41 フラグ大放出
フラグをまとめてみました。
俺達は街の中にある、人気がなさそうな場所で屋台を出して、肉の調理手順を『デル』に教えてます。
「ナルじゃないか? 一体どうしたのだ? この国に来てたのか?」
「それは我のセリフなのじゃ! 父上は一体今まで、どこをほっつき歩いておったのじゃ!? それ所ではないのじゃ! …………旨そうな焼肉なのじゃ! 我の分はないのか!?」
竜族のナルさんは、父親であるデルに言い合った後、ターゲットを焼肉に切り替え、俺に質問してきます。
「作る手順教えてただけだから、無いですよ?」
その言葉を聞いナルさんは、ガックリ項垂れてます。
っていうかナルさん、さっき腹一杯食べた後だよね?
消化早すぎです。
どんな胃袋してるんですかね?
偶然って怖いです。
「「アキラ様!」」
別の方向から俺を呼ぶ声がします。
「アキラ様、昨日はありがとうございます! 私は今から聖堂に向けて旅立ちます!」
第一王女のルルフォードさんは、俺に話しかけてきます。
「アキラ様、昨日はありがとうございます! 私はルル姉様にお願いして、街の外まで見送りに来ました!」
第三王女のリルフォードちゃんは、俺に話しかけてきます。
そこに男女のペアがやってきます。
「あら、ルル姉様にリルちゃん偶然ね。これから旅立ち? アキラさんと奥様方? 昨日の節はどうも」
この国の賢者である、第二王女リリフォードは俺達に話しかけてきます。
俺達に興味が無いと言う風な勇者が、一人の女性を見つけこちらに駆け寄ってきます。
「貴女は……ヴァルさん……!? 夢で無いというのに! このような所で会うとは、なんという偶然!」
勇者はヴァルちゃんに近づき手を取ります。
その様子を見た、リリフォードは目が点になっています。
偶然って怖いね。
そう思っていた時、上空から轟音と黒い影が映ります。
「うわああ! 巨大なドラゴンが出たぞおおおおお!!」
街人が叫ぶと、上空から……巨大なドラゴンが舞い降りてきます。
街人は逃げ惑います。
そのドラゴンを見てみると、30m程の巨体なドラゴンです。
体が黒く光り、禍々しいオーラを振りまいています。
「こんな所まで逃げおって! 竜王デルに、その娘ナル! 里にいる竜は、ワシがすべて食らいつくした! 残りはお前達だけだ!」
巨大なドラゴンが、こちらに向けて話しかけてきます。
「里のドラゴンを食べ、力が跳ね上がっている……! なんと言う事だ……レベルが2000近くだと……! 儂の4倍近いレベルではないか……!!」
暴食の言葉を聞いたナルとデルは呟き嘆きます。
なんだろ?
俺がいると、面倒事しか起こらないの?
もう嫌になって来ましたこの国!
偶然重なりすぎです。
なんだか、よく分からなくなってきます。
「ここじゃ物が壊れる。草原に行こうぜ?」
俺は暴食の竜に聞いてみます。
「そんなまどろっこしい事する馬鹿がいるか! ワシの餌になれ!」
俺達に牙を向けて、暴食の竜が襲い掛かってきました!
「ヴァルさんに手は出させん!!」
勇者は光り輝き、暴食の竜に向かっていきます!
しかし、暴食の竜の尻尾一振りで、勇者は吹っ飛んで街の壁にめり込んでいます。
「この国は私が守らなければ!!」
リリフォードが無詠唱で強力な氷の刃を放つが、暴食の竜に爪ではじき返えされます。
氷の破片がリリフォードの身体に当り、血を流しその場で倒れます。
「リリ!!」
「リリ姉様!!」
リリフォードの近くにルルさんとリルちゃんが駆け寄ります。
「これは竜族の問題だ!!」
デルのおっさんは「ボンッ!」と言う音と共に、15m程の巨大な竜になります。
しかし、暴食の竜との体格差は、デルの二倍以上あります。
取っ組み合いになった時、巨大な竜に、左腕を食いちぎられます。
「父上ッ!!」
ナルは泣き叫びます。
「うわぁああ!!」
「勇者様や賢者様がやられたぞ!!」
「この国はもう終わりだ!!」
街人の叫び声と絶叫がこだまします。
「はぁ……」
その光景を見た俺は、ため息をつきます。
面倒だなぁ。
本当に面倒だなぁ。
なんかもう……いいかなぁ……?
「……なぁ、あれなんとかできない?」
俺は女神達にお願いしました。
急展開すぎたかな?




