77 屋敷でお風呂とか
サービス回でいいのかな?
俺達は、迷宮都市のジョアちゃん達の拠点である屋敷にいます。
さて、飯も食ったし次は風呂です。
異世界に来て初めてのお風呂だから、ワクワクします。
昨日泊まった、迷宮都市の宿屋にもお風呂あったけどさ?
スライム風呂で入れなかったからなぁ。
残念だった。
スライム風呂で思い出したけどさ?
フルちゃんがスライムに襲われてる脳内画像データが、全部ぶっ飛んでるんだよなぁ。
焼きまわしし過ぎで、バグって脳内画像から消去されてたよ。
悔やんでも悔やみきれません。
俺は、風呂場に着きました。
おおー、結構広いな!
広さ的には10畳くらいかな?
風呂釜には湯が、並々注がれています。
さて、体を洗うにしてもどこから洗おうかね?
俺は顔から順に、髪の毛洗って身体って感じかな?
順番何て気にする人は、そんなにいるとは思わんけどね?
髪洗うのに、シャンプーとか使わない人とかいるみたいだけどさ?
頭の油取りすぎると、剥げやすくなるとか聞いた事あるからなぁ。
俺の場合、遺伝でハゲるの確定してるようなもんだし気にしてもしゃーない。
さて、顔でも洗おうか? 洗顔料どこかな?
ないな?
よく見たらシャンプーすらないな、あるのは石鹸と……軽石か。
「そんな事もあろうかト! 洗顔料とシャンプー等! 用意してありまス!」
マジちゃんが、お風呂場に洗顔とシャンプー等を持って、バスタオル姿で入ってきます。
なんでいるのかな、マジちゃん? 用意がいいね!? てか、ここ男湯だよ! あれ? 銭湯っていうか、屋敷の風呂だから男湯、女湯、関係なかったな。大きい風呂って銭湯とか温泉位しか、入った事無いから困惑しちゃったよ。
「マジちゃんありがとう! 洗顔料貰うよ。てか、なんでマジちゃん? 風呂場に入って来てるの?」
「そんなの決まってるじゃないですカ! アキラ様のお背中ヲ、流しに来ましタ!」
「いいよ、背中位一人で……できないな……まぁ、やってくれるなら頼もうかな?」
「了解でス!」
俺は、マジちゃんに洗顔料を受け取ると、風呂場の椅子に座って背中を流して貰う事にします。
洗顔料を眺めます。
……こんな入れ物、異世界にあったかな?
むしろこれ、現代にある洗顔メーカーの容器だよね?
日本語で書いてあるし……そう思って、洗顔料の裏面を見てみます。
原材料やら成分やらが分布されている表が書いてあるな。……あれ?
「これ日本製のメーカーの洗顔料じゃん!? 一体どうやって手に入れたの!?」
「企業秘密です」
「……まぁ……企業秘密ならしょうがないかぁ」
「はイ!」
そっか、そういえばマジちゃん企業だったね。
すっかり忘れてたよ。
企業秘密だったら仕方ないね。
俺は深く考えるのを止めます。
そう思っていたら、何か背中にヌルヌルする感覚が伝わってきます。
ボディーシャンプーを直接、手で、背中をこするような感じがします。
「あの……マジちゃん。なんで、背中を直接手で塗りたくる様に洗ってるんです?」
「はイ! 異世界での身体を洗ウ、ゴシゴシするやつハ! 身体の繊維を破壊してしまうのデ! 直接手で洗ってまス! 駄目でしたカ?」
「いや、駄目じゃないけどさ? そこは企業秘密で出せば、済むんじゃないのかな?」
「そこに気が付くとハ、アキラ様は天才ですネ!」
うん、マジちゃんそこは出そうよ?
「じゃぁ次は前ですネ!」
「流石に……前はいいよ!」
「遠慮しないで下さイ!」
マジちゃんは、遠慮せず、前へ向く様に催促します。
俺が遠慮していたら、風呂場の入口が何やら騒がしくなってきます。
「マジちゃん! 抜け駆けは良くありません!」
「「マジちゃん~ずるいです~! 抜け駆けなんて、許せません~! アキラ様~! 私達も一緒に、お身体を洗わせて下さい~!」」
「ちょっと待って下さいー、私も洗いますからー! アキラ様ー!」
「「洗濯板はアキラ様から離れて下さい~アキラ様の肌に傷がつきます~!」」
「なんで、抽象的に言うんですかー!」
「「あら~私達誰も、すーちゃんがとは言ってませんよ~?」」
「ムキー!」
「アキラ様ーお風呂入ろー」
「あらあら~、皆さん、風呂場で暴れちゃ駄目ですよ~」
女神達がバスタオル姿で、お風呂場に入ってきます。
「アキラ様、髪の毛をお洗いしますね」
「背中で洗われてない箇所がありましタ、再度洗いまス!」
「私は足をお洗いしますー!」
「「私達は、両腕を洗わせてもらいますね~」」
なんかすごい事になってきます。
身体のあちこちにヌルヌルする感覚が伝わります。
なんでかって?
