50 奴隷都市 エルフのフルちゃん
エルフの秘密に密着24時!
そういえばエルフのフルちゃんは、何で捕まっちゃったの?
俺はフルちゃんに、安易な質問をしてみます。
「私は判断を誤り……魔法無効エリアで無防備になった所を、奴隷商人に捕まりました。私は、旅をしていていました。実は、勇者様を探していたのです。この世に、勇者が現れたという情報を手に入れたので、私は、勇者様を探す旅に出ました。特殊魔法は私のご先祖様が、昔に勇者様と旅をして覚える事ができたと言っていました。私は勇者様と旅をして未完成の特殊魔法を、完成させなければなりません」
「特殊魔法ってなんなの?」
「はい、その特殊魔法はエルフ族が、代々守っています。宝庫を開ける魔法の鍵なのです。未来永劫、エルフ族の安泰を願う宝は、エルフの秘宝として祭られています。宝庫の中には、エルフ族に代々伝わる、秘宝が収められています」
「エルフが生まれると、その宝庫の中にある秘宝を使い儀式を行います。秘宝がエルフの里にある為、エルフ族は長い寿命をより長い寿命に……伸ばすことができます。奴隷商人が狙っていたのは、エルフの秘宝なのでしょう。その為に、私を奪おうとしたのですね」
「私は、宝庫を開ける鍵の役割を得ました。特殊魔法を覚えるまでに、50年の歳月が掛かります。特殊魔法を覚え終わるまで……もう少しという所で、1000歳を超える長老の寿命が尽きてしまいました。既に長老は、他界してます」
「そんな中、貴方様! 勇者ササキ様に、会うことができました! 私は勇者様と旅をして、習得途中の特殊魔法を完成させる必要あるのです!」
フルちゃんは説明します。
長老! 310年の内に教えておいて下さい。
「てか秘宝ってどうやって作られたの?」
「秘宝は私のご先祖様である大賢者のエルフ様が、秘宝を作ったとされています。秘宝を作ったと同時に、特殊魔法である『鍵』も作りました。大賢者様はその時代の勇者と共に、大魔王を倒されたといいます。強大な力を持つ魔王を打つために、強力な勇者が生まれたといいます。御伴された大賢者様は、あり得ない程の力を持っていたと伝えられます」
フルちゃんは説明します。
眠れる時の秘魔法かな?
「ひーちゃん? 回復魔法で、寿命を遅らせる事ってできるの?」
「一存にはできないかもしれませんが、似たような事はできます。それは常時、生命の源と呼べる肉体を、回復魔法で治癒し続ければ可能ですがね? ただそれでも寿命は300年程だと思われます」
ひーちゃんが説明してくれます。
へーそうなのかー。
「こんな魔法もあるヨ?」
マジちゃんがいいます。
「極限氷魔法でス。相手を氷漬けにしまス。氷の中にいる物ハ、年を取らず保存されるまス。解凍するにハ、極限火魔法が必要ですけどネ?」
マジちゃんは説明してくれます。
マジちゃんそんな魔法もあるのね?
フルちゃんは勇者と旅をして、特殊魔法で宝庫の開錠を、覚える必要があるのね?
俺勇者じゃないけどね。
ん? なんか面倒な展開になって来たよ?
「てかフルちゃん、特殊魔法の修行って、どんなのだったの?」
「相手の心を開かせる力、と言って、いいのでしょうか? 毎日、魔力を高めた後、扉相手に「お願い! 扉よ! 開いて!」とお願いして、魔力が枯渇するまで放ってました」
もう、開け! ボンキッキ! でいいよ!
…………扉に意思があれば分かるけど。
そんな感じで修行してたの?
毎日!?
おかしくね?
どうなの?
「マジちゃんどうなってるの!?」
「はイ、マジちゃんでス! 扉に関してハ、基本的に魔力の量が関係してまス。純粋に魔力が足りなかったんでしょウ? それでもフルちゃんからハ、レベルに対して三倍程の魔力を測定できまス」
マジちゃん、解説ありがとうございます。
ピピピピpッ! ボンッ! なんだ? スカウターの故障か?
手でスカウターを作って、マジちゃんの魔力を測定するごっこをしました。
「マジちゃん。フルちゃんのレベルってわかる?」
「レベル399ですネ」
マジちゃんに聞いてみます。
これって、後レベル1上がれば覚えるんじゃね?
勇者と一緒にお共するのは、強敵が集まりやすくなってレベルが上がりやすいんでしょうかね?
これ勇者じゃなくてもレベル上がるよね。
エルフの秘宝はよーわからんけど、特殊魔法の鍵は何となく分かりました。
「「私達の出番がありません~!?」」




