70 迷宮都市 報告
矛盾点結構あります。
転移魔法で俺達は、迷宮都市のダンジョン入口に転移しました。
もう日は傾いて、夜になっていました。
キラキラお星様です。
今日は遅いからなぁ、さくっと終わらせて戻らないとなぁ。
そんな事を思っていたら、クロ爺さんがいました。
様子を見ると、部下や冒険者等に指示して、ダンジョン入口に防御施設の設置を、急ピッチで進めています。
対モンスター用の柵や、バリゲードを取り付けています。
クロ爺さんが、俺達に気づいて声を掛けてきます。
「お前達、帰還したのか?」
「はい、クロ爺さん、戻りました」
「あれ以降、入口にモンスターが這出たという事は無かった。今は、入口からモンスターが這出ても対応できるよう、防御施設の強化を行っている」
「そうですか~大変ですね」
「その様子だと、余り深い所まで潜った様子では無いようだな? いい事だ。慎重に行動するというのは冒険者にとって、大切な事だからな」
「ここでは何なので、ギルドにて一度報告をしたいのですが、いいです?」
「分かった、私も一度ギルドに戻ろう……所で、そちらのお嬢さん二人は?」
「ダンジョン内で見つけました、それも踏まえて、ギルドにてお願いします」
俺は、クロ爺さんに挨拶した後、ダンジョン内の出来事をギルドに報告する事にしました。
なんて報告しようかねぇ?
馬鹿正直にこの子ら、ダンジョンコアと30階層守ってた門番って、言うのもなんだね?
正直者は馬鹿を見るのは嫌だからな?
嘘7割、真実3割、のバランス位が丁度いいかね?
ネットの掲示板みたいに。
ギルドに到着して、ギルド長のいる部屋にいます。
「それでは本日行った、迷宮都市ダンジョン攻略の報告をします。順を追って説明します」
「よろしく頼みます」
俺達は椅子に座って、ギルド長シン達に報告していた。
それじゃ、順を追って報告しようかね?
「俺達は、本日30階層までの攻略を終えました」
「虚言の報告はするではないぞ? 嘘は全て、見破られるからな?」
「馬鹿な! あれ程のモンスターが居て、30階層まで攻略するなど、不可能だ! 第一、クロ様でさえ、活性化後のダンジョン攻略は、1週間を要するというのに!」
クロ爺さんの威圧ある声と、ギルド長シンの驚きの声があがります。
嘘は全て見破られる、アーティファクトでもあるのかねぇ?
俺は考えを改め、ギルド長に話し始めます。
「いえ? 私達にとって、30階層までの攻略は簡単な物でした。1階層から30階層のモンスターは、大賢者フル様が全て退治しています。そんなに強いモンスターと、いう感じはしませんでした。きっと敵が弱かっただけだと、思われます。10階層、20階層、30階層にボス部屋がありました。大賢者フル様の力でほぼ、一撃で終わらせています。そんなに強いイメージを持ちませんでした。ギルド長の心配も、鳥越苦労だったのかもしれませんね?」
「それでも、一気に駆け抜けて攻略するなど、どうかしてる!」
「俺が行く先々に、トラップは一つもありませんでした。運が良かったのかもしれません」
「ダンジョン内の、マッピングはどうした!?」
「これが30階層までの、攻略地図です。女性陣に探索スキルを所持している者がいるので、簡単なマップ作製とかできました。先に渡しときます」
「こ、これはすごいですね!」
「そしてここからが本題です。ギルド長が言った通り、30階層以降もダンジョンがありました。そして、30階層以降にもモンスターがいました。現在30階層以前に居たモンスターと、30階層以降のモンスターとでは、レベル差が生じていると思いました。これ以上は進めないと思い、30階層から転移魔法で、ダンジョン入口に戻りました。30階層以降、俺は進みたいとは思いません。命は大事ですからね。中途半端ですが、俺達の攻略はここまでにしたいです」
「なるほど……」
(これまでの言動、一つも嘘を言っていない)
「……貴方達の言った情報を、信用しきるのは危険だが、信用には値します。確認の為、明日から調査隊をダンジョンに派遣します。よくやって下さいました。感謝します」
「後、こちらの女性2人は、30階層に居たので保護させて貰いました。報告は以上です」
「貴女達は、何故あのダンジョンに?」
「私達は気づいたら30階層付近にいた。気づいた時の記憶は曖昧です」
「私ハ、記憶ガ曖昧デ、名前スラ、分カリマセン」
「そうですか……記憶が混乱しているのですね……モンスターが人間に化けたという、伝説級の魔法が扱える存在など、伝記位でしか見た事がありません。そんな存在が敵陣地であるギルドに、何も知らないと言う顔で、来るわけがありませんからね? 後、嘘を付いている様子もないので、信じる事にします」
俺はギルド長シンに、正直に報告を終えます。
俺、間違った事、言ってないよね?
