3 街に行く途中、主人公奴隷にされかける
女神達のLvは10000です。
魔力が補充されてないので、女神達の力は街娘と同等です。
俺と女神達は、草原から街に向かって歩き始めます。
「ふむ……あの女達は、いい商品になるな……」
奴隷商人のジン(Lv130)は、歩いてる女7人と男1人を見て呟きます。
「白い服に、変な羽と、頭の上に変な輪っかついているが、それでも上物だ! それにあの男は……イイっ! 俺の好みだ……!」
奴隷商人は舌なめずりをして呟きます。(変態糞奴隷商人)
「よし! 女らの味見は、おまえらの好きにしていい!」
「ヒャッハー! さすが大奴隷商人ジン様! 話が分かる!」
ジンが叫んだ後、盗賊団は歓喜します。
盗賊団はかなりの人数で、約100人近い団員数を誇ります。
盗賊の頭も、レベル100相当の元Bランク冒険者で、ここら辺でブイブイ言わせています。
「いつもの手筈でいくぞ! 行くぞ野郎共!」
奴隷商のジンは盗賊団に命令しました。
俺と女神達は、道なりを歩いて行きます。
歩いてる途中……運の女神を司る女の子(8歳位)が疲れて動けなくなります。
女の子は泣きそうな目で、俺に訴えかけきます。
俺は女神の力が無ければ、ただの女の子なんだなと思いました。
歩いて見て気づいたけどさ? 女神全員裸足なんだよなぁ。
俺は運の女神をおんぶして移動する事にします。
途中……俺の背中で、運の女神は眠ってしまいます。
しばらく道なりを歩いてると、止まっている馬車が2台あります。
商人っぽいおっさんが馬車の車輪を見ています。
「どうしたんですか?」
俺は馬車を見ているおっさんに話しかけます。
「あぁ……馬車の調子が悪くてね。街までもう少しなのに……ついてないよ」
商人のおっさんが俺に話しかけます。
車輪を見てみると、かなりガタがきてるのかな? ヒビ等が入っています。
「よろしかったら、交換手伝いましょうか?」
俺は商人に車輪の交換作業をお手伝いする様に伝えます。
「それは助かります」
俺は商人に感謝されました。
「ありがとうございます! おかげで早く交換できました! 手伝いのお礼として、街まで送りますよ!」
商人が俺達を馬車に乗せてお礼をしてくれるそうなのでお言葉に甘え、俺と女神達を街まで乗せて貰う事にします。
俺は眠ってる運の女神をだっこします。
馬車の荷台に運の女神を乗せます。
俺が荷台へ乗り込んだ時に……馬車が急に動き出します!
「ちょっ!? 何で発進してるんですか!」
俺は商人に聞きます。
見る見るうちに、他の女神達と距離が離れていきます。
「グフフ……この時を待っていたんですよ? 俺は、貴方に……ナニの用があるんでね!」
商人に説明され、俺に寒気が走ります。
これに浮浪者のおっさんが加わったら、いったい何が始まるんですか!?
「今頃残された女共は、お前さんと同じような目に合う予定だがね……?」
商人は呟きます。
な、なん……だと……。
俺は驚愕の表情を浮かべます。
走る馬車の中、商人のおっさんが俺ににじり寄り腕を掴みます。
ヤメロ!
離せ!
俺は、抵抗をした時にバランスが崩れます。
倒れた拍子に俺の唇が、運の女神の頬にあたります。
運の女神の女の子は、淡い光を放ち目を覚まします。
「な、何が起こったというのですか!?」
商人が叫びます。
馬車が凄い揺れをして停止します。
「むぅ……ぐわぁ……! 急に腹の下が痛い……! 朝、食ったモノが腐ってたのか……!?」
商人は腹痛で、苦しみのあまり泡を吹いて倒れます。
Q.腹痛が急に来た?
A.急や!
「一体、何がおこったんだ……?」
俺は呟くと、運の女神はニコニコと笑っています。
馬車の中をよく見てみると、重そうな袋がたくさん見えます。
袋の中を開けて見ると沢山の金貨か入っています。
馬車から出ようとすると、後ろから走って来る女神達と合流します。
「運の女神のおかげですね~」
回復の女神から説明を受けます。
運の女神が一番近くにいたお陰で、俺は奴隷商からの難を逃れてたそうです。
すごい力だな!
俺は女の子の頭を撫でました。
レベル=強さって感じで、問題ないです。
金貨は魔法の女神が、アイテム収納を使い回収してあります。