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38 うま味

 腹が減っては戦はできません。

 森の中で俺と女神達は、人間の女性になった竜族のナルさんを見ていました。


「これで問題はないだろう?」


 人間の女性になった竜族のナルさんは、ドヤ顔でこっちを見てきます。

 分かりましたから落ち着いて下さい。

 

 今から街で調理するにしても、これから食材なんて探してさ? 取れるわけないじゃん?

 都合いい展開に恵まれるわけないよね。

 常識的に考えてさ。


「ドドド……」


 そう思っていたら、前いた位の大きさ(1㌧級)の巨大な猪が、こちらへ全力で突進してきます。


 なんでー?

 ないわー。


 ヴァルちゃんの急所付きで、巨大猪は俺達の手前で命切れるように倒れます。

 この猪は人に売るとかするやつじゃないから、別にいいかな?

 とりあえず、下ごしらえして焼くだけだからその場で解体してもらう事にしました。


「ねぇ、これ解体できる?」


 俺は女神達に聞いてみます。


「任せてください」


 ヴァルちゃんが答えると、マジちゃんにアイコンタクトを送っています。


 ヴァルちゃんが猪の方に向かって歩き、猪を掴み上空に投げます。

 次の瞬間、上空に飛んだ猪を追っかけるように、ヴァルちゃんが空中に飛び上がります。

 上空で巨大猪が、バラバラに解体されていきます。


 落下してくる精肉をマジちゃんが魔法で空中に浮かせて、収納ボックスに回収していきます。

 マジちゃんの魔法で、血液や素材等を浮かせた状態で、整理して収納ボックスに次々と回収していきます。

 どこのマジック解体ショーなんですかね?


「――――――」


 解体の光景を見ていた竜族のナルさんは、言葉を失い固まっています。

 俺は腕を組みながら、ナルさんにドヤ顔をします。

 俺、何もしてないけどね?


 後は調理するんだったら、街に行ったほうがいいかなぁ?

 俺はそんな事を思っていました。 


「そんな事もあろうかト! 調理器具セットと調味料、屋台セットは用意してありまス!」


 マジちゃんは俺が悩んでいると、調理セットと調味料、屋台セットを出してきます。

 マジえもん、なんでもあるんだね?

 用意してあったら街に行く必要なくなるから、ナルさん変身する意味なかったんじゃね?


 俺がマジちゃんに「異世界征服ボタン出してー!」って頼んだら、本当に出てきそうな気がしたからあえて言わないことにします。

 本当に出てきそうな気がして嫌です。


「それじゃ作っていくか」


 俺は女神達に肉を調理するように伝えます。


「マジマジ簡単3分クッキングー! テテレッテッテッテ!」


 マジちゃんは張り切っています。

 女神達と昨日露店で売った焼肉を、テキパキ作っていきます。 

 作り方の要領は、女神達が把握してるのでスムーズに作業は進みます。

 途中でマジちゃんが魔法使ってました。


「こちらに味付けさせテ、収集圧縮ボックス内で時間を加速さセ、熟成したお肉が……」


 とか、マジちゃんが説明して調理時間短縮してます。


「うむ! すごすぎて真似できないし、参考にできんな!」


 清々しい顔で、竜族のナルさんは関心しています。

 こんな感じでいいかね?

 調理やりすぎた感はするけど、これくらい別に普通だよね?

 異世界だとドラゴンが人間に変身したりする魔法とかある位だし、魔法で何でも出来そうな気がするね。

 上手に焼けました!


「一杯作りましたから食べて見て下さい」


 俺はナルさんに出来立ての焼肉を進めます。


「うむ、それでは頂くとしよう!」


 ナルさんが答えた後、焼肉をモグモグ食べていきます。


「――――――!」


 ナルさんは黙々と食べます。

 焼いた肉はどんどん無くなっていきます。

 さっき一杯食べたはずなのに、一体こんな細い体のどこに、焼肉は消えて行くのだろうか?

 異世界大食いチャンピオンの人かな?

 竜族のナルさんの食事が終わり、一息つきます。


(これ程の料理人と力の持ち主ならば、もしかしたら我が里の問題を解決してくれるやもしれぬ……)


「……これ程の力を持つ、お主達にお願いがある……! 我の悩みを、聞いてくれぬか?」


 竜族のナルさんが少し悩んだ後、俺達に聞いてきます。


「お断りします!」


 俺は、ナルさんにお断りをします。


 昨日の今日で、面倒事に巻き込まれっぱなしな気がします。

 話聞いたら、後戻り出来無さそうな気がするしね。

 じゃぁ、なんで助けたんだよ!? っておもうけどさ?

 言葉喋る人には寛大なんだ。後、女性には優しくしろってばっちゃが言ってた。

 でも面倒なのはいやです。


「何故じゃ! 悩みを聞いてくれるだけでもいいのに! 我を助けてくれたついでと思って、聞いてはくれぬか!?」


 ナルさんは疑問を投げかけます。

 助けたのと、話を聞くのとは別物です。

 俺にとって前者の方が簡単な気がするのは、気のせいかな?


「分かりました。話聞くだけだからですね?」

 

 俺はナルさんにいいます。

 綺麗な女性からお願いされたら、普通断れないよ?

 例えそれが罠だと分かっててもね?

 矛盾だらけだよ。


 童貞って怖いね。


 書いては消しての繰り返しで時間がかかります。

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