59 ワニ鳥
小説は自由です。
面白いか面白くないかは、別です。
自分でも想像できない展開が、思いついたりして楽しいです。
たくさん狩れたから、そろそろ街に戻ろうかね?
そう思っていると、沼地の方から巨大なワニ鳥が現れます。
体長10m位ありますね?
ピンク色が目立ちます。
「人間共……よくも私の子供達を、殺してくれましたね!」
ピンクの巨大ワニ鳥が、俺達に言い放ちます。
ワニが喋った!
異世界のワニって、喋るんだ?
獣王快進撃とか、撃ってきそうです。
あちゃー。
やけにでかい個体と思ったら、希少種の子供達だったのね?
ごめんなさいしても、許されないか。
どうしようかね?
俺は考えてピンク色のワニ鳥に向きます。
「知らんかったとは言え、ごめんなさい。でも、狩らないとこっちが食べられています。弱肉強食だと思って、ここは諦めて下さい。それとも何でしょう? あなたは生き物を殺して食べた事がないとでもいうのですか?」
「御託をぬかすな! 絶対に、許さないわよ!」
巨大ワニ鳥が俺に言い放つと、俺達に攻撃を加えようとします。
あぁ、とりあえず無力化しちゃって。
「殺さずに、倒せる?」
俺は、女神達に頼みました。
次の瞬間、巨大ワニ鳥は横たわっていました。
自分と相手との、力の差が分からないとか、焼肉定食の世界では、生きてはいけません。
「グググ、私の……可愛い子供達……ごめんなさい……」
横になりながら、ピンク色の巨大ワニ鳥は嘆きます。
「……」
別に人情? この場合は、ワニ情? っていうのかな。情が移ったとかじゃなくてさ、加害者が言うのもなんだけどさ?
なんか、可哀そうだなぁって思いました。
俺はちょっと考えます。
人間を襲わない代わりに、お前さんが子供をたくさん作れるようにしようか?
違うな。これだと沢山量産されて、増えすぎで奴隷都市に害が及びます。
この湿地帯に結界張って、人間と接点のない環境を作ればいいのかな?
でもそれだと、ワニ鳥を食べれなくなります。
俺、クリームシチューに入ったワニ鳥は、美味いとおもったしなぁ。
うーん、この巨大ワニ鳥、食べられない様に人間の姿に変化すれば、食われる事はなくなるかな?
子供も人間の姿に変身できるようになれば、食われる事も無くなるんじゃ?
生きてれば、子供もまだ生まれると思うしね。
竜族の長とか娘だって人間に変身できる位だからなぁ。
奴隷都市って犬耳猫耳豚耳牛耳いるし、ワニ耳? とかいても何も思わんよね。
ワニ耳ってより、リザードマンな気が……しなくもないけどさ?
そうと決まれば、頼むか。
と……その前に、俺はピンク色の巨大ワニ鳥に向きます。
「俺は、人語が話せる相手に寛大です。巨大ワニ鳥さん? これ以上生まれてくる子供達が、襲われない提案をするけど……どうします?」
俺はワニ鳥に提案します。
その言葉を聞いた巨大ワニ鳥は(人間に何ができるというのだ)という目を浮かべています。
続いて俺は提案します。
「ワニ鳥さん。人間に変化できるようになれば、人間に襲われることは無くなる。そして、生まれてくる子供も人間に変身できる力を、持っていれば人間に襲われることは無くなる。ただし、条件があります。むやみに、人を襲わないってことが条件です。どう? のめます?」
俺は巨大ワニ鳥さんに提案します。
「そんな……夢のような話が本当にできれば、いいわね。……できれば、受けましょうか……」
巨大ワニ鳥は、困惑しながら了承しました。
そうと決まれば、女神に聞いてみよう。
「ちょっと、この巨大ワニ鳥を人間に変化できる魔法とか、術とか覚えさせられない? 後、生まれてくる子供も、変身できる魔法持たせられない? 最後に、人間に襲われた時は別だけど、むやみに攻撃しない様にできる?」
俺は、女神達に無茶振りなお願いをしてみます。
流石に、なんでもはできない気がするけどね?
無理かな? 俺は女神達を見ています。
「……分かりました。やってみます~」
女神達は答えました。
ひーちゃんとマジちゃんとラッキーちゃんが、手を繋いで魔力を繋げ合っています。
ひーちゃんの回復魔法で『祝福』を込めます。
マジちゃんの魔法で『変化』を込めます。
ラッキーちゃんは、よく分からない感じでキャッキャしています。
同時に、マジちゃんが魔法を変換させて、巨大ワニ鳥のお腹に手をあててます。
巨大ワニ鳥のお腹が、眩い光を放ってます。
「終わりましタ」
マジちゃんが教えてくれます。
途中からフルちゃんは、立ったまま動いていません。
「これデ、巨大ワニ鳥かラ、生まれて来る子供ハ、全て人化魔法を備えていまス。同時ニ、『変化魔法』ヲ、巨大ワニ鳥へ与えましタ。現に巨大ワニ鳥ハ、念じれバ、人化の魔法が使えまス」
マジちゃんの説明が終りました。
取り合えず、巨大ワニ鳥に確認しましょう。
「今から、回復魔法掛けるから、暴れたり逃げたりしないでね?」
「わかりました……」
なにかすべてを諦めている様な、巨大ワニ鳥が答えました。
「ひーちゃん。とりあえず回復してあげて」
「分かりました。終わりました~」
ひーちゃんが答えました。
みるみる巨大ワニ鳥のピンク色が増して、体力が回復します。
回復したピンク色の巨大ワニ鳥は『ムクっ』と起き上がります。
今まで、身動き取れなかった状態が嘘のようだと言う目をしています。
「それじゃぁ、変化魔法で人間に変身できるかな?」
「何でしょう……変化魔法とか……知らない仕組みが……何故か理解できます……」
「多分それが、変化魔法だと思うよ? 使ってみて」
俺は、巨大ワニ鳥に変化できるか聞いて見ます。
巨大ワニ鳥から「ボンッ!」と煙が上がり、人間の姿になっています。
年は20台前半で、ピンク色のウェーブが掛かったロングヘアーをしています。
肉付の良い安産型だなと思った所で、女性になった巨大ワニ鳥が全裸という事に気が付き、俺は慌てて後ろを向きます。
「こんなこともあろうかト!」
マジちゃんが、町女性が着ている服を用意していました。
用意周到すぎです。
本当は魔法で作ってるんじゃないかって思う位、用意周到です。
「……人間になれました!」
着替えをさせて貰って人間になった巨大ワニ鳥が、不思議そうに言いました。
うん、ピンクだから淫乱キャラなのかな?
まぁ、俺の自分勝手なお節介だからね?
変化魔法で人に変化したことによって、新たな問題が発生しても、俺は一切責任を問いません。
人間になる事によって、吉と出るか凶と出るか分かりません。
俺の自己満足だからね!
後のことは知りません。
「ありがとうございます! 頑張って、子供作って、種の繁栄に努めます。……貴方のような強い力を所持する方に、感服……いたしました。……でわ、貴方が……新しい旦那様でよろしいのですのね……?」
ピンク色の髪をして美しい人間の女性になった巨大ワニ鳥が、頬を赤らめて目をパチパチさせて俺の方を見ます。
「……うん、頑張って! それじゃ……!」
よし。撤収だ!
皆逃げるよ!
立ったまま気絶しているフルちゃんを回収します。
すーちゃんに頼んで、俺達は街に転移して戻ります。
自分で書いてて、全くよく分かりません。
無理やり感が、凄いです!