女神達全員『手』で、俺の身体洗っています!
うわーーーー!!
うわーーーーーーーー!!
「あらあら~私が洗う場所がありせんね~? あら~? 失礼しますね~!」
ひーちゃんは俺の股にあるタオルを取り、太ももを洗い始めます。
手で。
「##$’&’%$%!!」
俺は、声にならない声を出して、パニックになりました!
しかし女神達は、俺の身体をがっちり固定しているようでした!
「あらあら~? そんなに動きましたら~洗いにくいですよ~?」
気持ちいいっていうより、初めての感覚で頭がおかしくなりそうです。
女神達はそんな俺など、お構いなしに身体をドンドン洗っていきます。
ひいいいい!!
ひいいいいいいいい!!
そこは、ら、らめぇえぇーーーー!!
なんか! 身体そこら中ヌルヌルしてよく分かりませんっ!
ああああああああ……。
……ぷしゅぅー。
気づいたら俺と女神達全員は、お風呂に浸っていました。
俺、汚れちゃった……?
いや……身体洗っただけだから、綺麗になっただけかな……?
女神の皆様、しっかりバスタオルをつけて入ってます。
それを見て少し安心します。
お風呂にタオル入れるとか、お湯が汚れるから駄目だとおもうよ?
ルールを守らなくちゃ!
てか、入るの俺達しか居ないから、別に気にすることも無いのかな……?
常識に囚われた生き方が、俺の思考を鈍らせるのか。
本当に異世界って、恐ろしい所だな。
あんな広い風呂に、8人も入ると少し狭く感じます。
狭いなりにラッキーちゃんは、お風呂の中でパシャパシャはしゃいでます。
お風呂は静かに入るもんだよ。
どこの誰だい保護者は!?
俺か。
あんまり長く入ってると、のぼせそうなので、お風呂から出る事にします。
いい湯だったなぁ。
途中記憶なかったけどさ。
まぁそれでも、俺の汚れた心までは、綺麗にはできなかった様だけどね!
うへ。
さて、そろそろ寝ようかね?
この屋敷の寝室部屋は8部屋かな?
一人、一人ずつだと足りないな。
ジョアちゃんやガゼリさんは、どこに寝るのかな?
そういう時は皆に一度聞いた方がいいな、相談しようそうしよう。
一度リビングに向かい女神達に聞いて見ました。
「寝室の部屋割りどうしようか?」
「アキラ様のお好きな所でお休みください。そこが私達の寝室ですから」
「あぁ、そう……」
女神達に聞いた俺がアホでした。
普通そうだよね。
女神達、皆一緒に寝れた宿屋のベットが異常だったんだよな。
あんなでかいベット王室でも無いような気がするよ。
そう思うと宿屋って貴重だよね?
じゃぁどうしようかな?
俺が一人用の寝室に寝ると、女神達が血を血で洗うような醜い争いが、始まるような気がするのは、気のせいじゃないはずだ。
よし、じゃぁこうするか。
「このリビングで寝ようか? 少し片づければ、8人位寝れそうな気がするよ? ジョアちゃん? 布団とかあるかな?」
「わからぬ」
「ごめん……」
「ガゼリさん布団あるかな?」
「ソレデハ、探シテキマス」
「なんかごめん……」
てっきりメイドが居るから頼んじゃったけどさ?
人間の習慣を知らない、ダンジョンコアと機械兵なんだよね。
少しは考えてから物を言えよ俺。
これだと、俺って、ただの人使いが荒い人間です。
俺、この家の主人になったような勘違いしてたわ。
反省しないといけません。
ごめん。
うーん、人間習慣を覚えさせる為にあえて、人を雇った方がいいのかなぁ?
逆に、変に人雇うとジョアちゃんとガゼリさんの正体、見破られちゃうからなぁ。
俺が教えてもいいけどさ?
異世界来て10日たってないような気がします。
困ったな。
それもひとまず置いておこうか。
課題点がまた増えたな。
そんな事を思ってたら、ガゼリさんが布団持ってきてくれます。
「ガゼリさんありがとう」
「イエ、大丈夫デス」
とりあえず今日はリビングで寝ようか。
なんかこう、一つの部屋に一杯布団あると、修学旅行や宿泊訓練を思い出します。
枕投げとか始めて、好きな女の子の話とかするもんだよね?
まぁ、コミュ能力高くない俺は、そんな話とか振られた事なかったけどさ?
なんか悲しくなってきたからもう寝ようか。
あれ? ラッキーちゃんは、もう寝てるな。
それじゃ俺ラッキーちゃんの隣で寝るよ?
おやすみなさい。
((((((…………))))))
女神達はその光景を見て何かを思っていました。
読み返して何のサービスでもありませんでした。




