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39 ※竜族の『ドラグフェンサー・ナル』視点 

 ナル視点です。

 我はドラゴンの里に住む、竜族のナルじゃ。


 我の本当の名前は『ドラグフェンサー・ナル』竜王の娘じゃ。

 竜王である父上は『ドラグフェンサー・デル』と言う名じゃ。


 竜王様は、非常に高い戦闘能力を持っているのじゃ!

 勇者や魔王をも匹敵する、戦闘力を持ち合わせているのじゃ!

 竜族の得意戦術は、竜軍を圧倒的な質量と数で、空を制圧するのじゃ!

 竜王様と共に空から護衛しながらの竜軍高火力ブレスは、黄昏たそがれ旋風ブレスとも呼ばれるのじゃ!


 竜族の寿命は長くて、グルメ個体が非常に多いのじゃ。

 父上も美味いものが大好きで、美味いものを食べに一人グルメの旅をしているのじゃ。


 竜族の里を治める竜王が、グルメの旅をするのは許されるのか?

 それは、世界の情勢を知る為の旅と言っていいのじゃ!

 いつ竜族の里を脅かす個体が、この世界で現れるか分からぬからな。


 竜族の王になる条件として、必要なスキルの一つがあるのじゃ。

 それは『人化の術』が使えるのが条件じゃ。

 そうすれば安全に、人間等の情勢を知る旅ができるのじゃ。


 変化の魔法が使えぬものが、一匹で人間の街等に行ってはいけない掟があるのじゃ。

 竜族の肉はとても貴重価値が高く美味とされ、高価で取引されているのじゃ。

 なので竜の価値を見出せないよう、狩られないよう、慎重に行動せねばならぬのじゃ。


 力を持たぬものが里に下りても、逆に食われてしまうのじゃ。

 食べられればドラゴンの価値は跳ね上がり、竜族の里に危険が及ぶ可能性がある為じゃ。


 現在の父上は竜族を脅かす存在の偵察と同時に、美味珍味を求め世界中を旅しているのじゃ。




 そんな中、現在竜族の里では悪質な問題を抱えているのじゃ……。


 今、里で問題になっているのがもっと美味い肉を食べたいという欲求『暴食』が、竜族内で発生してしまったのじゃ……!

 竜族はグルメが多い分……竜が一度ドラゴン肉の味を知ってしまうと、次々竜族の仲間を殺して肉を食べ続けるのじゃ。

 竜族に『暴食が』発生し、最悪の場合『共食い』が蔓延してしまう可能性があるのじゃ。


 そうなれば、竜族は絶滅してしまうのじゃ!


 一度竜族の王である我の父上、竜王ドラグフェンサー・デルを探して、竜族の問題を一刻も早く報告する必要があるのじゃ!



 我は、竜王が最後に立ち寄った国から、可能性の高い街に向かっている最中だったのじゃ!

 何も食べずに三日三晩飛び続けたんじゃ……。

 後もう少しで目的地である街に到着するというのに、腹が減りすぎで気を失いそうになったのじゃ……。

 森の中に畔が見えた為、我は気が緩んでしまったのじゃ……。

 気を失いかけ、そのまま上空から畔に向かって、落下してしまったのじゃ……。


 次に気づいた時、我は不思議な事に落下のダメージは回復しておったのじゃ!

 近くに居た人間達が、我を回復してくれたらしい。

 悪い人間じゃないか心配したが、飯を要求したら快く提供してくれたのじゃ!


 調理済みなのか分からぬが恐る恐る焼肉を初めて食べた時、このような美味い肉は食べた事がなかったじゃ!

 言葉を失う程の美味さじゃ!

 あまりの美味さにおかわりを要求してしまったのじゃ!


 もう料理が無いと聞いた時、我は死を覚悟する程の絶望を味わったのじゃ……。

 食べれそうな果物を出してくれた為、空腹が消えて冷静になれたのじゃ。


 空腹が無くなり落ち着いた所で、名を名乗り感謝をしたのじゃ。

 一人の名前は『大和アキラ』と申していたのじゃ。

 どのような方法で料理していたのか、気になって聞いたのじゃ。

 食材を取りに、この森に来たといっていたのじゃ。


 アキラ殿は材料を捕って、街に戻ればまた食べれるといったのじゃ。


 ドラゴンのままでは街に入れないので人化の術で人間に変化したが、アキラ殿はあまり驚いた様子はなかったのじゃ。


 回復魔法もそうじゃったが、アキラ殿の後ろにいる嫁達が食材の解体作業を見せられた時、我は唖然としたのじゃ!


 人間業とは思えぬほどの洗礼された解体技術で、巨大猪をさばいていたのじゃ!

 それになんだ、あの収納魔法はっ!?

 巨大猪が簡単に入るような収納魔法は、見た事も聞いた事も無かったのじゃ!


 そして調理された、料理を食べてから考えたのじゃ。

 これ程の美味い料理を出し、人間業とも思えぬ解体術、それに収納魔法に回復魔法、どれを取っても化物じみているのじゃ!


 もしかしたら、私の里の問題を解消してくれるやもしれぬ。



 そう思い、この主達に聞いてみるのじゃった。


 説明文ぽくなって駄目です。

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