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75 エルフの里 一体いつになったら面白くなるの?

 めっちゃ悩みました。

 俺達と女神達とエルフのフルちゃんは、エルフの里にある宝庫の扉前にいます。


 なんでだろ?

 なんで、扉開かないんだろうね?

 開くような気がしたんだけどな?


「まだ、私の解除魔法では、宝庫を開けれる程の力は持ち合わせていませんでした」


 何故か、フルちゃんは扉が開いていないのを安堵します。


「嘘ですネ?」


 マジちゃんが、唐突にフルちゃんへ話しかけます。

 これは、嘘を付いている味ですね?

 そんな事を言いそうな雰囲気です。

 マジちゃん、いつの間にフルちゃんの汗を舐めたのかな?

 青酸カリ味かな?


「今のはフルちゃんノ、全力ではありませン。力を抑えて魔力を放ってモ、その扉は開くはずがありませン。そのような事をしテ、アキラ様が喜ぶと思ったのですカ? アキラ様を裏切るような行為ハ、私は許せませン」


 マジちゃんがフルちゃんにいいます。

 マジちゃんマジ切れしてます。

 怖いです。

 なんか理由は想像つくけどさ?


「すみません、私まだ……勇者様と旅がしたかったのです……」


 フルちゃんが呟きます。

 だから早とちりだって? 開くかどうかの確認って言ったじゃん?

 開いてからどうするか考えるって、言っただけじゃん?

 どうしてネガティブに考えるかなぁ。

 知ってるかエル?

 ネガティブとか、うつ、って伝染するんだぜ?

 ソースは俺。


「別に、宝庫開いたから用済みだからって『フルちゃんとの旅はここで終わり!』とは、言ってないんだしさ? 確認するだけだって、言ったじゃん? モルダー疲れてるのよ。それとも、開かなくてもここで、フルちゃんとの旅は、終わりにしてもいいんだよ?」


 俺はフルちゃんに伝えます。

 俺、幼女好きだからね?

 幼女ハーレムも悪くないよ?

 ただし二次元に限ります。


「それは……」


 フルちゃんが困惑の表情を浮かべています。

 困った顔も可愛いね、フルちゃん?

 んじゃ、こういう感じにすれば、少しはやる気になるんじゃないかな?


「それじゃこうしようか。ここで扉が開けばフルちゃんを、旅の続きに連れてって上げるよ? 開かなかったら、ここでフルちゃんとはお別れです」


 俺はフルちゃんに提案します。

 うわーめっちゃ上から目線だよね?

 引くわー。

 俺、何口走ってるんだろ?


「分かりました! 私、頑張ります!」


 フルちゃんは意気込みを見せ、目を瞑り、再度魔力を高めて始めます。

 何か本当に開いてほしそうな、感情が伝わってきそうです。

 魔力が頂点に達した時に、フルちゃんは目を見開きました。


「お願い!! 扉よ!! 開いて!!」


 フルちゃんは、願いを込めながら叫び、特殊魔法を放ちます。

 開錠魔法を受けた宝庫は、眩い光を放ちながら扉が開きます。

 魔法って、気合で威力とか変わる物なのかね?

 よく分かりません。


「やりました! 開きました! これで私、勇者様と一緒にまだ旅が出来るのですね!」


 ものすごくフルちゃん嬉しそうです。

 宝庫の扉が開いたら、旅を続けると言ったな?

 あれは嘘だ。

 ざんねん フルちゃんの ぼうけんは これで おわってしまった!

 終わってないけどね?


「あれ……? 中の秘宝の魔力が無くなっている……」


 扉が開き、宝庫の中にある秘宝があった土台を見ながら、フルちゃんは呟きます。

 魔力無かったら、補充すればいいんじゃね?

 俺はそんな事を思いました。


「ようやく宝庫の扉が開いたか」


 宝庫の中から声がします。

 眩しい光を放った後、その存在は姿を見せました。


 筋肉ムキムキの血管ムキムキで、暑苦しそうな爺さんがいます。

 ボディービルダーの様にリラックスポーズを決めた状態で、ニコニコ笑いながら宝庫の中に居ます。


 ギャアアアアアアアア!!

 もっと面倒くさいのきた!

 くさいってよりオス臭い……!

 なんで!? 黒いブーメランパンツ装着してるの!?

 オ”レ”ヲ”見ッテ”ク”レ”ェー!

 って感じで、筋肉を見せつけてこないで下さい!

 止めて。

 マジ止めて。


「宝庫の扉が、開くのを待っていたぞ!」


 マッチョな爺さんが、こちらに話しかける毎にポージングしてます。

 ポージングを決めるたびに、汗が吹き飛びます。

 超兄貴かな?


