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7 街に到着

 なんだかんだで、街です。

 出発する前に、女神達の輪っかや羽は収納させます。

 着ていた白い布は、この世界の街人の恰好に合わせてもらいます。

 結構、皆似合ってるな。


 俺の洋服をマジちゃんが出してくれます。

 へー、さっきの商人みたいな服だね?

 上は茶色で、下はちょっと汚れた白いズボン。

 RPGに出て来る、街人の服みたいだな。

 そう思いながら、俺達は街へと歩いて行きます。

 俺と女神7人は、歩いて街に到着しました。


「へー……これが街なんだな? 城もあって、結構でかいな。なんか、西洋の中世みたいな感じを覚えるような、街並みだな」


 俺は思った事を呟きます。

 俺達は街門の近くまで行きます。


「見慣れない顔だな? 身分証の提示をしてくれ」


 槍を持ち、鎧を着た門兵に身分の確認を求められます。

 身分証ない場合とか、しょっ引かれないよね?


(ウワァアァッァアアアン! 落としちゃった! マァァァァァアアアァァンンン! 落とした! 身分証のカード! 落としちゃった!)


 俺はあるシーンを思い浮かべます。

 まぁ……そんな事しなくても、正直に言えば大丈夫かなぁ?

 そう思って俺は門兵に向かって、正直に話し始めます。


「遠い東国の出身なんですけど、この国に来る途中に、盗賊団に襲われまして、命からがら逃げてきた。嫁以外、全て失いました。今は……身分証を持っていないので、こちらで新しく身分発行して貰おうと思っています」


 俺は、門兵に説明します。


(この者は、間違ったことは言っていない、しかも嘘をついていない)


 門兵は、簡単な嘘を見抜く位の能力を持っていました。


(徒歩で、荷物も持ち合わせていない事を考えるとそうなのだろう。……ここから東は、小さな集落はあるがなにも無い、隣の国に行くには、馬車で、3週間ほどの道のりを、行かねば無いのだから……)


 門兵は思い返します。


(一夫多妻も、この国では珍しくはない。ただ気になることは、この男が嫁と言った女性達だ。どの女性も、貴族や王族に見られるような……雰囲気やオーラを醸し出している。服装は一般的な街人の服装だが……小さい女の子を含め、どれも隠し切れない程の……カリスマ性を感じる。それを引き連れているこの男……ただ者ではないな! こういうのは問題を起こすと、後々厄介な事に巻き込まれそうなタイプだ!)


 門兵はこの男を勝手に過大評価します。


「よし! すぐに、仮証明証を作るからちょっと待ってろ!」


 門兵は詰所に入って行き、すぐに戻ります。


「8人分か、身分登録ならギルド登録をするといい! 人数が多い分、登録後は効率は良くなるはずだからな!」


 俺を品定めするように、門兵は俺達に説明します。

 テキパキ受け答え、丁寧に一人ずつ仮証明を作り渡し、ギルド本部への道のりを丁寧に教えてくれます。

 俺は仮証明の料金を人数分まとめて、マジちゃんに頼んで金貨8枚を払おうとしたら、門兵に断られました。


「8人分で金貨1枚でも取りすぎです! なのに金貨8枚など、私目が上に怒られてしまいます!」


 俺は門兵に言われました。


(ふぅ、女性がなにも無いところから、金貨を出す、収納魔法持ちでビックリした。王家とか上級貴族や商人でも、喉から手がほしくなるような魔法を、惜しげもなく使うか。この国の金貨ではないが、この国の金貨よりも価値は、数倍高い金貨を出してきた。やはり、王族との繋がりのある、どこかの国の上級貴族とか、それ以上、だな!)


 なんか、どっかのお偉いさんと勘違いしてる気がするなぁ。

 なんだろ?


 そんな思惑は露知らず、俺と7人の女神達は、ギルド本部がある街並みへ歩いて行きます。


 勘違いしていくスタイル、嫌いじゃないです。


 国によりますが、金貨1枚=4万円位です。

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