ギルド長、結構鋭いです。ほぼ正解です。
ジョアちゃんが生まれた時はさ? 記憶は曖昧だから……あってるかな?
機械兵の名前はまだ無いです。
んじゃ次かな?
「ついででいいんですけど? ダンジョンで保護した、2人の身分証明を作って貰えませんか? 身分証とか無かったら、この街で生活し辛いと思いますので」
「分かりました、早速作成させてもらいます」
俺はギルド長に、2人の身分証を作成してもらうように頼みました。
次だな。
「クロ爺さん? ダンジョン攻略は、中途半端な所で終わってしまったのですが、報酬は貰えますか?」
「うむ……一日とは言え、これ程の戦禍を挙げたのだから。報酬に値するが……全部とは言えないな……」
「というと、『今あるカジノの景品すべて』か『換金率を1:1にしたメダル換金権利』のどちらかでいいですかね? それでは、『カジノの景品1つ』だけで、手を打ちたいのですけど、いいですか?」
「……1つなら問題ない。おそらく、一番高いやつを選ぶのだろう?」
「よく分かりますね? 景品にあった『迷宮都市一等地、屋敷』を頂きたいです」
「分かった、約束は守らないと、いかぬからな? それでは、土地と屋敷の権利書を手配して、そちらに渡すことにする。後日そちらに渡すようにする、それでいいか?」
「あーはい。できるだけ早めに、お願いします」
俺はクロ爺さんから、後日報酬を受け取る約束をしました。
それじゃ宿屋に戻るか。
俺達は宿屋に戻ることにします。
「本当に、これでよかったのか?」
「ん? 別にジョアが心配する必要はないよ?」
茶髪の小っちゃい10歳位の女の子が、俺に話しかけてきます。
ダンジョンコアのコピーである、コピージョアが話しかけるので、問題ないと俺は返事をします。
これからダンジョンを脅かす脅威を、ジョアちゃんが監視するには、ダンジョン内で監視して待つより、迷宮都市で監視した方が、ダンジョンコア守りやすいと思うしね?
「私モイイノデスカ?」
「問題ないです。とりあえず今日は、俺達が泊まってる宿屋に向かうからね」
18歳位の黒いメイド服を着た、女性が俺に聞いてきます。
30階層の扉を守っていた、巨大機械兵のコピーで、人化魔法で人間女性に変化しています。
ダンジョンコアであるジョアのコピーを、守らせるために付き人をさせる為に連れてきました。
コピージョアも一人だと寂しいだろうしなぁ?
まぁ、俺の自己満足だけどね?
コピージョアと黒メイドはさ? 今日宿屋に泊まるとして、報酬の屋敷を貰ってからかは、屋敷に泊まってもらうことにします。
住む条件で、屋敷の管理を任せようかな?
ロボメイドとか、夢が膨らむじゃん!
ドジっ子属性はなくてもいいよ?
ドジっ子は遠くから見れば可愛い存在だけどさ?
実際近くにいると、ただ迷惑な存在だからね。
「フルちゃん今日は一杯頑張ったね!」
「ハイ」
俺は、マツカの瓶を持っているフルちゃんを褒めます。
何か様子がおかしい。
魂が抜けたような目をして、棒読み君みたいな返事をします。
見た目10歳のエルフ少女が、目の光を無くして、途方に暮れながら俺達に付いて歩いてる姿は、別の意味で怖いです。
今日一杯レベル上がって、疲れてるんだね?
女神達に聞いたら、フルちゃんLv450まで上がってるとか聞いたから、すごいと思いました。
1日でレベル51上がるとか、310年生きてきた事の無意味とか? 考えてるのかな?
俺は……なんて無駄な時間を。
そんなことはないはずです。
人生、山あれば谷あり、おっぱいも山があったら谷もあるってことだよね?
違う?
エルフだから人生じゃないって?
エルフ生?
同級生シリーズかな?
よくわかりませんが、ちっぱいは最高だぜ!
そんな悩みは、時間が解決してくれる時もあるさ。
うん。
俺はレイプ目状態のフルちゃんを見て、そんな事を思います。
俺達一行は、宿屋に向かいました。
そうだ、宿屋にいこう。




