45 奴隷都市 街を見てみてよう。
見てみましょう。
奴隷都市の宿で目を覚まします。
異世界に来て5日目の朝です。
早いものです。
女神達に挨拶を済ませ、俺は7人の女神へ頬に口づけをします。
魔力補充を終えた女神達は、ほっこりしています。
早いもので何年も、この世界にいるような感じがします。
そんなループネタになりそうな感じとか、止めてくれませんか!?
気のせいです。
「昨晩はお楽しみの様で……またのお越しを……お待ちしておりやす……」
宿の女将が顔を赤らめて、睨みながらこちらに挨拶をしてきます。
俺なんかやったっけ?
そんな事を思いながら、街に向かっていきます。
この都市で商売できないかなぁ?
街を見て回って考えることにします。
やっぱり奴隷都市だけあって、奴隷の店も多い気がするなぁ。
やけに目に付く奴隷商店を発見します。
女神達と店に入って行きます。
「らっしゃい……お客さん、売り込みですか?」
「この女性達は、俺の連れだから、売り込みは無しです」
俺は店員のおっさんに言葉を返しました。
後ろにいる7人の女性を見た後、店員は眉間に皺を寄せて忠告します。
「お前さん、忠告をしとくぞ? この国で、奴隷になってない人を、連れる時は、注意するんだな。地域によっては人攫いで、無理やり奴隷にされる事も、よくある話だからな。気をつけろよ?」
「分かってますよ、実際されそうになった事もありますから」
店員に言われたので俺は答えます。
「それでどんな用だ?」
「奴隷を見せて貰おうと、思いまして」
「それだけの女を持ち合わせ、その上、奴隷を欲するのか? ここら辺の奴隷店より、うちは高いぞ? それでも良ければ、見て行ってくれ」
「ありがとうございます。気になった奴隷が居れば声を掛けます」
俺は店員に受け答えします。
頑丈な扉を抜けると、柵が巡らされる牢屋の部屋が沢山並んでる場所に出ます。
牢屋の中には兵士の獣人奴隷や、労働用の犯罪者奴隷、借金のかたで売られた人間等もいます。
手入れされているのね?
どの奴隷も小奇麗に整っています。
金額はピンキリで金貨50枚から200枚位です。
何か、違和感を感じます……。
なんだろ、この感覚……?
……これ、全部『男』です。
「しっかり手入れがされてますね。いい奴隷だと思います。できればもっと、可愛い女の子とか見たいのですけど、いませんか?」
「お前さんそういうタイプだったの? 自分勘違いしてたわ。すまんな」
俺が店員に言った後、店員が勘違いてきて謝ってきます。
どこ見ていってるんですか!?
どこをどう見たら、そんな勘違いするんですか!
連れに女性7人、連れてるんですよ?
「残念だがこの商店は、男の奴隷専門店なんだ。女の奴隷は、殆ど扱ってないのだよ。看板見ただろ?」
店員は説明します。
よく見ると看板に小さく♂(オス)のマークがついています。
「いないことはない。ただ、訳アリ商品になる。それでも良ければ、見るか?」
俺は店員に説明されます。
何それ? なんてエロゲ?
そういわれると見たくなるのが佐賀です。
その痛みに反逆する! ネタは忘れました。
「残念ですが、断ります!」
俺はおっさんの店員に言います。
店員から、なんだよノンケじゃねぇじゃねぇか! そんな表情をされました。
っていうかさ、こう言う訳アリ商品って、大体ろくなのが無いよね?
大体、体のどこか欠陥したり、怪我したり、呪われたり、死にかけてる状態だよね?
どっかの勇者の娘だったり?
どっかの魔王の娘とかだったり?
どっかの聖女だったり?
どっかの犬族とか猫族とかの長の娘だったり?
エルフだったり?
ダークエルフだったり?
竜族の生き別れた妹とかさ?
ドワーフの娘とかさ?
全てのフラグは断った!
よーし。
パパここでセーブとか、しちゃっていいかな?
誰がパパだよ!?
セーブ機能とかないから!
そんな便利機能ないよ!
ゲームの教会でもないのに、そんな機能ないから!
あるの?
ないよね!?
マジちゃんに聞いたら、ありそうな気がして嫌だよ!
聞きたくないし、知りたくも無いよ!
「そうですか……残念です……」
店員が呟きます。
てかさ奴隷って高いよね?
どこの世界でもお金って大事だと思うよ。
世の中、金だよね。
心までは買えないっていうけど、金額が足りないだけで心って買えるよね?
金があれば、何でもできるといったな?
あれは嘘だ。
汚い! 流石忍者! 汚い!
「またのお越しお待ちしてます」
俺は店員に言われます。
俺は訳アリ商品の説明を聞かずに、この店から出ようとします。
何かフラグが立った気がしたので、早くこの店から出たい気分になります。
「ドゴオオオオン!!」
店の奥から爆発音がしました。
犬耳の男の子が、犬耳の女の子をおんぶして、こちらに向かって走ってきます。
このパターン知ってるぞ!?
「女の子をおんぶしてる少年を、捕まえれる?」
俺は女神達に頼みます。
見なかったことに、出来ませんでした。




