたくさんあるんですけどね?」


 なるほど。

 とりあえず、ちゃっちゃと登録済ませて宿屋探しましょう。

 オフサイドトラップを仕掛けるような感じで、俺は大きく腕を振り上げます。


 女神達は、何事も無い俺を見て微笑んでいます。


 もっと! ゴミ虫みたいな目で見てくれぇ~!

 冒険者は、何かに目覚めたようです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