「長老!」

「おぉ! その声はフルか! よく宝庫が開けれるようになったな!」

「はい! 勇者様のおかげで、私は宝庫の鍵と言う役割を果たすことができました!」

「精進したのだな!」

「はい! それで……この秘宝に魔力が無いのと、死んだはずの長老は、何故そのような姿になってるのですか!?」

「うむ、話すと長くなるのだがな?」

「はい!」

「ワシが死んだらな? 魂が秘宝と合体してな? 溢れ出る魔力が抑えきれんくて、精神身体を鍛えてたら、このような姿になっていたんじゃ」

「……はい?」


 フルちゃんが、死んだはずの長老と話します。

 長老はサイドリラックスを決めています。

 話長くなるって言って、話し短っ!

 てか、長老死んだはずじゃなかったの?

 長老って事は、フルちゃんの本当のお父さんでいいのかな?

 訳が分からなくなってきます。


「筋肉はいいぞ! 見てよ! この上腕二頭筋! 美しいだろう?」


 長老はダブルバイセプスを決めています。

 う、うん。


「ワシが秘宝じゃ!」


 長老はサイドチェストを決めています。

 お、おう。

 俺は、素朴な疑問を聞いてみます。


「そんなに筋肉ムキムキで、溢れ出る程魔力があるんだったら、宝庫の扉、自分で開けて出ればよかったんじゃないん?」


「内側から閉じ込めた状態では、出る事は出来んのじゃ。無理やり壊して、脱出する事も出来るかもしれんが、大賢者エルフ様が作られた宝庫を、壊す事などできぬ! 開くのを待つ間に筋トレしてたら、この様な姿になってたよ! 筋トレはいいぞ! 時間がいくらあっても、足りぬからな!」


 長老はサイドトライセプスを決めています。

 ポージングが暑苦しいです。

 なんか、間違った所にきちゃったかな?


「長老が秘宝になった原因ってなんなの?」


「それは分からぬ」


「マジちゃんどうなってるの!?」


「はイ、分かりませン!」


 マジちゃんが、分からない事なんてあるの!?

 女神達が分からない事があるなんて、死亡フラグ発生の予兆だな。

 引き締めて行かなければ……。


(私、分かるような気がします)


 瓶詰妖精の、マツカですね?

 マツカ、いつの間にかオブジェ化してたから、すっかり存在忘れてました。

 自力で蓋を開けて、出てきます。


(このエルフの里は、マナがとても充満してます。この瓶程ではないですけどね? それでは説明します。高い魔力とマナを所持するエルフの長老様は、亡くなった時に、魂はマナとして残って、精霊という存在になりました。魔力がなくなり、精霊となったエルフの長老様は、特殊魔法で宝庫の開錠をまかされていた事によって、長老の精霊と秘宝との繋がりが、より深くなり、融合して生まれ変わったのだと思います。後、秘宝は大賢者エルフ様が、大量のマナと魔力を使用して、作られた物だと思われます)


 妖精のマツカが説明してくれます。

 うん、よく分かりません。


「20文字以内で頼みます」

(長老の精霊と、秘宝との相性はいいです)

「よくできました」

(はい)


 そう伝え、マツカは瓶の中に戻って行きます。

 てか、秘宝の長老、めっちゃ強そうだから宝庫の開錠なくてもよくね?

 いや、この長老は危険だから永遠に封印する必要があるな。

 危険かどうかってより、暑苦しい。

 筋肉が異世界救っちゃダメだろ?

 いや?

 ありっちゃ有りだけど誰も求めないでしょ?


 今すぐに封印しよう。

 害をなすようだったら全力で潰そう。

 うん、決めた。


「それじゃフルちゃん? 宝庫開錠できるの確認したいから、閉めようか?」


「わ、分かりました!」


 俺はフルちゃんに、宝庫を閉めるように伝えると、女神達を連れて宝庫から出てました。

 フルちゃんは、特殊魔法で宝庫を閉めようとします。


「ちょっと待ってよ! 折角、久しぶりにフルと会えたのに! ワシ! 寂しい!」


 長老はアブドミナルアンドサイを決めています。

 さようなら長老、また逢う日まで。

 フルちゃんの特殊魔法で、宝庫が閉まりました。

 とんでもない、パンドラの箱を開けてしまったな。

 ふぅ……とりあえず、フルちゃんの家に戻ろうか?

 俺と女神達とフルちゃんは歩き出します。


 すると俺達の目の前に。

















「もう少し、筋肉について語ろうよ?」


 長老はモストマスキュラーを決めています。


 長老。

 こっちじゃない。

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